テレビの「フルHD」や「4K」って何のこと?選ぶ前に知っておきたい事。

2019.10.01

テレビにはさまざまな種類があり、流行の4K・8Kや有機ELも徐々に商品が増えてきています。お気に入りのテレビを見つけるには、パネルや画質などの種類を知ることも重要です。テレビを購入する際に気をつけるべきポイントやおすすめ商品を紹介します。

テレビのパネルは2種類

テレビパネルの種類は、かつての主流であったブラウン管から、技術改良や生産コストの低下により、現在は液晶と有機ELの2種類が大半を占めるようになっています。

現在主流の液晶

現在販売されているテレビパネルの主流は、パネルが電圧により向きを変え、パネルの裏から出る光を調整し映像を映し出す構造の『液晶』です。

液晶のメリットは、サイズの種類が豊富なことが挙げられます。ポータブルタイプから超大型まで、さまざまなサイズのパネルが揃っているため、利用する場所や目的に最適なサイズを選択できます。

また、低価格商品が増えていることも液晶のメリットといえるでしょう。40~50型の大画面タイプでも10万円程度で入手できます。

一方、デメリットとしては、放熱スペースが必要なことや、黒がはっきりと映りにくいこと、スポーツなど早い動きの映像に残像が出やすいことなどが挙げられます。

バックライトがなく発色が良い有機EL

『有機EL』は、液晶の素子自体がそれぞれ発光し映像を映し出す技術です。光量を調節できるため、奥行きや立体感のある映像をより美しく楽しめます。

バックライトがなく放熱スペースが不要なため、壁掛け設置が可能な上に、より薄型化されていることにより、壁掛け設置する場合も見た目が悪くなりにくいことが特徴です。

また、画像の処理速度が速いため、スポーツ映像時に起こりがちな残像ボケもなく、コントラストや発色の良さにより黒色がぼやけず、メリハリのある真っ黒を表現できます。

デメリットとしては、液晶パネルに比べ高価であることや、種類が少ないこと、液晶パネルより寿命が短いことなどが挙げられます。

4Kや8Kとはなにかを知ろう

地デジ放送が始まったことにより、画面のきめ細かさを示す『解像度』は格段に向上しました。映像の解像度は、『HD』『フルHD』『4K』『8K』の順に高くなります。

従来のフルHDテレビ

『HD』とは、『ハイビジョン』の正式名称『High Definition TeleVision(HDTV)』を略したもので、一般的に『HD』は『ハイビジョン』と呼びます。

HDは約90万画素、フルHD(2K)は約207万画素で、フルHDは現在、地デジ放送や衛星放送などで採用されているタイプです。

テレビの解像度は画面のサイズによっても異なります。一般的には、32型以下がHD、それ以上はフルHDに対応しています。

一般的な映像を楽しむだけなら、フルHD対応のテレビで十分といえるでしょう。4Kなど解像度が高い映像を楽しみたい場合は、より高スペックな40型以上のサイズが必要とされています。

4倍画質の良い4Kテレビ

4Kテレビは、フルHDテレビの約4倍もの解像度を誇り、人や建物などの輪郭をより際立たせた、きめの細かい映像を表現できます。

一般的には、40型以上の大画面モデルのみ、4Kに対応するスペックを備えているとされ、画面が大きくなるほど画質の差がはっきりと表れます。

また、4Kテレビは、より自然に近い陰影感の表現を実現した規格『HDR(ハイダイナミックレンジ)』にも対応可能です。

40~49型のモデルには、主にフルHDと4Kのモデルが用意されているため、テレビを設置する場所や予算に合わせて選ぶと良いでしょう。

フルHDの16倍画質の良い8Kテレビ

8Kテレビは、2Kの16倍、4Kの4倍もの画素数を持ち、ハイビジョンをはるかに上回る解像度が得られるため、『スーパーハイビジョンテレビ』と呼ばれることもあります。

