競馬のG1クラスとは?基礎知識や過去のG1レースの成績など

2018.11.06

最高峰のレースが繰り広げられるのが競馬のG1クラスです。G1レースを楽しむために知っておきたい基礎知識や過去のレース成績は、予想をする場合にも参考になります。今までも数々の名馬が戦ってきたG1レースについてチェックしていきましょう。

G1レースを観るには

競馬の最高峰のレース『G1』を観るには、地方競馬場ではなく10カ所に展開されている『中央競馬場』に向かう必要があります。臨場感と緊張感が伝わる大きな競馬場で行われるレースは圧巻の一言です。

競馬の魅力を最大限に楽しむためにも、まずは競馬場の場所と日程を確認していきましょう。

臨場感伝わる競馬場へ

目の前で競走馬が走る緊張感と臨場感を味わえる中央競技場では、最高峰とも言える『G1』レースが定期的に開催されています。名馬が集められて行うレースでは、それぞれのルールに基づいて集まった競走馬が、圧倒的な走りを見せてくれます。

現在10ヶ所ある中央競馬場は『札幌・函館・福島・新潟・東京・中山・中京・京都・阪神・小倉』にあります。整備された芝を走る競走馬の力強い走りを直接見られるのも人気の秘密です。

JRAのホームページで日程の確認が可能

JRA日本中央競馬会のホームページで、中央競馬場へのアクセスと、G1レースなどの日程を確認することができます。大切なレースを見逃してしまわないように、目を付けた競走馬がどのレースで出馬するのかをチェックしてみましょう。

競馬場・ウインズ等 JRA

地域により異なるファンファーレを楽しもう

競馬の中継や競馬場に向かうと聞こえてくる『ファンファーレ』は地域によって種類も違います。生演奏されるものもあり、より緊張感と高揚感を与えてくれる競馬の楽しみの1つでもありますよね。

実は、流れている多くのファンファーレは曲名がありません。地方競馬で使われている一部のファンファーレには曲名ありますが、ほとんどは作曲した人の名前だけで曲名はないのです。

どの曲が選ばれて演奏されているのかは、競馬場やレースの条件によって違います。慣れてくるとわかるようになりますが、毎回どの曲が流れるのか楽しみにしている人も大勢います。

G1レースがある中央競馬場だけでも21曲のファンファーレがあるので、思い出のレースのファンファーレを覚えておくのも素敵です。

テレビやネット中継

G1レースなどの大きな競馬のレースは、テレビやネット中継で放送されていることがあります。実際の中継やレースのダイジェストなどの放送は住んでいる地域のテレビ局によって違うので、どこのテレビ局が何時から放送するかを確認しておきましょう。

自宅で競馬の臨場感を味わえたり、競走馬の勇姿が見られたりするのも醍醐味でもあります。テレビやネット中継なら忙しい日でもチェックできるのでおすすめです。

テレビ中継・ラジオ中継・テレビ成績ダイジェスト JRA

カフェやホテルバーでも鑑賞できる

競馬中継はテレビやネットだけではなく、カフェやホテルのバーでも楽しめるようになりました。競馬が好き・競馬のことをもっと知りたいという人から、業界の人まで、観戦したり乾杯したりできる空間でのひとときは楽しさ満載です。

総集編DVDでじっくり鑑賞

見逃してしまったレースや過去のレースなどをじっくりと振り返りながら見られる総集編DVDも、競馬を楽しむためにも見逃せないポイントです。過去に活躍した名馬の活躍から、今注目している競走馬のレースまでじっくりと何度も楽しむことができます。

当時の毛のつやからパドックでの様子までしっかりと覚えておくと、予想をするための判断基準が増えるという意見もありました。中央競馬G1レースの総集編などもあるので、タイトルをチェックしてみましょう。

競馬のグレード制

ここまで中央競馬のG1レースや楽しみ方を紹介してきましたが、その前に確認しておきたいのが競馬場で採用されている『グレード制』についてです。G1というグレード以外にもクラス分けされているのでチェックしておきましょう。

G1やG2などのクラス分けの基準は?

