カナダ美術の精華!首都オタワのカナダ国立美術館へ行こう

2019.09.26

美しい自然に囲まれリドー運河などの世界遺産も擁するカナダの首都オタワ。そこで、ぜひ見学してみたいのがカナダ国立美術館です。この記事では、カナダ美術の粋を堪能できるカナダ国立美術館について、その概要と見どころをご紹介します。

カナダ国立美術館とは

首都オタワの政治や文化の中心に位置し、世界遺産にもほど近いカナダ国立美術館とは、どのような美術館なのでしょうか。ここでは、その概要と基本情報をご紹介します。

カナダ国立美術館の概要と建築

カナダ国立美術館は、首都オタワ中心部のやや北側、オタワ川沿いに位置しています。1880年に当時のカナダ総督によって設立されました。

その後、何度か場所を移し、1988年にイスラエル系カナダ人のモシェ・サフディが設計した現在の建物におさまりました。

サフディは、シンガポールのリゾートホテル、「マリーナベイ・サンズ」を設計したことで知られ、国立美術館の建築は、カナダ王立建築協会によって、20世紀のカナダの国内建築トップ500に数えられています。

カナダ国立美術館へのアクセスと開館時間、入場料は?

カナダ国立美術館は、国会議事堂や世界遺産に登録されているリドー運河から徒歩圏内で、バスでのアクセスも可能です。

5月から9月の夏季は10:00am6:00pmに無休で開館、10月から4月の冬季には10:00am5:00pmに開館し、毎週月曜と1225日、11日ならびにメンテナンス期間に閉館しています。

いずれのシーズンも木曜日は8:00pmまでの夜間開館を実施しています。

入場料は全て税抜きで、大人が16カナダドル、65歳以上が14カナダドル、24歳以下が8カナダドルで、11歳以下の子どもは無料です。

なお、夜間開館のある木曜日の5:00pm以降は誰でも無料になります。

カナダ国立美術館の見どころ【カナダ美術編】

カナダ国立美術館にはどのような作品がコレクションされているのでしょうか。まずは、カナダ国内の美術作品の見どころをご紹介します。

カナダの歴史や自然を描いた美術

カナダ国立美術館には、1867年に大英帝国の自治領となる以前に描かれた肖像画や、19世紀に描かれたカナダならではの壮大な風景画、美術館とほぼ同時期に設立された王立カナダ美術アカデミー関係の画家たちによる寄贈作品などが所蔵され、カナダの歴史を学び、大自然の美を堪能することができます。

また、19世紀にノバスコシア州で制作された一般住宅の室内装飾や、チューダー様式のアーチ天井が美しい元女子寄宿学校のチャペルなどが、当時のままに再現された展示室も見どころです。

カナダ先住民族の美術

カナダ国立美術館には、カナダの先住民族であるアボリジニやイヌイットの美術作品が、20世紀初頭から現代にいたるまで、収集されています。

2017年に新たに公開されたコレクション展示では、先住民族の美術とそれ以外のカナダ関連の美術がともに展示され、両者が歴史の中でどのような平行関係や結びつきを持ったのかを学びながら作品を楽しむことができるようになりました。

カナダ国立美術館の見どころ 【ヨーロッパ・アメリカ美術編】

カナダ国立美術館は、国立というだけあって、西洋美術を通史的に辿れるほどの多様な所蔵品も有しています。ここでは、ヨーロッパ、アメリカの美術の流れをたどれる主要な見どころ作品をご紹介します。

ルネサンスからバロック

カナダ国立美術館は中世の教会美術からコレクションをしています。ルネサンス期の名作としては、ヴェネチアで活躍したティチアーノの肖像画やヴェロネーゼによる祭壇画を見ることができます。

スペインで活躍したマニエリスムの画家エル・グレコの聖フランチェスコを描いた1点もおすすめです。バロック美術の名品としては、ルーベンスの『キリストの埋葬』(1612~1615年頃)や、レンブラントの『旧約聖書のヒロイン』(1632~1633年)など見応えのある作品が展示されています。

印象派など19世紀のフランス美術

印象派など19世紀のフランス美術はカナダでも人気で、著名な画家の作品が網羅されています。

オノレ・ドーミエの『三等列車』(18631865年)は教科書にも掲載され見たことがある方もいるのではないでしょうか。

モネやドガ、ルノワールなど主要な印象派画家の作品のなかでも、カミーユ・ピサロの『エラニーでの藁の収穫』(1901年)は、複数の女性が労働に従事する様を描いた大作として見逃せません。

ゴッホの『アイリス』(1890年)も、小さいながらぜひ見ておきたい魅力的な一点です。

20世紀のモダン・アート

カナダ国立美術館では、20世紀以降の近現代美術も収集対象にしています。

イギリスや隣国アメリカの著名な画家の作品は豊富に取り揃えていて、ジャクソン・ポロックやロイ・リキテンシュタインの作品を見ることができます。

なかでも、バーネット・ニューマンの『ボイス・オブ・ファイア』は、180万ドルもの高額で購入された際、市民のあいだで論争を巻き起こした作品として知られています。

六本木ヒルズの「蜘蛛」の姉妹も

カナダ国立美術館の入り口では、六本木ヒルズの定番待ち合わせ場所でもお馴染みの巨大な蜘蛛のオブジェ『ママン(お母さん)』が出迎えてくれます。

この作品は、ルイーズ・ブルジョワというフランス出身の女性作家によるブロンズ彫刻です。美術館を訪れたら、その特徴的な建物とともに、ぜひ記念撮影をしたいスポットです。

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