焼酎は太る原因?他のお酒との比較や太ってしまう飲み方を解説

2019.09.29

焼酎はダイエットにいいと紹介されますが、実際はどうなのでしょうか?糖質や脂質がゼロとはいっても、アルコールの影響を理解しておかなければ太る原因になります。ダイエット中に考えたい、焼酎との付き合い方を解説します。

焼酎のカロリーはどれくらい?

焼酎は『甲類焼酎』と『乙類焼酎』の2種類に大別できます。焼酎には、人間が生命維持・代謝に用いるエネルギー(カロリー)が多く含まれますが、これは何に由来するものでしょうか?

エネルギー源になるものはタンパク質・脂質・炭水化物(糖質)が代表的ですが、実は酒類に含まれるアルコールもエネルギーに変換されるためカロリーがあるのです。

甲類が約200kcal乙類が約150kcal

甲類焼酎は2700mlや4000mlなどの大型ペットボトルで販売されることが多い安価な焼酎で、サトウキビ・コーン・米などから作られますが、原料に関わず種別は一つです。

乙類焼酎は麦焼酎・芋焼酎・米焼酎など原料によって種別が異なり、『本格焼酎』と呼ばれるものはすべてこれに分類されます。

焼酎の製法上、甲類焼酎は複数回、乙類焼酎は1回のみ蒸留を行ってアルコール純度の高い原酒を作りますが、この時点でタンパク質・脂質・糖質・プリン体が除去されるのです。その後、加水・熟成・ブレンドが行われます。

このため、焼酎に含まれるカロリーは基本的にアルコール由来なのです。アルコール度数の高いものほど、またストレートで飲む場合には摂取カロリーが多くなります。

他のお酒と比べると

焼酎はブレンドなどで果汁エキスなどを付与しない限りは、摂取カロリーは全てアルコールに依存します。

これに対し、日本酒やビールではアルコールに加え糖質なども含まれるため、摂取カロリーはそれらエネルギー源を合算したものになるのです。

摂取カロリーは製法や銘柄によって異なりますが、100mlあたりの目安カロリーを以下に挙げます。

  • ウイスキー 237kcal
  • 甲類焼酎 206kcal
  • 乙類焼酎 146kcal
  • 日本酒 103kcal
  • ワイン 73kcal
  • ビール 40kcal

なお、1gあたりのカロリーはタンパク質・糖質が4kcal、脂質が9kcal、アルコールが7kcalとなります。度数が高いものはカロリーが多く、水分が多く糖質依存率が低いものはカロリーが少なくなるのです。

焼酎を飲んでも太りにくい理由

焼酎は太りにくい酒だと説明されます。この理由と、実は太る原因にもなる注意点をみていきましょう。

焼酎一杯あたりのカロリーは低い

甲類焼酎のアルコール度数は36度未満、乙類焼酎は45度以下と定められています。実際に販売されている商品は20・25・35度が一般的で、いずれも度数は高めです。

このため焼酎は100mlあたりのアルコール量が多くなり、ストレートで飲めばかなりのカロリーを摂取することになります。

ただ実際には水割り・お湯割りにしたり炭酸水で割ってチューハイとして飲むことも多く、この場合は1杯あたりのアルコール量が少なくなるため摂取カロリーが抑えられるのです。

ダイエット中はストレートで飲むことを避け、アルコール分を薄めて飲むことを心がけましょう。

糖質がないため脂肪になりにくい

上述の通り、焼酎は蒸留工程で糖質が除去された原酒に加水して作られるため、含まれる糖質はゼロです。

糖質を摂取すると体内でブドウ糖に分解され、脳や筋肉を働かせるための重要なエネルギー源となりますが、即時に利用されず余ったブドウ糖は中性脂肪として体内に蓄積されます。

糖質を含まない焼酎は一見太りにくい酒です。酒に含まれるアルコールは正しくは『エタノール』ですが、このエタノール自体は中性脂肪に変化しないと考えられます。

しかし、エタノールは分解されることで『酢酸』に変化し、これが脂肪の構成要素である脂肪酸の合成を促進するのです。このため、糖質や脂質を同時に摂取した場合、脂肪の蓄積を早めることになります。

エンプティーカロリーなので蓄積されにくい

『エンプティカロリー』という言葉があります。これは一般的に、カロリーがゼロだとか脂肪蓄積されないカロリーだと捉えられていますが、正しくは「カロリーは高いが栄養としてほとんど機能しない」ことを指すものです。

実際、エタノール自体は殺菌消毒に用いられることからもわかるように、基本的には分解に関わる物質で、最終的には水と二酸化炭素に変化します。ただし、酢酸はエネルギーとして利用されることを加味する必要があるのです。

酢酸は末梢部位で熱産生するため、エタノールを摂取するだけで十分体が温まります。ここで脂質・糖質を摂取した場合、余剰カロリーが多くなるため中性脂肪が蓄えられやすくなるのです。