競馬のレースのクラスは、上から『G1・G2・G3・オープン特別・1600万円以下・1000万円以下・500万円以下・新馬、未勝利』という区分でクラス分けされています。

G1~オープン特別までを「オープン戦」と呼び、それ以下を「条件戦」と呼びます。条件戦におけるクラス分けの基準となっているのは『馬の年齢と取得賞金の額』です。オープン戦については、それぞれのレースの『格』をもとに、クラス分けがなされます。

基本的には勝つごとに上のクラスへいけるようになりますが、年齢が上がるとクラスが下がってしまうこともあります。

勝利を重ね続けてG1ホースという称号を得られる競走馬は少なく、G1までの制覇は最大の目標とも言われています。

Gは格を表すGRADEから来ている

Gは『格』を表す記号として、『GRADE』の頭文字であるGを使用して分類されています。その中でもG1は、最も重要な意義を持つ大切なレースという意味を持っているのです。

G1・G2・G3・オープン特別はいずれも『オープン戦』と呼ばれますが、これらに出走できる馬はかならずしもオープン馬だけとは限らず、条件馬が出走することもあります。

G1とは競馬で目指すところの頂点

競馬界の甲子園といっても過言ではないのが、G1での勝利という偉業です。いくつものレースで勝利を重ねて上り詰めたトップだけで行われるレースは、そう簡単に勝利をつかめるレベルではありません。

G1という最高峰のレースは、高い才能と力をもって積み上げてきた『限られた実力者』で行われています。数多くいる競走馬の中でも、G1を制覇する競走馬は毎年10頭ほどしかいません。高いグレードのレースだからこそ、頂点の言葉がぴったりです。

JRAとは異なるクラス分けの地方競馬

2018年6月25日にJRAは、2019年夏季競馬から『降級制度』を廃止すると発表しました。また、同時期から1勝クラス(500万以下)・2勝クラス(1000万以下)・3勝クラス(1600万以下)という新しい呼び名を取り入れ、勝利度数によるクラス分けになります。

『降級制度』の廃止によって、新馬・未勝利・オープンに関しては変更がありませんが、500万以下などの部分の名称が変わるうえ、勝利度数によって勝ち上がっていけるようになりました。

G1の名馬

激しい戦いを勝ち抜いたG1の名馬の中でも、大きく話題になって注目された名馬を紹介します。才能だけではなく、努力を重ねて強くなった競走馬も見逃せません。

日本中に名をとどろかせた ディープインパクト

究極のサラブレッドとの呼び声も高いのが『ディープインパクト』。大物を送り出してきたサンデーサイレンスを父に持つディープインパクトは最高傑作と呼ばれ、『飛ぶ』と表現された末脚で1位を独占した名馬と言われています。

全てのカテゴリで1位を独占し、偉業を成し遂げた競走生活に終止符を打った後は種牡馬として新しい生活をスタートをしています。牡種馬としての期待も高かったディープインパクトの産駒は、勢力を強めて活躍を続けています。

競走馬時代から種牡馬の時期まで競馬界に衝撃を与えたディープインパクトは、史上最強馬と言っても過言ではありません。

努力により才能を開花 オルフェーヴル

史上31頭目のJRA顕彰馬と呼ばれる競馬界の殿堂入りを果たした名馬が『オルフェーヴル』です。高い能力を持ってはいたものの、個性派な性格で伸び悩んでいましたが『調教』と『努力』によって3冠馬と呼ばれるほどの名馬になりました。

甘えん坊の性格を克服し、持てる才能を発揮することで得た努力の名馬とも言えるオルフェーヴルにはさまざまな苦難がありました。ゴール後に勢い余って騎手を振り落としたり、実力を発揮できず甘えてしまったりと独特な苦難を乗り越えたからこその栄光とも言えます。

