車のスピーカーを交換する理由。おすすめのスピーカーと選び方

2019.09.29

車のスピーカーが気に入らなくてモヤモヤしていませんか?音が悪いのは純正スピーカーの質に関わりがあります。安価な市販品に付け替えるだけで劇的な音質向上が望めるので、車載スピーカーの種類や特徴、選び方のポイントなどを見ていきましょう。

車スピーカーを交換するべき理由

高級車ほど音がいい、と思い込んでいませんか?純正スピーカーを外してみれば、あまりにチープな作りで衝撃を受けるかもしれません。

より良い音質で音楽が楽しめる

車には『純正スピーカー』と呼ばれる、自動車メーカーが独自開発したスピーカーが標準搭載されていることが一般的です。これはパソコンやスマホの内蔵スピーカーのような、「一応は鳴る」程度のものになっています。

機械は道具としての用途を満たす機能を優先して設計されるため、車においては走行性能や安全性能が重視されます。音楽再生機能は二の次となり、重量やコストの面から最小構成となることが多いのです。

音楽再生にこだわる人向けに、高級オーディオブランドのスピーカーが標準装備された車や、オプション選択できる車も販売されていますが、高額になりがちな上、選択肢も限られます。

その点、市販の社外スピーカーなら幅広い車種に対応する上、1万円程度からの手頃な価格で、手軽に高音質な音楽体験を得ることができるのです。

純正スピーカーはあまり良くない

車載スピーカーを取り外してみると一目瞭然ですが、純正品は軽くチープな、一般的な家庭用スピーカーでいえば数千円台(あるいはそれ以下)の品質になっています。

これは低価格車だけでなく、比較的高額な高級車に分類される車でも同様です。音楽再生に特にこだわった車種でなければ、低音も高音も弱く、音の再現性が低い上、多少ボリュームを上げただけで歪み、音割れします。

自動車メーカーはオーディオブランドではないため当然といえば当然といえるでしょう。

しかし、1万円ほどの市販スピーカーに付け替えるだけで、音質は劇的に向上することがあるのです。

車スピーカーの種類は2種類

車載スピーカーでよく見られる『コアキシャル』『セパレート』の意味の違い、また「2wayって何?」という疑問にも答えます。

低価格で使えるコアキシャル

車載スピーカーの中の音を鳴らす部品である『スピーカーユニット』は、高音域再生用のツィーター、低音域再生用のウーファーに大別され、一つで全音域をカバーするものはフルレンジスピーカーと呼ばれます。

スピーカーが左右一対の市販品は、ツィーターとウーファーをセットにした『コアキシャルスピーカー』(同軸型スピーカー)が一般的です。

左右一対だけのコアキシャルスピーカーは対応車種が多い上、最小構成のため価格が安いものが多くなっています。ただ、すべての音が足元(ドア)から聴こえる、というのが気に入らない人には向きません。

低音と高音が分離されたセパレート

スピーカーが2本以上対になっているものを『セパレートスピーカー』と呼びます。最もシンプルなものは、足元のウーファーと、耳の高さに設置できる小型のツィーターに分かれた2wayセパレートスピーカーです。

低音域は指向性が悪く音波が放射状に広がり、かつ車自体を共振させることで音響空間が確保しやすくなっています。対して高音域は指向性がよく直進するため、ツィーターは耳に向けて配置するのが好ましいのです。

なお、足元にウーファーと中音域再生用のミッドレンジをセットにしたコアキシャル、耳元にツィーターという3wayでスピーカーは左右2本ずつ、というセパレートもあります。

前述のツィーター・ウーファーのコアキシャルも2wayです。wayはスピーカーユニットの数を指す、と覚えておきましょう。

車スピーカーを選ぶときのポイント

車載スピーカーは自動車メーカーによって適応する形状が微妙に異なります。車載AV機器の『定格出力』や、ハイレゾ音源対応・未対応を分ける『周波数帯域』特性も見合わせて選びましょう。

