海釣りと潮の深い関係。釣りやすい潮の見方やコツとは?

2019.10.01

海釣りと潮の関係を覚えると、釣れるベストタイミングを意識しやすくなり、釣果の向上につなげることができます。潮と海釣りの関係や、潮の種類、シーンと魚別に狙い方まで解説するので、ぜひ参考に釣りを楽しんでみてください。

釣り人が知っておきたい、潮の基礎知識

海釣りでは、干潮や満潮の情報を調べて釣りに活かしている釣り人を多く見かけます。とはいえ、潮の情報を得て、潮を意識した釣りをしていても、あまり釣果が上がらなくて悩んでいる人も少なくありません。

潮の情報を得るだけでなく正しく活用することで、釣果アップにつながります。まずは『潮の基礎知識』からチェックしていきましょう。

釣りと海の環境には深い関係がある

釣りと、海の環境は『潮』に限らずさまざまな要素が関係しています。満潮のときには、確かに大物の魚も岸に寄ってくる確率が高いですが、水温が低ければ魚は活発に動き回らないので釣りにくいのです。

また、潮は地形にも影響を受けます。地形によっては満潮時よりも干潮時の方が釣れるポイントや、逆に干潮時よりも満潮時の方が釣れるポイントなどさまざまです。

このように、釣りをするタイミングは潮に限らず海の環境や釣りをするポイントでも変化するのです。

潮の見方

潮の干満は、インターネットや新聞で正確な時間がチェックできます。釣りをするタイミングを決めるのにも利用できるので、覚えておきましょう。

現地に着いてから潮の流れている向きを調べるときは『海藻やルアーなど』の浮遊物の動きを見ます。また、風がある日は、水面の波立ちが少なければ風と同じ方向に潮が流れ、波立つ部分は潮が風に逆らって流れている部分と考えましょう。

潮の種類

潮にも種類があります。以下は、それぞれの潮の名称と特徴の一覧です。

  • 大潮・・・新月(旧暦1日前後)や満月(旧暦15日前後)の前後数日間の、潮の干満の差が大きい状態のこと。
  • 小潮・・・月の形状が半月となる上弦(旧暦8日前後)や下弦(旧暦22日前後)の前後数日間の、潮の干満の差が小さい状態のこと。
  • 中潮・・・大潮と小潮の間の期間。旧暦3〜6日、12〜13日、18〜21日頃のこと。
  • 長潮・・・上弦・下弦を1〜2日過ぎたころ、干満の差が一段と小さくなる時期のこと。満潮・干潮の変化がゆるやかで、だらだらと長く同じ潮の状態が長く続くように見える。小潮末期(旧暦の10日と25日)のこと。
  • 若潮・・・小潮末期の長潮を堺に大潮に向かって、潮の干満差が次第に大きくなっていく様子のこと。潮が再び大きく若返ることから、長潮の翌日を若潮と呼ぶ。

記載した日数は目安で、場所と日時によっては干満差が変わります。より詳しい情報は、インターネットや新聞を参考にしましょう。

潮の動きは規則的とは限らない

潮汐現象(月と太陽の引力によって起きる海面の昇降現象、潮の干満のこと)がはっきり現れる地域では、満潮と干潮が約6時間交互に繰り返されます。

しかし、地域によっては満潮と干潮の間の時間が不規則であったり、通常1日に2回ずつある満潮と干潮が1回しかないことがあります。このように、満潮または干潮の潮位が一致せず、著しく異なるような現象を『日潮不等(にっちょうふとう)』と呼びび、その差が大きければそれだけ予想が難しくなるのです。

また、日本海は日潮不等が特に大きく、干満の差がほとんどないため他の地域に比べても予想がとても難しいと言われています。

このことから、潮の動きは必ずしも規則的とは言えないのです。

魚が釣りやすい時間帯とは?

魚を釣るなら『朝マズメ・夕マズメのタイミングがベスト』と言われていますが、なぜなのでしょうか?魚の活性化と潮の関係、マズメについてなど解説します。

潮位が動き始めている最中

海では、海水面の水位が1日に2回上がり下がりを繰り返しています。この中でも、最も魚が釣りやすい時間帯と言われているのが『潮位が動き始めている最中』です。魚たちが活発に泳ぐかどうかは、『潮位(基準面から測った海水面の高さのこと)』も大きく影響するのです。

一般的に、潮位が大潮・中潮であれば活性化し、小潮・長潮・若潮であれば活性があまり良くないと言われています。あくまでも目安なので、潮・長潮・若潮でも大漁の日も出てきますが、いずれにせよ『潮汐』は釣りをする上でも覚えておくと便利です。

朝マズメ、夕マズメ

では、釣りでよく使われる『朝マズメ』と『夕マズメ』は何時ごろなのでしょうか。

まず、マズメとは、日の出が朝マズメ、日没の前後が夕マズメと呼ばれ、魚が餌に食いつくのが多いことから『好漁の潮時』を意味しています。まじめ、まずみなどと言われることもあり、地域によって言い方が変わります。

マズメの時間帯は、海面が薄明るく、下から明暗で魚が餌を見つけやすいため、狙うと食いつきが良くなると言われています。釣果を上げるためにも覚えておきましょう。

フィールド別、釣りのポイント

潮をチェックしたら、早速実践に取り入れていきましょう。まずは、フィールド別に釣りのポイントを紹介します。

堤防でのウキ仕掛けは潮の流れを考える

堤防にはさまざまな魚が潜んでいることから、初心者でも手軽に釣りが楽しめるスポットとして親しまれています。沖に追い出す潮、手前に寄せる潮、左から流れる潮、右から流れる潮の4パターンが流れており、餌を付けずウキを投げ『動きをよく観察』して見極めるのがコツです。