フランスで行われた凱旋門賞では2位という結果に終わりましたが、引退レースの2013年有馬記念では、2着に8馬身差をつけて圧倒的な強さを見せつけています。引退式には6万人以上の観客がスタンドに残るなどファンを魅了していました。

有終の美を飾ったキタサンブラック

父にディープインパクトの全兄を持ち、演歌歌手の北島三郎さんが代表を務める大野商事が馬主の名馬が『キタサンブラック』です。北島三郎さんが、澄んだ瞳に惚れ込んで購入し、競走馬としての活躍の場を得たキタサンブラックは、G1レースで7勝し歴代賞金王を獲得しました。

スタミナ不足が懸念された血縁でしたが、他の馬の3倍厳しいスタミナのトレーニングによってデビュー戦から勝利を重ねてきました。並外れた身体能力と、心臓の強さによる高いスタミナは他にはない強さと言っても良いでしょう。

有終の美を飾った中山競馬場の『有馬記念』では、最後まで持ち味のスタミナと伸びを見せて勝利を収めて『歴代賞金王』を獲得した名馬になりました。体幹の強さとあきらめない精神力は、今でも色褪せない思い出としてファンの心に残っています。

G1レースの種類

実力を持った競走馬たちが争うG1レースにも、細かいルールが設定されており、レースの種類があります。どのようなものがあるのかチェックしておきましょう。

年齢制限や性別が限定されるレースも

開催されているG1レースでは4歳以上や性別が限定されているものが多くあります。主に3歳以上のレースが多いですが、中には2歳牝限定のレースなども開催されているなどルールはさまざまです。

JRAのG1レースは全部で『24種類』のレースが開催されており、日本最高賞金で行われるレースが『ジャパンカップ』です。2017年の1着賞金は3億円と中央・地方競馬を通じ最高額でした。

3歳までの馬が出馬するクラシックレース

24種類あるレースの中で、3歳までの馬が出馬することができるのが『クラシックレース』です。『桜花賞・皐月賞・優駿牝馬(オークス)・東京優駿(日本ダービー)・菊花賞』の5つのレースが対象です。

イギリスのレース体系を基にしており、古典や格式のあるといった意味の『クラシック』を名前に採用しています。同世代の競走馬の中で競い合うレースなので、最も気合の入るレースとして注目されています。

G1の予想の仕方

G1レースを予想するためにも知っておきたいのが、騎手の勝利数と過去の成績、馬と競馬場の相性です。行われるレースが芝なのかダートなのか、距離はどれくらいなのかも大切なポイントになってきます。

騎手の勝利数を確認してみよう

競走馬と騎手が一体となって、初めて勝利に近づくのが競馬の特徴でもあります。そこで、騎手の勝利数を確認することは『どの騎手がどのようなレースを得意とするか』を分析することにも繋がります。

JRAホームページには騎手のデータを掲載しています。本年成績や累計成績なども掲載されており、細かい騎手の情報がしっかりと載っているので予想の参考にしてみましょう。

JRAホームページ|データファイル|騎手・調教師データ

過去の成績から分析

過去のG1レースでの騎手の記録や優勝馬をチェックするのも、G1レースの予想には効果的です。コースや優勝馬、騎手などの情報やレースの結果などを分析して予想をしてみましょう。

2018年 G1レース一覧

馬と競馬場の相性は?