自分の車に合ったものを選ぶ

車のサウンドシステムは、カーオーディオかAV一体型カーナビから出力された音声信号を、スピーカーで入力して、音声出力しています。

ここで、車載AV機器の定格出力・最大出力と、スピーカーの定格入力・最大入力のワット数を合わせることが重要です。定格というのは、連続出力・入力を行い破損しないワット数で、最大は一時的なら耐えられるというワット数を指します。

多少ボリュームを上げただけで音割れするのは、AV機器の定格出力やスピーカーの定格入力が小さく、無理な負荷を強いているためです。スピーカーはAV機器の出力要件以上の、高負荷に耐えられるものを選びましょう。

ただし、定格入力値の大きすぎる高額スピーカーに低負荷で出力しても音が伸びず、臨場感に欠けるため、オーバースペックなものは避けるのが無難です。

再生周波数の幅で音質が変わる

人間が音として感じることができる周波数帯は、低音域側は20Hz、高音域側は15〜20kHzといわれ、これを『可聴域』と呼びます。この下限・上限を超えれば超音波とされますが、知覚できないだけで身体には届いています。

FMラジオでは19kHz、CDでは22kHzが規格上の上限ですが、非圧縮のPCM形式(wav)やロスレス音源のFLAC形式などのハイレゾ音源は48kHzの音を収録することができるのです。

ハイレゾ音源は再生周波数帯が広いだけでなく、非圧縮またはデータ圧縮をほとんど行わないため、非常に高精細な音を表現できる反面、再生機器が限られます。

車載AV機器がハイレゾ音源に対応しているなら、その魅力を味わうためにも上限50kHzほどのものを選びましょう。

もちろん価格もチェック

再生能力の高いスピーカーほど高価になりますが、車載AV機器の定格出力や再生可能な音楽形式、あるいは車の内部空間の広さなどの環境次第で、ベストフィットする選択が変わってきます。

価格が高いほど良いというわけでもなく、オーバースペックなものを購入してもお金を無駄にするだけなので、必要十分な機能を持った、手頃な価格のものを選びましょう。

さらに音質にこだわりたい場合は

コアキシャルスピーカーやセパレートスピーカーでは物足りないという人は、サブウーファーやサテライトスピーカーを追加しましょう。

サブウーファーで重低音を楽しむ

2wayタイプのスピーカーでは、ツィーターに高音域を再生させ、ウーファーで中・低音域を再生させます。

高機能なドアスピーカーなら低音域もハッキリと力強く再生しますが、ボリュームを上げるほど中音域を潰し、ヴォーカルなどの音が不明瞭に感じやすいケースもあるのです。

『サブウーファー』は低音再生に特化した単体独立型のウーファーで、ツィーター・ウーファーとは直接干渉しない場所に設置することができます。

サブウーファーにはさまざまなサイズのものがあり、軽自動車など小型車ならシート下、バンならウォークスルーやリアシートとの間、特に大型のものならスペアタイヤのスペースに設置するタイプまで販売されているのです。

サテライトスピーカーでリアルな音を

2wayや3wayスピーカーでツィーターが独立しているものは、ダッシュボードに置いて高音を耳に届ける、という用途を想定したものが多くなっています。

これも便利ですが、より臨場感のある音響環境を作るには『サテライトスピーカー』の設置を検討しましょう。

これは天井からぶらさげたり、窓枠のピラー部に取り付けることを想定されたスピーカーで、背面を含めた複数方向から耳に向けて音を届けることができるのです。

自宅における5.1chサラウンドシステムのような臨場感溢れるリスニング環境を得ることができます。チャンネル数を増やすなら、別途『パワーアンプ』の購入も検討しましょう。

