白ワインの女王「シャルドネ」に見る、世界の白ワインの産地と特徴

2020.03.21

白ワインを代表する品種「シャルドネ」の名は、ワインに詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるでしょう。「白ワインの女王」といわれるシャルドネは世界各地で栽培されており、その土地ごとに異なる味と香りを持っています。この記事では産地ごとのシャルドネの特徴をご紹介します。

シャルドネの予備知識

シャルドネは世界を代表する「白ワインの女王」

シャルドネは緑色のぶどうで、白ワイン用の品種として世界で最大のシェアを誇る品種です。原産はフランスのブルゴーニュだといわれていますがはっきりとしたことはわかっていません。最近の研究でピノ・ノワールとグエ・ブランの自然交配品種であることが明らかになりました。

シャルドネはそれぞれの土地によって変化する

シャルドネは土地への順応性に優れており、比較的気候や環境要因に左右されずに白ワインを作ることができる特徴を持っています。

ぶどうそのものが強い特徴を持っていないため、その土地の土壌や気候、作り手の醸造方法によってワインの味や風味が大きく違ってきます。寒い地方で育てたシャルドネはリンゴやグレープフルーツのようなすっきりとしたシトラス系の香りがするのに対し、暖かい地方のシャルドネはパイナップルなどの完熟した南国のフルーツのような濃密な香りがします。

世界のシャルドネの産地と特徴

シャルドネは白ワインのブドウ品種として世界中で栽培され、全世界ではおよそ14万haの栽培面積があるそうです。代表的な国や地方のシャルドネ の特徴について見てみましょう。

オーストラリアの シャルドネ

広大な国土を持つオーストラリアの中でもブドウ栽培の多くは南部にあります。シャルドネは白ワインの品種として人気が高いため一番多く生産しています。歴史は浅いのですが、小規模ながら個性的なワインを作る生産者が多いのが特徴です。

イタリアの シャルドネ

イタリアはワイン生産量で世界第一位です。シャルドネもイタリアの各地で多く栽培されています。イタリアのシャルドネの最大の特徴はその多様性にあります。南北に長く伸びる地形による環境や土壌の違いから、地方ごとの独特なシャルドネが生まれます。

ニュージーランド のシャルドネ

ニュージーランドでのシャルドネは国内のほとんどのワイナリーで栽培されています。それぞれのワイナリーが特色のあるシャルドネ・ワインを作っています。

ギズボーン産は完熟の桃やメロンのような甘やかな味で、シャルドネの最大の生産地であるマールボロ産は、柑橘類の酸味が強く辛口な味が特徴です。

ニュートン のシャルドネ

ニュートンはカリフォルニア州ナパ・ヴァレーのスプリング・マウンテンで最も古いワイナリーです。1977年に創立され独創的で芸術的なワインを造ることで有名です。

ニュートンのシャルドネはメロンや青リンゴ、バニラなどのみずみずしい果実の味が特徴です。

マコン のシャルドネ

マコンはブルゴーニュ地方の南寄りのマコネー地区にあります。マコンはブルゴーニュ地方最大の白ワインの産地として世界的に有名です。マコンで作られる白マコンやマコン・ヴィラージュはアカシアの花のフローラルな香りと、柑橘系の酸味が特徴です。

南アフリカの シャルドネ

南アフリカのワインは日本での知名度は高くありませんが、世界的にはその将来性に注目が集まっています。高品質なワインを作出しているのに、全体的に低価格なのが特徴的です。

南アフリカ産の白ワイン「ロバートソンNo.1 CR シャルドネ」はレモンやオレンジの柑橘系の香りとハチミツや花梨、ナッツなどの香ばしい風味の新生ワインです。

ナパ のシャルドネ

フランスのナパバレーで一番多く栽培されている品種がシャルドネです。ナパバレー産のシャルドネ・ワインは世界のワインの試食コンクールで多くの賞を受賞しています。 ナパバレー産のシャルドネ・ワインは、軽くフレッシュなものから、深みのある重厚な味のするものまで幅広く醸造されています。

日本の シャルドネ

日本でシャルドネの栽培が本格的に始まったのは1980年代と歴史は浅いのですが、メーカーや醸造家が研究と努力を重ね、今ではワインの国際コンクールで受賞するワインを作ることができるようになりました。国産のシャルドネワインには北信シャルドネや高畠クラシック・シャルドネなどがあります。

ラングドックの シャルドネ

ラングドックはフランスの南部にあり、毎日手軽に飲めるワインの産地として有名です。白ワインになるシャルドネは北の斜面で栽培することで強い日差しから守られ、トラモンターヌの風を全面に受けることで熟しても新鮮さを保つことができます。

ラングドックのシャルドネ・ワインはさわやかで軽い口当たりが特徴です。

さまざまな表情を見せるシャルドネ

シャルドネは品種そのものは無個性で、独特な味わいのないぶどうですが、育つ土地の土壌や風土、栽培方法、醸造技術などによってそれぞれに違う表情を見せてくれます。

その時々で驚くほど多様な味を楽しめるのは、シャルドネが「白ワインの女王」たる所以でしょう。

全体的にはしっかりとした強さのあるワインなので、魚料理だけではなく鶏や豚などの肉料理にも合わせやすいワインです。

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