結局のところ、食習慣次第といえます。エタノールの分解が終わるまでに何を摂取するかで、太るかどうかは決まってくるのです。

それでも焼酎で太る原因

焼酎はうまく飲めば太りにくい酒といえそうです。では飲めば飲むほど太ってしまう原因は何なのでしょうか?飲み方に依存するケースを考えてみましょう。

割る飲料のカロリーや糖類

焼酎はアルコール濃度が高いため、割るもので薄めて飲むのをおすすめします。ただ、ここで注意すべきなのは、糖質や脂質を多く含んだもので割るとジュースより太る可能性があることです。

例えば甘いリキュールと焼酎でカクテルを作った場合、糖分とエタノールを多量に含むため、中性脂肪がかなり合成されやすく、焼酎だけより確実に太りやすくなります。

甘いだけのジュースでは疲労時の回復などでブドウ糖が十分に消費されるケースもありますが、焼酎カクテルの場合、酢酸がブドウ糖の代わりとして働き、ブドウ糖が余剰として中性脂肪になる可能性が高まるのです。

エタノールは高カロリー、つまりエネルギーとして効率よく用いられる、というところを忘れないようにしましょう。

つまみの食べ過ぎ

焼酎をおつまみと一緒に晩酌として、あるいは食中酒として飲む場合があるでしょう。この場合、食べ合わせによってはビールより太る可能性があります。

ビールは多少の糖分を含むとはいえ、大量に飲まない限りはアルコール摂取量が少ない酒です。これに対し、焼酎はアルコール濃度が高いため、2倍に薄めた程度ではビール以上のエタノールを摂取することになります。

普段の酒を同じ量焼酎に置き換えたとしても混合率を考えなければ太りやすく、特にカロリーの高い脂質を多く含む食品では、確実に脂質由来のエネルギーが余剰となるため太る原因となるのです。

太りにくいからと飲み過ぎてしまう

どんな酒でも飲みすぎは太る原因になります。食事で摂取した糖質・脂質を完全に吸収・分解した後に、焼酎だけを飲み、さらにエタノールが完全に分解するまで何も摂取しないならダイエット効果があるかもしれません。

焼酎を飲む前後2時間何も摂取しない、というのが目安です。これだけでも現実的ではありませんが、消化吸収・代謝能力やエタノールの分解能力には個人差があるため、場合によってはさらに時間帯が厳しくなります。

食中・食後に飲む際にも、焼酎は太る原因にもなることを踏まえて、適度な摂取を心がけましょう。

ダイエット中におすすめの焼酎の飲み方

以上の基本事項を踏まえ、ダイエット中は焼酎をストレートや甘いカクテルで飲むことは避けましょう。それらを避けたおすすめの飲み方を紹介します。

焼酎の味をしっかり楽しめるオンザロック

焼酎を薄めるとしてもちゃんと味わって飲みたい、という人にはロックがおすすめです。ロックアイスで1/3〜1/2満たしたロックグラスに焼酎を注ぎましょう。

アイスが自然に溶けて焼酎が薄まるまで、バー・スプーンで軽くステアし、対流が落ち着くまで待ちます。

ここで一気に流し込むのではなく、ちびちびと口に運んで、香りや味をじっくり楽しむのがおすすめです。

なお、ロックは比較的濃度が高い状態で飲む方法なので、悪酔いや脱水症状を防ぐために、塩とチェイサー(口直しの水)を用意しておきましょう。

度数を下げながら味わえる水割り

アルコール感が強くて飲みにくいという場合は、水割りをおすすめします。この場合はタンブラーやビアカップにロックアイスを1/3ほど入れ、水を2/3ほど入れてから焼酎を注ぎましょう。

あくまでこの混合比は飲みやすさを考えた目安で、アイスと水の比は好みで調整して構いません。次にバー・スプーンでステアし、塩やレモンでミネラルを加えてぐいっと飲みます。

水割りの場合も、酒に弱い人ならチェイサーがあると安心です。薄めて飲みやくなると、意外な量のエタノールを摂取する可能性があるので注意しましょう。

香りを際立たせるお湯割り

焼酎の本場といえば九州ですが、鹿児島県ではお湯割りで飲むのが一般的です。熱を加えることで焼酎の香りが漂いやすくなり、また舌を冷やさないことで甘みやアルコール感を強く感じることができます。

まずは焼酎グラスに70〜80度のお湯を注ぎましょう。次に焼酎をゆっくりと注ぎ、対流が収まるまで待ちます。飲む際は口の中に大きく含んでもよく、舌で転がしても滑らせても構いません。

いってみれば温かいロックのような飲み方なので、焼酎が濃厚な味ならお湯割り、酸味の強いキリッとした喉越しならロック、というように味の傾向次第で飲み分けることができます。

焼酎は太りにくいが注意が必要

焼酎はダイエット中に気になる成分がゼロで、いかにも太りにくい理想の酒に見えるかもしれません。

確かに、飲み方に注意すればビールや日本酒よりは太りにくいといえますが、エタノールの影響は十分に把握しておくことが重要です。

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