映画を楽しむならセンタースピーカー

3.1chや5.1chの映画やサラウンド音源を車内で楽しむなら、ダッシュボードに『センタースピーカー』を設置しましょう。

5.1chは正面・左右・背面の左右・サブウーファーで構成されるものが普通です。車ではセンタースピーカー・コアキシャルスピーカー・サテライトスピーカー・サブウーファーといった形で実現できます。

チャンネルそれぞれに特定の音が割り当てられているため、サラウンド音源をリアルに再生するには必要なスピーカーといえるでしょう。

おすすめの車スピーカー

高音質かつ低価格のコアキシャルスピーカー・セパレートスピーカーを紹介します。ほとんどの車種で音質は間違いなく向上するため、特徴を見合わせて好みのものを選びましょう。

カロッツェリア TS-F1740

カロッツェリア(パイオニア)の『TS-F1740』は、ハイレゾ音源に対応した、高音質かつ低価格なコアキシャルスピーカーです。

高域再生のツィーターは音が広がりにくいため、ドアスピーカーから音を届かせるのが困難という難点があります。

本商品はツィーターに中音域も再生させることでこの問題をクリアし、音像定位が重要なハイレゾ音源の魅力を最小構成で楽しむことができるのです。コストパフォーマンスの高い商品を求める人には特におすすめします。

  • 商品名 : カロッツェリア(パイオニア) 17cm2ウェイスピーカー ハイレゾ対応 TS-F1740
  • 価格 : 5747円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

アルパイン X-170S

アルパインの『X-170S』は、高音質スピーカーXシリーズの内、多車種に対応する2wayセパレートスピーカーです。

ハイレゾ音源対応を謳う商品は多いですが、本商品はあらゆる部品に高級・高品質な素材を用い、非常に高精細な再生能力を有しています。

ドアスピーカーにとってはドアが筐体(きょうたい)です。筐体内で起こる音波の相殺・減衰などは音質を低めるため、より高音質を求めるならドアの内部空間を調整する『デッドニング』を行いましょう。

  • 商品名 : ALPINE(アルパイン) X(エックス) 17cmセパレート2ウェイスピーカー X-170S
  • 価格 : 2万5623円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

ケンウッド KFC-RS173

ケンウッドの『KFC-RS173』は、全音域が明瞭に聴き取れる爽やかな音が特徴で、ドスドスと中高音を潰して響く低音が嫌いな人にはうってつけのコアキシャルスピーカーです。

低音が強調されすぎたスピーカーには、音を楽しむというより「揺れて酔う」という性格のものが多く見受けられます。1種のパンチドランカーといえるかもしれません。

車内でクラシックやジャズを聞くなら音の明瞭さは重要でしょう。ハイレゾ音源には対応していないものの、コストパフォーマンスの非常に高い商品です。

  • 商品名 : ケンウッド(KENWOOD) 17cmカスタムフィットスピーカー KFC-RS173
  • 価格 : 4600円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

クラリオン SRT1633

クラリオンの『SRT1633』は、一つのスピーカーにツィーター・ミッドレンジ・ウーファーを搭載した3wayコアキシャルスピーカーです。

再生帯域を分割することで不自然な振動を抑制し、クッキリとした音像が得られるだけでなく、多少のボリュームでは音割れしにくくなっています。

ハイレゾ音源対応とは謳われていませんが、50kHzまで再生可能となっているため、音のバランスが気に入ればハイレゾ用としても生かせるでしょう。

  • 商品名 : Clarion(クラリオン) SRT1633 16cmマルチアキシャル3WAYスピーカー(2 本1組) SRT1633
  • 価格 : 5496円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

車の中で音楽を楽しもう

車のスピーカーが気に入らなくてイコライザーをいじっていませんか?音が悪いのは、そもそもスピーカーの質が良くないからかもしれません。

サテライトスピーカーは慣れてきてから取り付けた方が良いですが、ひとまずコアキシャルスピーカーを付け替えるだけで音質の劇的な向上が望めるはずです。

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