今注目の若手歌舞伎役者を7人厳選。屋号別にその魅力を紹介

2018.11.03

日本の伝統芸能である歌舞伎というと、ちょっと敷居が高いイメージもあります。ですが最近の歌舞伎は、若手役者を中心に新しい試みがされており、歌舞伎になじみがない人でも入りやすくなっています。そこで今回は、注目の若手歌舞伎役者を紹介します。

様々な場面で活躍中の若手歌舞伎役者たち

若手の歌舞伎役者が、現在どのような場面で活躍しているのかをまず紹介します。

人気アニメの歌舞伎でも活躍

若手の歌舞伎役者が注目を集めるきっかけとなったのが、『スーパー歌舞伎』と呼ばれる新しい歌舞伎です。1986年から、この歌舞伎の歴史が始まり、現在は『スーパー歌舞伎II』として、さらなる発展を遂げています。

この歌舞伎で扱う演目は、大人気漫画の『ワンピース』や『NARUTO』といった、若い人でもなじみがある物語ですので、初めて歌舞伎を観る人でも、楽しめるものとなっています。

若手の登竜門、新春浅草歌舞伎も要チェック

若手の歌舞伎役者が活躍している場は、スーパー歌舞伎だけではありません。それは『新春浅草歌舞伎』と呼ばれる公演です。ここでは若手が中心となって舞台が構成されるので、若手の登竜門ともいわれています。

客層も比較的若く、大物の歌舞伎役者が活躍する舞台とは少し雰囲気が違います。

播磨屋の若手歌舞伎役者

注目の若手歌舞伎役者を屋号別に紹介していきます。まずは、播磨屋の役者からです。初代中村歌六から始まった伝統を受け継ぐ若者たちです。

歌舞伎界きってのイケメン 中村歌昇

四代目『中村歌昇』(なかむらかしょう)は、その端正な顔立ちで、現在女性を中心に大人気となっている歌舞伎役者です。

四代目中村歌昇は1989年に、三代目中村又五郎の長男として生まれました。5歳の時に初舞台を踏み、歌舞伎の道に一直線、と言いたいところですが、歌舞伎から離れていた時期もあったようです。

現在は、播磨屋の将来を担う役者の一人として期待されています。

甘いマスクで美しい女形 中村米吉

五代目『中村米吉』(なかむらよねきち)は、さきほど紹介した歌昇の従兄にあたる人で、父親は五代目中村歌六です。

1993年に生まれた米吉は7歳の時に初舞台を踏んでいます。主に女形として活躍している役者で、本当の女性と見紛う美しさが人気のポイントです。

兄と共に次世代を担う 中村種之助

初代『中村種之助』(なかむらたねのすけ)は、最初に紹介した歌昇の弟です。1993年に生まれ、5歳の時に初舞台を踏んでいます。

凛々しい立役(男役)から、可愛らしい女形まで、幅広く演じることで知られています。兄の歌昇と共に将来の歌舞伎界を担う役者の一人です。

音羽屋の若手歌舞伎役者

続いては、尾上菊五郎から始まった音羽屋の若手歌舞伎役者を紹介します。

愛称はけんけん 尾上右近

二代目『尾上右近』(おのえうこん)は、1992年に浄瑠璃の家元である清元延寿太夫(きよもとえんじゅだゆう)の次男として生まれました。

幼いころから役者になることを夢見ていた右近は、現在『けんけん』の愛称で親しまれている人気の歌舞伎役者です。

スーパー歌舞伎『ワンピース』では主役のルフィを演じるなど、精力的に活動しています。ちなみに右近の兄は三味線方の清元斎寿です。

映画やCMで大活躍の尾上松也

二代目『尾上松也』(おのえまつや)は、六代目尾上松助の長男として1985年に生まれました。5歳のころから舞台を踏んでおり、以降テレビドラマや映画など、歌舞伎以外の分野でも、幅広く活動しています。

2005年に六代目尾上松助が逝去した後、父の後を継ぎ20歳で当主となり音羽屋を率いています。

大和屋の若手歌舞伎役者

次は、初代坂東三津五郎から始まった大和屋の若手歌舞伎役者を紹介します。

NARUTOで話題 坂東巳之助

二代目『坂東巳之助』(ばんどうみのすけ)は、1989年に十代目坂東三津五郎の息子として生まれ、3歳の時に初舞台を踏んでいます。

10代の頃は、歌舞伎役者になるという決意がまだ固まっていなかったようで、バンドを組んだりして、歌舞伎とは別のことをしていたようです。

その後、歌舞伎の道に入ることを決め、現在はスーパー歌舞伎『ワンピース』のボン・クレー役、『NARUTO』では主演のうずまきナルトを演じるなどの活躍を見せています。また2018年には一般女性と結婚し、私生活も順調のようです。

長身の女形として期待される 坂東新悟

初代『坂東新悟』(ばんどうしんご)は1990年に生まれました。父親は坂東彌十郎です。小さいころから、女形に興味があったようで、名女形として活躍した六代目尾上梅幸をお手本として、歌舞伎に励んでいるそうです。

坂東新悟は、女形としては長身で179㎝あります。その為、女性ならではの可憐な振る舞いなどをするときには、常に膝を曲げて、小さく見せながら演じるそうです。

若手歌舞伎役者の今後の活躍にも注目しよう

歌舞伎というと、どうしても大物の役者ばかりに目が行きがちですが、若手もどんどん育っており、着々と実力を付けています。是非この機会に、歌舞伎界を担う若手の姿を観に行ってみましょう。

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