焼酎の大五郎が安い理由。大五郎を美味しく飲むための方法も解説

2019.09.23

『俺とおまえと大五郎』でおなじみの『大五郎』は、安くて大容量のコスパが良い焼酎です。しかしなぜあんなに安いのでしょうか?甲類焼酎の歴史や裏話、大五郎の美味しい飲み方を紹介します。気軽に焼酎を楽しみましょう。

焼酎の大五郎とは

『大五郎』は4000mlの大容量ペットボトルが印象的ですが、現在の焼酎ブームや割もの文化の下地を築いた銘柄でもあるのです。30年以上愛飲され続ける気軽な焼酎に関するエピソードを見てみましょう。

大容量ペットボトル焼酎の元祖

現在アサヒビールが生産する『大五郎』は、2700mlや4000mlの大容量ペットボトル焼酎の元祖です。

1970年代の第1次焼酎ブームで首都圏を中心に焼酎人気が高まった後、1980年代にはチューハイを求める第2次焼酎ブームが起こりました。

ここで大ヒットとなったのが『いいちこ』で、割もの文化を広めることになります。この流れを受け、より手軽な酒を求める声に応え発売されたのが『大五郎』の2700mlペットボトル焼酎でした。

大五郎は一升瓶が主流だった焼酎業界に大きなインパクトを与え、缶チューハイの登場と相まって『低価格焼酎の金字塔』となったのです。

大五郎は甲類焼酎に分類される

焼酎といえば九州、特に鹿児島県が本場です。現在では『本格焼酎』と呼ばれる芋焼酎や麦焼酎を蔵元の伝統製法で作り、決して大規模ではないものの地元に愛されてきました。

ここで使われる蒸留機を単式蒸留機といい、1回のみ蒸留を行い、風味を極力損なわない深い味わいの焼酎を生み出します。これが『乙類焼酎』です。

これに対して『甲類焼酎』は、連続式蒸留機を用いて複数回一気に蒸留を行います。高純度アルコールを精製して加水する、クセも味気もない、チューハイ向きの焼酎です。

甲類焼酎に分類される『大五郎』は低コストの大量生産品ですが、30年以上前から大衆の味として居酒屋や家庭で親しまれ、今なお人々に愛され続けています。

大五郎の面白い雑学

大五郎に関する、ちょっとした雑学ネタを紹介します。甲類焼酎がどういうものかも意識して見てみましょう。

売り上げの8割以上が東日本

ペットボトル焼酎は現在10銘柄以上販売されていますが、大五郎を含む主要銘柄の広報担当者によると、売り上げの8割以上が北海道から愛知までのエリアに集中しているというのです。

考えられる要因としては、地産地消が基本だった乙類焼酎が遠い北海道まで伝わる機会がなかったことや、冬季の備蓄に便利で歓楽街での消費にも適していた甲類焼酎が北日本で人気がある、といったことが挙げられるでしょう。

また、物流の都合で、本格焼酎が届きにくかった関東周辺では甲類焼酎を使った『割り材文化』が流行したことで、北日本から訪れていた人たちが持ち帰り、広まったとされています。

大五郎の価格が安い理由

大五郎25度の4000mlは店頭で2000〜2900円ほどになっています。仮に2000円だとすれば100mlあたり50円、濃いめに割っても一杯30〜50円ほどです。

このようにコスパのよい大五郎ですが、その安さは、一言でいって甲類焼酎の製法に起因しています。

連続式蒸留では96度ほどの高純度アルコールの原酒を得る際、風味を左右するエキス分がほとんど残らないため、安価な原料を用いるのです。さらに工程はオートメーション化されているため人件費は最小限に抑えられます。

設備投資ができる大手酒造なら、一本あたりの原価は非常に安く抑えられるのです。一方で、乙類焼酎は人手と手間をかけ材料も厳選するため、コスト面での差が実売価格に大きく響いてくることになります。

名CMの一つ 俺とおまえと大五郎

「昔の友は今も友」と歌う大五郎のTVCM曲『俺とおまえと大五郎』は、1991年の初放映以来、仲間たちとの大らかなつながりを感じさせる隠れ名曲として親しまれてきました。

作詞は『この木なんの木』の伊藤アキラ、作曲には中森明菜の『DESIRE -情熱-』で知られる鈴木キサブローと、大五郎にかける本気を感じさせる布陣です。

ちなみに、『子連れ狼』の子ども桂大五郎とはどうやら関係ないようです。

大五郎の美味しい飲み方

大五郎はボリュームがありすぎて、飲み方を固定してしまうと飽きやすいのが難点です。いつも新鮮な気持ちで楽しんでいけるよう、今までと違う飲み方を考えてみましょう。

フルーツで作るカクテル

大五郎は、集まった仲間たちで気楽に気取らず楽しめる焼酎です。カクテルを作るときにおしゃれなリキュールは必要ありません。大五郎にベストフィットなフルーツジュースを用意しましょう。

大五郎のスッキリした味わいを生かすには、柑橘系のフルーツがぴったりです。キウイフルーツ・クランベリー・グレープフルーツなど酸味の強いものを、大五郎が1/3ほど入ったグラスに注ぎ、よくかき混ぜましょう。

さまざまなバリエーションでウーロンハイを味わう

大五郎はウーロンハイで楽しむのもおすすめです。ベーシックなレシピは、大五郎とウーロン茶を3:5、適量の氷とレモン、これでウーロン茶の渋みとレモンの酸味が生きるウーロンハイが楽しめます。

水で薄まってしまうのが嫌なら、ウーロン茶で作った氷を使いましょう。この場合の比は1:1で、ウーロン茶氷も濃い目で作っておけば溶けても薄くならないのでおすすめです。

お次はウーロンハイボールです。この場合は、大五郎と炭酸水を1:1で、ウーロン茶ではなくウーロン茶氷を使いましょう。こうすることで、薄くならず、常にほんのり渋みのきいたハイボールが楽しめます。

リーズナブルな大五郎で焼酎を楽しもう

大五郎は大衆酒、特に仲間たちと何気なく飲める気軽な焼酎です。もちろん家庭で愛飲するのにも向いています。

安くて大容量な利点をいかして、たまにはカクテルやハイボールなど、オリジナルレシピを楽しんでみるのはいかがでしょうか?

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