世界遺産の多い国・ベスト10を発表!1位は”納得”のあの国だった

2019.10.01

世界遺産に登録されている物件を保有する国は、全部で167ヶ国あります。それらの物件数をすべて足すと実に1,000件以上もあるのですが、物件数が突出して多い国もあれば、1~2件しかない国もあります。では、世界遺産のもっとも多い国はどこなのでしょうか。

世界遺産の多い国ベスト10の10~7位

ここでご紹介する順位は、2018年6月24日~7月4日にバーレーンで開催された、第42回世界遺産委員会の結果に基づいています。

10位 アメリカ 23件

国土も大きく、経済的にも大国のアメリカですが、世界遺産は意外と少なく、その順位も10位となっています。これは国の規模に比して建国以来の歴史が浅いということも一因でしょう。

とはいえ、公園全体が巨大な火山であり、噴火すれば地球規模の災害になると言われている「イエローストーン国立公園」や、川による浸食でできた「グランドキャニオン」など、スケールの大きい世界遺産があります。

9位 ロシア 28件

ロシアの世界遺産と聞いても、あまりピンと来ない人が多いかもしれません。

しかし、「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」や「モスクワのクレムリンと赤の広場」など、中世から近代にかけて著しく発展した帝国時代の建築物・街並みは大変見事です。

物価も安いので、観光旅行には非常に向いている国といえます。

8位 イギリス 31件

ヨーロッパのなかでも伝統のある国として知られるイギリス。もちろん、世界遺産も数多くあります。

なかでも、巨石が円形に並べられた謎の遺跡「ストーンヘンジ」は、異彩を放っているといえるでしょう。日本でいう縄文時代ごろに作られたと推定されており、先史時代から長い年月をかけて徐々に拡張されていったことが分かっていますが、重さ数トンもある巨石の運搬法やストーンヘンジの使用目的など、分からないことだらけの遺跡です。

7位 メキシコ 35件

かつてマヤやアステカといった古代文明が栄えたメキシコは、貴重な遺跡の宝庫といえます。

なかでも驚かされるのが、チチェン・イッツァ遺跡の階段ピラミッドです。というのも、毎年春分の日と秋分の日の夕方には、北面の階段に影で作られた蛇の姿が現れるからです。

もちろんこれは偶然などではなく、マヤ人達が太陽暦というものを理解していた証拠といえます。特に暦(こよみ)に関する知識では、当時としてはずば抜けた水準を誇っていたとされる古代マヤ文明の神秘を感じられる遺跡です。

世界遺産の多い国ベスト10の6~2位

世界遺産は、自然遺産よりも文化遺産の方が圧倒的に多い(文化遺産約800件、自然遺産約200件)訳ですから、歴史的背景があり、なおかつ古代の遺跡が数多く残るヨーロッパの国々が上位にくるかもしれません。

ここからは、そんな上位国をご紹介していきます。

6位 インド 37件

インドは、歴史的にヒンズー教・仏教・イスラム教・シーク教など様々な宗教が発展・隆盛した国です。そのため、世界遺産に関しても宗教に関するものが数多く存在しています。

たとえば、ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンが王妃ムムターズ・マハルのために建立した「タージ・マハル」は、インド・イスラム文化を象徴する建築物とされる荘厳な世界遺産です。

また、インドは世界四大文明のひとつ「インダス文明」発祥の地でもあります。そうした先史時代の世界遺産も数多く、非常に発展した上下水道の設備を持っていた都市「モヘンジョダロ」なども代表的な世界遺産の一つです。

その長い歴史を勉強してから訪れると、知的好奇心を大いにくすぐられることでしょう。

4位 ドイツとフランス 44件

ドイツとフランスが、ともに44件で4位タイです。

ドイツには、ゴシック様式の大聖堂「ケルン大聖堂」や「ポツダムとベルリンの宮殿」など、中世の美しい建築様式を物語る建物が数多くあります。

一方のフランスでは、「エッフェル塔」「凱旋門」「ルーブル美術館」など、近世の建物を見ることができます。この2つはヨーロッパ旅行の定番ということもあり、見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?

しかし、これほど有名な世界遺産を持つ2か国ですら4位とは、世界の広さを感じさせられますね。

3位 スペイン 47件

スペインでもっとも有名な世界遺産といえば、やはり「サグラダ・ファミリア」でしょう。「アントニ・ガウディの作品群」として登録されていますが、そのスケール感は群を抜いています。

1882年の着工以降、実に130年以上ものあいだ建設が進められており、現在でも建設途中。「完成していない世界遺産」は、おそらく世界中でサグラダ・ファミリアだけなのではないでしょうか。

着工当時から「完成は不可能」と指摘されていましたが、建築技術の発達により、現在では2026年完成予定となっています。

2位 中国 53件

国土が広く雄大な自然を持つ中国は、もっとも多くの自然遺産を保有する国です。同時に数千年以上の歴史を持つ国でもあるため、世界2位という非常に多くの世界遺産を保有しています。

自然遺産の数が世界一ですが、知名度の高さでいえば、文化遺産である「万里の長城」が一番ではないでしょうか。

長い間万里の長城の全長は6,352㎞と言われてきましたが、近年の調査により、風化した部分や溝もあわせると21,196㎞もあることが分かっています。

これは地球半周分に相当する長さであり、いかに壮大な建設計画であったかが伺えます。

世界遺産の多い国・第1位は?

世界遺産の多い国ベスト10。その晴れある第1位は、イタリアです。(登録物件数は54件で、2位の中国と1件差)

「ローマ歴史地区」「ピサのドゥオモ広場」「フィレンツェ歴史地区」「ヴェネツィアとその潟」など、イタリアのイメージ通りの芸術と歴史を感じさせるものが多くなっています。

古代~近代にかけ、常にヨーロッパの歴史・文化の中心にあったイタリアでは、ローマ帝国時代のものからルネサンスの時代のものまで、バラエティに富んだ世界遺産が数多く存在しています。

訪れる際は、事前にある程度歴史の流れを予習してから訪れると、より深い感動が得られるのではないでしょうか。

世界遺産の多い国は楽しみどころも満載

この記事では、世界遺産の多い国ベスト10をご紹介しました。

インドや中国といったアジアの国も多くの世界遺産を保有していますが、それらを抑えてイタリアが1位となりました。とはいえ、世界遺産はその数を徐々に増やしており、また、世界遺産から抹消されることもあります。

現在の1位はイタリアですが、これから順位に変動が起きるかもしれません。これからの世界遺産ランキングにも注目です。

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