バロック絵画に影響を与えたカラヴァッジョ。代表作や生涯を紹介

2019.09.20

カラヴァッジョはイタリア人の画家で、バロック期に活動をしていたと言われています。カラヴァッジョは数々の名作を残しており、それらは今でも世界中の美術館に飾られています。この記事ではカラヴァッジョ本人とその作品について紹介します。

カラヴァッジョはどんな人物だったのか

カラヴァッジョは一体どんな作品を残した画家だったのでしょうか。彼の人生は決して順風満帆とは言えないものでした。

カラヴァッジョはバロック画家

カラヴァッジョはバロック期の画家でした。フルネームだと「ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ」と言います。16世紀末頃から始まったバロック期の作品の特徴は、オーバーな動きやコントラストの強い色使いなどです。

18世紀後半になると、新古典主義の芸術へと姿を変えていきました。カラヴァッジョはそんなバロック期の画家。明暗を巧みに利用したリアリティあふれる絵画を数多く残しています。

波乱万丈な生活を送った画家

カラヴァッジョは、ミラノの地主の息子として生を受けました。しかしその後画家としてスタートを切ったときは、非常に経済的に苦しい状況だったといわれています。画家として独立後、パトロンが早い段階で付いてくれたおかげで、芸術活動を終わらせることなく続けることができたのです。

存命の内に名が売れ人気となった画家はそう多くはいません。カラヴァッジョはその中の一握りの画家だったのです。

ところが気性がかなり荒かったといわれるカラヴァッジョは、周囲の人間との間で問題を引き起こします。すでに画家として一定の名声を得ていた1606年、いざこざから刺殺事件を起こしローマから逃亡します。その後ヨハネ騎士団の一員になり、ローマへ戻る道半ばで命が潰えました。

カラヴァッジョの代表作をピックアップ

波乱万丈な人生を送ったカラヴァッジョの代表作を3つピックアップし、内容を紹介していきます。

「バッカス(バッコス)」

バッカス(バッコスやバックスとも呼ばれる)は、ローマ神話に登場するワインの神様のことです。カラヴァッジョが描くバッカスはどこか神聖さが薄れており、人間味が強い印象を受けます。

疲れた表情をしながらもまだお酒を勧めてくるバッカスの姿は、どこか破滅的で凶器を感じます。一説では、カラヴァッジョ自身を投影しているのではないかとも言われています。

「聖マタイの召命」

こちらは1600年頃に描かれたという油絵の祭壇画です。カラヴァッジョはこの作品を経て協会での公式的な絵画の仕事を得たと言われています。

この絵はバッカスの絵と比べて光のコントラストが激しく、一瞬目がちかちかとするくらいです。黄色が鮮やかに出ており、明暗がより際立っています。また、これと対比する絵として「聖マタイの殉教」というものがあります。

「洗礼者聖ヨハネの斬首」

横幅が5mを超える超大作である「洗礼者聖ヨハネの斬首」。こちらはテーマも含め全体的に暗い絵画となっていることから、より人間の肌の明るさが目立ちます。

首を切られたヨハネの肌の色は真っ白に近く、他の生者たちとの対比がはっきりとわかります。ヨハネの首から流れる血によってカラヴァッジョのサインが書かれているのも特徴の一つです。

カラヴァッジョの絵が日本で見られるのはどこ?

カラヴァッジョの素晴らしい絵画の数々は、果たして日本で観ることができるのでしょうか。

カラヴァッジョの作品は日本にはない

日本の美術館において、カラヴァッジョの油彩画を常設しているところはありません。常設されているのはミラノやフィレンツェなどヨーロッパ(特にイタリア)が中心です。

実物を観たい場合はそれらの美術館に赴くのが一番の手段と言えるでしょう。

作品を見たいなら展示会へ行こう

海外旅行するのが難しい場合、日本で開催されるカラヴァッジョ展を待つという方法があります。

今後開催される予定のカラヴァッジョ展は、2019年8月10日~10月14日の間に開催されます。開催場所は北海道札幌市です。また、その後名古屋では10月26日から、大阪では12月26日から開催予定です。

一連の展示会として開催されますので、気になった方は近くの開催場所まで足を運んでみてください。

カラヴァッジョの繊細な絵には物語がある

カラヴァッジョの絵は光と闇を上手に取り込んだものばかり。コントラストの強さに思わず目をつぶってしまうような、そんなまばゆく力強い作品が多く残されています。

人々の肌感や筋肉の盛り上がり、衣服のしわなどにいたるまでリアルに描きこまれた作品ばかり。まずはどのような作品があるのかチェックしてみるところから始めてみてはどうでしょうか。

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