圧倒的な解像度の高さにより、4Kを大幅に超える緻密な画質や、二次元でも奥行きを感じられるほどの立体感を得られることが、8K映像の大きな魅力です。

4Kと8K映像は、インターネットの動画配信サービスなどで視聴できるほか、2018年12月からは新4K・8K衛星放送としても提供が始まっています。

8Kテレビは、まだ市場に出回り始めたばかりで種類が少ないことや、大半が大画面であるため設置できる場所が限られることがデメリットとして挙げられます。

テレビを選ぶときのポイント

テレビを選ぶ際は、画面サイズ・バックライトの種類・音響・録画機能を考慮することが大切です。

部屋に合わせた画面のサイズ

テレビは、画面が大きいほど綺麗で迫力のある映像が見られるわけではありません。見る位置からテレビまでの『視聴距離』を適切に保つことが重要です。

適切な視聴距離の目安は、フルHDなら画面の高さの約3倍、4Kなら約1.5倍が目安とされています。

一人暮らしに多い6畳の部屋なら24~32型、リビングなど12畳の部屋なら40~50型のテレビであれば、高精細かつ大迫力な映像を無理なく楽しめるでしょう。

大人数が集まるような、12畳を超える広い部屋には、60型以上の大画面モデルがおすすめです。

子供部屋や寝室のような狭い場所なら、29型以下のテレビを選びましょう。画質は低めで機能も最小限ですが、置き場所には困りません。

バックライトの種類

液晶テレビは、LEDバックライトの駆動方法や配置などにより、『エッジ型』と『直下型』の2種類に分けられ、それぞれに特徴があります。

『エッジ型』は、画面の上下または左右のみにLEDライトを配置するタイプです。薄型化しやすく、電力消費とコストを抑えられるメリットがあります。

『直下型』は、LEDバックライトを敷き詰めるように配置するタイプです。高輝度な画面をまんべんなく発色できるため、ハイコントラストな高画質映像が表現できます。

また、直下型の中でも、部分的に点灯と消灯を制御できる『部分駆動』モデルなら、明暗差の向上のみならず、液晶で表現しにくい黒色を綺麗に発色します。

コストを抑え省エネを重視したい場合は『エッジ型』、リアルな色彩を楽しめる画質の良さを重視したい場合は『直下型』を選ぶと良いでしょう。

スピーカーや録画機能

最近のテレビは、スピーカーの設置位置が工夫され、よりダイレクトに音が届くものや、映画館と同様に画面から音を出すことで、臨場感が高まったものなどが販売されています。

内蔵スピーカーだけでは物足りず、音質によりこだわるなら、外付けできるテレビ専用の音響機器を導入するのも良いでしょう。

また、録画機能もさまざまなタイプがあり、HDD内蔵型やブルーレイ内蔵型なら、外付けのレコーダーを用意しなくても簡単に録画ができます。

見たい番組が重なる場合や、別のテレビで録画した番組を視聴したい場合は、外付けのレコーダーを用意しましょう。大半のレコーダーには、内蔵型の録画機能にはない、多くの便利な機能も備わっています。

おすすめのテレビメーカーは?

テレビは多くのメーカーから販売されていますが、その中でも特に有名な主要大手メーカーを3社紹介します。

BRAVIAなどで有名なソニー

『ソニー(SONY)』は、世界的にも有名な、日本を代表する総合電子機器メーカーです。薄型化や軽量化に関しては、世界でも屈指の技術力を誇ります。

ソニーは、『BRAVIA(ブラビア)』シリーズでテレビの製造・販売を展開しています。

BRAVIAはテレビにアンドロイドOSを搭載したモデルで、スマホを扱うような感覚で動画・アプリ・ゲームを楽しめるほか、音声検索やテレビの操作も可能です。

また、立体感のある映像を被写体ごとに再現できるような、映像の高品質化も特徴的です。

国内外屈指の音響機器メーカーとして培った技術も反映され、高品質なサウンドはハイレゾにも対応しています。

日本発の4Kを作った東芝

『東芝』は、主力テレビブランド『REGZA(レグザ)』において、国内で初めてテレビに4Kチューナーを内蔵したメーカーです。

REGZAは、搭載された『レグザエンジン』により、立体感の表現や低ノイズの面で優れた高品質な映像と、番組表の素早い表示など快適な操作性を実現しています。

また、遅延や残像の少なさを追求した『ゲームモード』や、指定した局の番組を録りだめ、好きな時に楽しめる『タイムシフト機能』も好評です。

タイムシフト機能なら過去の番組を予約なしで録画できるうえ、一定期間が経過すると古い番組を順に削除してくれるため、録画で面倒になりがちなメンテナンスの手間も省けます。

世界初の8K対応テレビのシャープ

『液晶のシャープ』と呼ばれるほど、パネル作りに定評のある『シャープ』は、主力ブランド『AQUOS(アクオス)』において、世界初の8K対応液晶テレビを発売したことでも知られるメーカーです。