流れを見極めたら、堤防での釣りでよく使われる寄せ餌(コマセ)の基本と言われている『潮の流れと同調』ができます。潮の流れに逆らわず、自然な状態で寄せ餌を流せるので魚へ違和感を与えないのがメリットです。

例えば、潮の流れが手前に寄せる潮であれば、潮上(奥の方)から潮下(手前)に向かって流れるように仕掛けを動かします。すると、潮の流れと同調しているので徐々に手前へ戻ってくるように寄せ餌と仕掛けが流れてくる自然な状態で『餌への食いつき』が良くなるのです。

堤防でのウキ仕掛けは、できるだけ自然に近い形で撒き餌に針を紛れ込ませることが、釣果アップのコツでしょう。

サーフは干潮に近付くときがチャンス

サーフ(砂浜)での釣りは、波に大きな影響を受けます。波が高ければ釣りにならず、波がないベタ凪(風が吹かず、海面に波がないこと)では流れが乏しく釣りの条件が良いとは言えないのです。

サーフで狙うターゲットによっても変わりますが、適度な波があるときの方が魚の活性も良くなるので『釣りもしやすく』釣果にも良い影響を与えます。

次に、波の状態と一緒に確認しておきたいのが『潮の流れ』です。一般的には、魚が活性化する大潮が良いという意見がありますが、『干潮に近付く』ときにも魚は活性化し、大潮のときよりも『チャンスタイム』が長くなります。

狙えるチャンスタイムが長ければ、それだけ数も釣りやすいので、サーフでは大潮だけではなく、干潮に近付く若潮や長潮も狙うのも良いでしょう。

テトラの穴釣りは潮の動きがある場所を狙う

テトラポッドの釣り場は、足元が悪く滑りやすいのが難点ですが、テトラとテトラが交差する場所にできる穴を活用して釣りをする『穴釣り』は、根魚(海中の障害物の際を好んで生息している魚の総称)を狙うのにピッタリです。

中でも、潮の入れ替わりが良い穴は、餌も豊富なことから魚が付きやすく狙い目です。『打ち寄せる波で潮が入れ替わる穴』を狙うとより釣れやすくなるでしょう。そして、打ち寄せた波が穴を直撃しないところが理想的です。

狙う魚別、釣りのポイント

次は、狙う魚別に潮と釣りのポイントをチェックしてみましょう。狙う魚によって釣りのタイミングを変えると、釣果にも大きく影響します。

イカは満潮前後がベストタイミング?

イカは、満潮・干潮の潮が止まっているタイミングの前後が良いとされています。満潮と干潮の直前・直後は潮の動きも良いので、イカの活性もあがるのです。

中でも昼間の満潮・干潮よりも夜間の満潮・干潮の方が『日中よりも浅場を回遊する傾向が強まる』ためベストタイミングです。

朝マズメでもタイミングはありますが、明るくなるに連れてイカも岸から離れていくので『夜明け前1〜2時間』が理想的です。より釣りやすさを求めるなら、日暮れ後1〜2時間に満潮が重なる日を狙ってみましょう。

ハゼは大潮の日のこの時間が狙い目

多くの魚はマズメで餌を摂るため、日中は釣りにくいと言われていますが『ハゼは日中でも釣れる』ので人気があります。特にハゼが活性化するのが満潮直前の2時間です。満潮が近付くにつれて、大きなハゼから浅場に上がってきます。

より干満差が大きい大潮の日では、この傾向が強くでます。上げ潮のタイミングで浅場にやってくるため、岸際まで大きなハゼが寄ってくるというのも覚えておきましょう。タイミングさえ良ければ、1日中粘るよりも釣果アップが期待できます。

潮の情報はどこで得るのか

潮を踏まえて釣りのポイントを紹介してきましたが、潮の情報の確認はどうしたら良いのでしょうか。最後に、潮の情報チェックに便利なアプリなどを紹介するので参考にしてみてください。

潮汐表、潮時表や気象庁HPの潮位表

海上保安庁のホームページに掲載されている潮汐表は、日本及びその付近における主要な港の毎日の高・低潮とその潮高、主要な瀬戸の毎日の転流時・流速最強時とその流速の予想値を掲げた第1巻と、対象が太平洋及びインド洋の第2巻が用意されています。

潮汐表

他にも、日本水路協会海洋情報研究センターの資料を利用して編集された潮時表もあります。満潮時、干潮時、流れなどが確認できるので活用してみてください。

釣り情報>潮時表

気象庁も全国各地における潮位の予想値を掲載しています。実際とは異なることもありますが、調べたい地域と期間を入力することで簡単に調べられるのが利点です。

気象庁 | 潮汐・海面水位のデータ 潮位表

これら3つのサイトを活用して潮の情報からベストタイミングで釣りに出かけてみましょう。

アプリを参考にする

潮の情報はアプリでもチェックできます。中でも、オフラインのまま潮の情報がチェックできる『魚勝 潮見表』は、タイドグラフ(潮の満ち引きをグラフにしたもの)や天気予報も一緒に見られるので人気です。

シンプルな作りでチェックしたい情報を手軽に検索できるため、現地でのチェックにもおすすめです。

魚勝 潮見表 - iPhone

魚勝 潮見表/潮汐・潮位を検索 – Android

潮の動きで釣れる場所や時間を予測

潮の動きで釣れる場所や時間を予想すれば、釣果アップに繋がります。普段から使っている慣れた釣り場でも、潮の満ち引きを意識すれば効率も良くなるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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