競走馬と競馬場の相性というのも、見逃せないデータです。いくら力を持っている競走馬であっても、得手不得手が存在します。芝で実力が出せなくて、ダートにチャレンジすると好成績を残すというケースも少なくありません。

自分の投票する馬が、開催されるG1のレースが得意なのかというチェックは欠かせません。同じようなレースで好成績を残している競走馬ほど、期待ができます。馬の性格や天候・競馬場の状態など細かくチェックできるようになると、もっと楽しくなります。

2017年 有馬記念の特徴と成績

G1レースの最高峰の舞台である『有馬記念』の話はこの記事の中でも何度も出てきています。この有馬記念がなぜ最高峰と呼ばれる舞台になっているのかをチェックしていきましょう。

創設当時のJRA理事長から名付けられたレース

1956年に、日本ダービーに匹敵するビッグレースを作るという目標をもった中央競馬場理事長・有馬頼寧氏の提案をもとに、ファン投票が行われて作られたのが『有馬記念』です。第1回が行われた翌年に有馬氏は急逝しましたが、功績がたたえられて有馬記念の名称になりました。

当初は芝・内回り2600mで行われていましたが、60年には芝・外回りに変更され、66年には芝・内回り2500mで行われるようになりました。第1回から中山競馬場で開催され続け、中央競馬の1年を締めくくる有馬記念は注目すべき大きなレースとしてファンからの支持を集めています。

84年にはグレード制を導入したことでG1レースとしての格付けを受け、96年にはファン投票上位10頭を、競走成績を考慮して出馬選出されるようになりました。ファンの人気とそれに伴う実力を持ったものが戦う頂点を目指すレースといって過言ではありません。

本賞金3億円のビッグレースの優勝馬は?

有馬記念の本賞金は1着でジャパンカップと同額の3億円で、ビッグレースの優勝馬はそれだけでも大きな功績を残すことができます。

2017年に行われた有馬記念ではキタサンブラックが優勝しています。過去の優勝馬にはご紹介したオルフェーヴルやディープインパクトの他にも名だたる名馬が勢揃いしているので圧巻の一言です。

過去のレース結果や成績、優勝馬がJRAでも公開されているので、気になる人はチェックしておきましょう。

有馬記念(過去G1成績) JRA

2017年 宝塚記念の特徴と成績

有馬記念ほどではありませんが、ビッグレースの1つとして人気の『宝塚記念』も見逃せないレースです。2017年の1着賞金は1億5000万でした。有馬記念で活躍した名馬たちも優勝したこともある大きなレースです。

阪神競馬場で開催されるレース

宝塚記念は阪神競馬場で開催される芝・2200mで行われるG1に格付けされたレースです。有馬記念と同様にファン投票によって選ばれた競走馬が、お互いの力を出し合って素晴らしいレースを繰り広げます。

1995年には地方馬にも出走資格が与えられたことで、出馬のチャンスも増えました。名馬が出場し、地方馬から選出された有力な競走馬と競い合うビッグレースは毎回注目されています。

サトノクラウンが2勝目を挙げた

2017年に開催された第58回宝塚記念では、キタサンブラックを含む実力を持った競走馬が集まったレースでした。

序盤は落ち着いたレース運びでしたが、後半から大きく順位が変わり、残り200m手前キタサンブラックを、外側からサトノクラウンが力強く追い上げ、後続をねじ伏せて勝利するという、会場が湧き上がるほどの名勝負で話題となりました。

1番人気を獲得していたキタサンブラックは本来の力を出せず9位という結果に。しかし、3番人気の『サトノクラウン』が脅威の伸びを見せて、G1レースでの2勝目を飾りました。

この第58回宝塚記念のレースでは、サトノクラウンの騎手になったデムーロ騎手や、サトノクラウンの調教師も『宝塚記念初勝利』という快挙を成し遂げたことでも話題になりました。

ロマンあるG1の世界

G1レースに出馬して勝利するためには、競走馬の実力とそれを引き出す調教師・騎手が1つになって努力することが必要です。努力を積み重ね研さんしてきた期間が勝負を決めるといっても過言ではないビッグレースの数々は、つい見惚れてしまいます。

有馬記念や宝塚記念だけではなく、数々の名勝負を生み出し続けているG1という大舞台は、全ての競走馬が目指す最高峰の舞台とも言えます。

手に汗握る名勝負が繰り広げられる中央競馬場のG1レースは、初めての人でも1度は足を運んで見ておきたいものです。

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