シナモンとニッキは似ている?見た目も味もそっくりだけど何が違うの?

2019.10.02

シナモンとニッキはどちらもお菓子に使われているイメージがあるスパイスですよね。なんとなく似ている気がするけど、何が違うのか聞かれたらうまく答えられないという人が多いのではないでしょうか。この記事ではシナモンとニッキの違いを見ていきましょう。

シナモンとニッキは同じじゃないの?

風味や見ためが似ていることから、よく何が違うのか話題になるシナモンとニッキ。実はシナモンとニッキは、全く同じ植物からできています。どちらも「肉桂(にっけい)」というクスノキ科の樹木からできており、混同されるのも無理はないといえるでしょう。

違いは産地と樹木の部位

ではシナモンとニッキは何が違うのかというと、「産地」と「部位」が違うのです。

シナモンは外国産の幹を使用

シナモンは、スリランカ産または中国やベトナム産の肉桂を使っています。スリランカ産のシナモンはセイロンシナモン、中国・ベトナム産のシナモンはカシアシナモンと呼ばれています。

同じシナモンでもセイロンシナモンの方が上質であるといわれており、パンやお菓子を作る、ドリンクして飲むのに適しています。カシアシナモンはカレーや料理に使う方がおすすめです。シナモンはスティック状で売られているのをよく見ますが、実はシナモンを巻いているわけではなく、樹皮を数枚重ねて乾燥させる過程で水分がなくなると自然と丸まるんです。

また、シナモンは通常肉桂の「幹」の皮の部分を使用しています。

ニッキは日本産の根を使用

一方ニッキはというと、こちらは日本産の肉桂を使っています。シナモンと比べて香りが強いのが特徴で、飴やジュースなどにも使われています。京都の和菓子、八ツ橋にもニッキが使われていることは有名ですよね。八ツ橋には粉末のニッキが、生八ツ橋には生地を白く保つために肉桂の樹皮の油が使われています。

ニッキの場合は肉桂の「根」の部分が使用されており、幹よりも収穫量が少ないため、割高になります。

また、肉桂は育つのに30年という長い年月がかかるので、シナモンやニッキは高級なスパイスであることがわかります。特にニッキは日本産の肉桂が少なく、収穫も根からしかできないため、シナモンよりも少し値段が高いのです。

シナモンとニッキの味の違いは?

シナモンは香りが甘く、味も辛味がなくマイルドです。セイロンシナモンとカシアシナモンにも違いがあり、セイロンシナモンは甘い香りが特徴で、ほのかな甘味があり柑橘やバニラの風味もあります。

カシアシナモンの方が香りは強いのですが、甘い香りが少なく渋味や苦味もあるのが特徴です。セイロンシナモンがお菓子や飲み物に合うのに対し、カシアシナモンがカレーやピラフなどの料理におすすめの理由がわかりますね。

一方ニッキはシナモンにはない強い辛味が特徴です。実はこの味の違いは、シナモンだけに含まれている「オイゲノール」にあります。オイゲノールが含まれているシナモンは、はるか昔、ミイラの防腐剤として使われていたこともあるそうです。香りにパンチがあるのはシナモン、味にパンチがあるのはニッキといったところでしょうか。

シナモンとニッキはハッカとも似ている?

シナモンとニッキはハッカとも似ているといわれていますが、ハッカは商品のパッケージなどからもわかるように葉っぱからできています。ハッカはシソ科の多年草で繁殖力が強く、メントールが含まれていることから、スーッとした清涼感があるのです。

ハッカはシナモンのように何かにかけるといったことはほとんどなく、飴やお茶などとして使われることがほとんどです。ちなみに、ハッカの生産量日本一は北海道。ハッカを使った商品がたくさんあり、ハッカ油や飴、お茶の他にハッカのつまようじも人気なのだとか。シナモンとニッキにはない使用方法ですよね。

意外と違うシナモンとニッキ

シナモンとニッキは同じ樹木ですが、使われている部分も原産国も違うことから、香りや味に違いがでるのですね。ニッキは高価なものでなかなか流通はしていませんが、シナモンは手に入りやすい傾向があります。ミネラルやビタミンなども豊富に含まれているので、ぜひ料理やお菓子、ドリンクなどに試してみてはいかがでしょうか。

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