AQUOSは、『ココロビジョン』と呼ばれる、過去に見た番組を学習できるAIが搭載されたモデルを、シリーズの中に揃えています。

ココロビジョンにより、好きなジャンルや人物の番組などが音声で提案されるため、録画忘れを防げるほか、新たに好みの番組を見つけられることにもつながります。

また、地デジ放送に比べ色域が広く再現できる『リッチカラーテクノロジー』が搭載されていることにより、より色鮮やかな映像で楽しめることも魅力です。

フルHDのおすすめテレビ

人気メーカー各社が販売している、おすすめのフルHD対応液晶テレビを、厳選して3点紹介します。

シャープ AQUOS 2T-C40AE1

『AQUOS 2T-C40AE1』は、高品質な画質に加え、裏番組の録画にも対応した、40V型フルHD液晶テレビです。

LEDバックライトは直下型を採用しているため、エッジ型のモデルと比べ色むらが抑えられた、透明感のある鮮やかな映像を楽しめます。

地上波・BS・CS対応のデジタルチューナーを搭載し、外付けHDDや専用のBRレコーダーを接続すれば、番組視聴中でも裏番組を録画できます。

録画機能を発展させた『AQUOSタイムシフト』機能を利用すれば、もう一度見たい場面や見逃した場面などをボタン操作だけで見られることも魅力です。ジャンルや人物から番組を絞り込める『番組検索』機能も備わっています。

  • 商品名:AQUOS 2T-C40AE1
  • 価格:4万6800円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ソニー BRAVIA KJ-32W730E

『BRAVIA KJ-32W730E』は、6畳サイズの部屋で利用するのに適した、高画質な32V型フルHD対応液晶テレビです。

ソニー独自のエンジンを搭載し、圧縮・伝送で失われた映像信号をオリジナルに近い状態まで再現できるため、高精細で質感の良い映像美を堪能できます。

ワイヤレス接続によるネット動画の視聴も可能で、普段からスマホなどで視聴している番組の配信や映画を大画面で楽しめます。

機能も豊富に備わっており、中でも『チャンネルポン』はチャンネルボタンを押すだけでテレビの電源が入り、見たい番組を瞬時に表示できる便利な機能です。

外付けのレコーダーをつなげば裏番組の録画ができるのも特徴です。

  • 商品名:BRAVIA KJ-32W730E
  • 価格:6万856円(税込)
  • Amazon:商品ページ

東芝 REGZA 40V31

『REGZA 40V31』は、高速な画面表示レスポンスと高音質スピーカーが魅力的な、40V型フルHD対応液晶テレビです。

高度な画質処理技術により、ノイズを極力カットしながらきめ細やかな映像が楽しめます。チューナーが3基備えられ、番組視聴中に別の番組を2チャンネルまで録画可能です。

画像処理の遅延が抑えられているため、ボタンのタイミングにシビアなゲームを快適にプレイできます。ゲームのジャンルごとに最適な設定を自動選択してくれるのも特徴的です。

全面に備わったスピーカーにより、鮮明で迫力のある音がダイレクトに迫る音響効果を実現しています。壁掛け設置時に壁の影響による音質の変化を抑え、自然な音を出す機能も搭載されています。

  • 商品名:REGZA 40V31
  • 価格:4万9980円(税込)
  • Amazon:商品ページ

4Kのおすすめテレビ

人気メーカー各社が販売している、おすすめの4K対応液晶テレビを、厳選して3点紹介します。

ソニー BRAVIA KJ-49X9500G

『BRAVIA KJ-49X9500G』は、速い動きもくっきりと表示する、直下型LED部分駆動を搭載した4K対応液晶テレビです。

BS4K・110度CS4Kチューナーを内蔵し、4K放送を1台で楽しめます。また、テレビやネットのあらゆる映像コンテンツを高精細な映像に作りかえるエンジンも搭載済みです。

ソニー独自の音響技術により、大画面テレビで気になりがちな音の定位感が改善され、リアリティーあふれる音質と音の広がり感を引き出し、その場にいるかのような臨場感を体験できます。

リモコンボタンを押すだけで動画アプリが起動し、テレビ番組を見ながら瞬時にネット動画へ移動できる機能も備わるなど、インターネットやスマホ関連の機能が充実していることも魅力です。

  • 商品名:BRAVIA KJ-49X9500G
  • 価格:17万3233円(税込)
  • Amazon:商品ページ

シャープ AQUOS 4T-C40BJ1

『AQUOS 4T-C40BJ1』は、8Kテレビで培った高画質技術で、4K映像をより高品質に表現するエンジンを搭載した、臨場感あふれる映像が魅力的な4K対応液晶テレビです。

