世界遺産には自然遺産と文化遺産がある。その違いと名所をご紹介

2019.09.29

世界遺産に登録されたことで脚光を浴びる建造物や場所はたくさんあります。とはいえ、世界遺産には自然遺産と文化遺産の二種類があり、それぞれに基準があるようです。そこでこの記事では、自然遺産と文化遺産の違いや日本にある自然遺産についてご紹介します。

世界遺産における自然遺産と文化遺産の違い

世界遺産とは、「人類が共有すべき顕著な普遍的価値を持つ物件」と定義されており、その対象は、「移動が不可能な不動産」となっています。

登録は1972年に成立した世界遺産条約に基づいており、2015年には登録物件数が1,000件を超えました。

世界自然遺産と世界文化遺産の違い

世界遺産を大きく分けると、「自然遺産」と「文化遺産」の二種類があります。

どちらも不動産であることに変わりはありませんが、その他の登録基準に関しては明確な違いがあります。

まず、自然遺産の基準を要約すると、「動植物の生息地、又は学術的に価値のある自然」となります。

一方、文化遺産は、「記念工作物、建造物群、遺跡のうち、歴史上、芸術上あるいは学術上顕著な普遍的価値をもつもの」と定められています。

これらを言い換えれば、自然にできたものか人の手によって作られたものかの違いといえるでしょう。

日本にある自然遺産

日本にある自然遺産は、屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森県、秋田県)、知床(北海道)、小笠原諸島(東京都)の4件です。

屋久島の見どころ

屋久島の見どころは、樹齢3,000年を超えると言われている縄文杉と大王杉、およびその周辺の自然です。

白神山地の見どころ

白神山地には、ブナの天然林が広がっています。

人の影響をほとんど受けておらず、世界最大級の規模にまで発達したブナの天然林は圧巻です。(立ち入るには森林管理署長に報告する必要があります)

知床の見どころ

知床には特異な生態系があり、希少種を含む様々な動植物が生息しています。

また、知床連山や原生的な森林、海岸断崖、湿原・湖沼など、71,100ヘクタールの敷地の中に、美しい自然の景観が詰まっているのも特徴の一つです。

小笠原諸島の見どころ

小笠原諸島は東洋のガラパゴスと呼ばれ、独自の進化を遂げた動植物が生息しています。

また、近海では鯨やイルカを見ることもできます。

自然遺産と文化遺産の複合もある

世界遺産には、自然遺産、文化遺産の他に、複合遺産というカテゴリーもあります。

これは、文化遺産と自然遺産の登録基準を、それぞれ一項目以上満たしているものが対象となります。

1,000件以上ある世界遺産のなかで、複合遺産はわずか30数件しかなく、希少価値が高いといえます。

それらのなかから、特に興味深いもの2件ご紹介します。

マチュ・ピチュの歴史保護区

空中都市とも呼ばれることのあるマチュピチュ遺跡。

15世紀に造られたとされていますが、極めて高い建築技術が用いられている点や、不便な高地に都市がつくられた理由など、何かと謎の多い遺跡です。

また、周辺地域には、絶滅危惧種の動植物が多数生息しています。

ティカル国立公園

ティカルは、紀元4世紀から9世紀ごろにかけて繁栄した、マヤ文明の大都市です。

現存する階段ピラミッドや、マヤ歴と呼ばれる暦が示すように、マヤは極めて高度な知識を有する文明でした。

しかし、マヤ人達は、「高度な知識は神から授かった」と考えていました。

そのため、16世紀にスペインによって征服された際には、「(階段ピラミッドは)自分たちが住み始める以前からあった」と語ったと言われています。

自然遺産を見に行こう

この記事では、自然遺産についてご紹介しました。

貴重な生態系や美しい自然環境、さらには文化的価値の高いものまで、様々な自然遺産があります。

どれもとても魅力的な場所ですから、旅行がてら訪れてみてはいかがでしょうか。

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