映像パネルの駆動に連動してLEDパックライトを点滅させ、映像の残像感を効果的に低減し、高い動画性能を実現しています。

また、AIの『ココロビジョン』が番組や情報を音声でおすすめする機能が備わっており、地域のイベント情報なども配信されます。

設置性を高めた新デザインも採用され、見やすい角度に左右調整できる回転式スタンドが付いているため、背面の掃除や周辺機器のケーブル接続にも便利です。

  • 商品名:AQUOS 4T-C40BJ1
  • 価格:10万2013円(税込)
  • Amazon:商品ページ

東芝 REGZA 50M520X

『REGZA 50M520X』は、BSとCSに対応した4Kチューナーを内蔵し、1台で高画質な新4K衛星放送の受信が可能な、50V型4K対応の液晶テレビです。

最新の映像技術を採用していることにより、フルHDモデルに比べ画質の向上が実現されています。速い動きも滑らかに表示されるため、スポーツ映像なども快適に楽しめます。

チューナーを3基備え、外付けレコーダーを接続すれば、番組視聴中に別の2番組を同時録画できることも魅力です。

放送中の2番組や、放送番組と別の外部映像をテレビ画面に同時表示させられる『ダブルウィンドウ』機能でも楽しめます。4Kに対応するほか、表示サイズを3段階で拡大縮小できることも特徴的です。

  • 商品名:REGZA 50M520X
  • 価格:8万9073円(税込)
  • Amazon:商品ページ

テレビを置くテレビ台を選ぶポイント

テレビを部屋に設置する場合、テレビ台が必要になるケースも多いでしょう。テレビ台選びで失敗しないためのポイントを紹介します。

サイズはもちろん耐荷重もチェック

テレビ台の横幅は、見た目のバランスや安定性に影響します。テレビ幅の1.5~2倍の横幅が確保されたテレビ台を選ぶのが理想です。最低でも、テレビ幅より20~60cmの横幅があるテレビ台を選びましょう。

テレビ画面の高さは、目、肩、首などの疲れに影響します。目の高さより少し低めで、やや見下ろすくらいの高さになるテレビ台が理想です。

テレビ台の奥行きは、ケーブルを接続する状況により異なります。録画用のレコーダーなど、各種AV機器の設置を予定しているなら、ある程度のスペースを背後に確保できるテレビ台を選びましょう。

耐荷重を事前に確認することも重要です。地震などへの備えだけでなく、耐荷重が低いとテレビの重みでゆっくり変形する可能性があります。

テレビ台の種類を知ろう

主なテレビ台の種類は、『ハイタイプ』『ロータイプ』『コーナータイプ』の3種類があります。

ハイタイプは、一般的に高さが約1mのテレビ台です。椅子に座りながらテレビを見ることが多い場合に向くタイプといえます。

ロータイプは、一般的に高さが約30~50cmのテレビ台です。床に直接座りながら見たり、ソファーに座りながら見たりすることが多い場合に適したタイプといえます。

一人暮らしの部屋にテレビを設置する場合にも、ロータイプが向いているでしょう。

コーナータイプは、部屋の角にテレビを置く場合に適したテレビ台です。高さはロータイプ程度の商品が多く見られます。

コーナータイプはロータイプと併用することで、室内のインテリアとしても利用できる見栄えの良いアイテムです。

収納力もあると便利

テレビ台は、サイズやデザインといった要素だけでなく、収納力も重視しましょう。AV機器・DVD・ゲームソフトなど、さまざまなものを整理するスペースとして有効活用できます。

家庭用ゲーム機や外付けレコーダーなどを既に持っている場合や購入予定の場合は、事前にサイズを測り、テレビ台のサイズも確認しながら収納BOXとしても使えるものを選びましょう。

大半のテレビ台には、背後からケーブルを通せるような穴が開いています。穴の位置もチェックすれば、AV機器のおおまかな置き場所も定まるため、サイズが測りやすくなるでしょう。

自分に合ったテレビで快適に

近年のテレビには、パネルの種類が液晶と有機ELの二つに分けられます。また、解像度の違いにより、主にフルHD・4K・8Kの3種類があります。

テレビを選ぶ際は、解像度の種類だけでなく、画面サイズ・音響・録画機能なども考慮しながら、置き場所や目的に合ったテレビを選ぶようにしましょう。

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