登山初心者が安全に楽しむポイントまとめ。事前準備はしっかりと

2019.09.20

登山初心者でも快適に楽しむためには、どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか?登山に最低限必要な服装や道具について詳しく解説します。登山に関する基本知識やマナーを身につけて、事前準備をしっかり行いましょう。

登山初心者の心構え

登山は楽しいものですが『山には危険が潜んでいる』ということを忘れてはいけません。甘い気持ちで登ると痛い目にあうが危険性があります。

危険を回避する登山初心者の心構えを『体調管理』『下調べ』『同行者』の三つの項目に分けて解説します。

体力に合った山を選び、体調管理を行う

山では急な坂道を歩いたり大きな岩場を登ったりするなど、思っている以上に体力を使います。そのため、自分の体力に合った山選びが重要です。登山初心者の場合は、体力に自信があっても難易度の低い山から始めましょう。

登山に行くことが決まったら、当日までしっかりコンディションを整えます。前日はしっかり睡眠をとることが大切です。登山中もこまめに水分やエネルギー補給をしたり、小休憩をとったりして体調管理に気をつけましょう。

下調べを行い、スケジュールを練る

登る山が決まったら『山までの交通機関』『登山ルート』『危険なポイント』などを細かく下調べを行います。交通機関については電車やバスなどの本数が少ないケースがあるため、行き帰りともに時刻表でチェックしておいたほうが安心です。

ルートや危険なポイントは、経験者の口コミなども参考になります。登山ルートを決め、コースタイムのスケジュールも練りましょう。必要に応じて山小屋での宿泊も検討します。

付近に温泉やご当地グルメなどがあれば、一緒にスケジュールに組み込むのもおすすめです。山歩き以外の楽しみを入れると、登山へのモチベーションがさらに高まります。

登山経験があり、信頼できる人と登る

登山は『誰と一緒に登るか』ということも重要です。初心者の場合は、登山経験があって信頼できる人と登りましょう。反対に、普段から自分勝手な行動をする人とは一緒に行かないほうが賢明です。

グループで行く場合は、リーダーを1人決めましょう。登山経験者でグループをまとめられるような統率力のある人が向いています。『安全を第一に考える』『無茶なことはしない』という要素を持っている人が望ましいです。

初心者向けの山選びのポイント

初心者の場合、最初はどのような山を選ぶとよいのでしょうか?初心者向けの山選びのポイントを二つ紹介します。適切な山選びをして、リスクの少ない楽しい登山をしましょう。

高山病になりにくい標高から挑戦

一般的に標高が2500m以上の場合、高山病を発症する可能性が高いといわれています。人によっては1500mでも高山病にかかることがあるようです。

登山初心者なら高山病になりにくい標高1000m以下の山から挑戦するのがおすすめです。高山病を発症するリスクが低いほうが心配は少なく、安心して登山を楽しめます。

高山病を発症すると『頭痛』『吐き気』『脱力感』『疲労感』『食欲減退』などの症状が表れます。重度の場合、命に関わることもあるため十分な注意が必要です。

歩行時間は4時間以内がおすすめ

日帰り登山の場合、歩行時間が4時間以内でおさまる山を選びましょう。目安の歩行時間は、ガイドブックなどでチェックできます。疲れにくい4時間以内から始めて、徐々に長時間の登山に移行していきましょう。

ただし、目安の時間には休憩時間が含まれていないことがあります。歩行時間と休憩時間をプラスして全体の行動スケジュールを立てるのが重要です。

登山初心者の場合、実際に登ってみないと休憩時間がどのくらい必要なのかピンとこないかもしれません。最初のうちは多めに時間を確保して余裕を持って行動することが大切です。

装備をしっかり準備しよう

快適に登山を楽しむためには、どのような服装と道具を準備すればよいのでしょうか。登山の基本的な装備についてチェックします。歩きやすい登山靴の選び方についても詳しく解説します。

基本的な服装と道具

登山に行くのなら、登山に向いた服装を用意しましょう。夏場は汗をかきやすいため、汗が乾きやすい速乾性に優れた服を選びます。冬場なら保温性の高い素材の服がおすすめです。季節に応じた素材を選ぶことが快適な登山につながります。

道具は『トレッキングポール』『ヘッドランプ』があると心強いです。難易度の低い山でも、万が一に備えて持っておくと安心感が高まります。

汗を拭くための『タオル』やけがの応急処置に必要な『救急セット』などの道具も、忘れずに用意しましょう。

紫外線や雨対策も重要

標高の高い山は、地上に比べて紫外線が強めです。『サングラス』『帽子』『日焼け止め』などを揃えて、しっかり紫外線対策を行いましょう。

サングラスは、横から風や埃が入らないようカーブ状になったスポーツタイプがおすすめです。紫外線対策をしながら、視界の確保が叶います。帽子も紫外線だけでなく落下物からも頭を守ってくれるのです。

山は天気が変わりやすく、急に大雨が降ってくることもあります。雨に備えて『レインウェア』や『防水グローブ』を準備すると安心です。

雨で体を冷やして体調を崩さないために、表面の防水性が高く、内側を蒸らさない透湿性に優れた素材のレインウェアを選びましょう。

登山靴の選び方

登山中はぬかるんだ道を歩いたり大きな岩場を登ったりすることもあるため、自分の足にフィットした登山靴が欠かせません。ストレスなく登山するには、靴選びが重要です。

登山靴を選ぶときは『靴下を履いた状態で試着する』『通常より1cm程度余裕を持たせる』ことを心がけましょう。つま先が当たるジャストサイズの靴は、痛みが出て歩行困難に陥るケースも考えられます。

登山靴には『ハイカット』『ミドルカット』『ローカット』の3種類ありますが、初心者ならミドルカットを選びましょう。ほどよく足首を固定でき動きやすいため、初めての登山靴に最適です。

快適に登山を楽しむためのポイント

初めての登山は心配なことも多いかもしれません。しかし、万全の準備で臨めば、登山本来の醍醐味を存分に味わえるでしょう。

快適に登山を楽しむためのポイントを三つ紹介します。

登山届を提出する

『登山届』は『日時』『メンバー』『ルート』などを記入して警察署に提出する書類のことです。『入山届』『登山計画書』と呼ぶ場合もあります。

登山届は、細かくルートなどを記載する必要があるため、無計画な登山を防ぐ効果があります。仲間との情報共有にも役立つメリットもあるのです。

万が一遭難した場合、スピーディーな捜索活動にもつながります。登山届を提出していないと捜索に多大な時間と費用がかかってしまうため、忘れずに提出しましょう。

水や食料を用意しこまめに摂取

登山中は、水や食料をこまめにとって水分・エネルギーを補給します。水分・エネルギー不足に陥ると思うように体が動かずバテるケースがあるため注意が必要です。

食料は、昼食などに食べるおにぎりやカップ麺の『日常食』と、登山中や休憩中に食べるチョコレートやナッツなどの『行動食』を用意します。行動食は空腹を感じる前に食べて、こまめにエネルギー補給をしましょう。

万が一のために、ゼリー飲料などの『非常食』を持っていくのも忘れてはいけないポイントです。

持っていく水の量

用意する水の量は、計算式『(体重+バックパック)×5×行動時間』に当てはめます。例えば、体重60kgで2kgのバックパックを背負い、4時間の登山をするとします。必要な水の量は1240ml=1.24Lと導き出せました。

登山初心者の場合は、余裕のある行動時間を設定して多めに持っていくと安心感が増します。

早め早めの行動を心がける

登山中は早め早めの行動を心がけましょう。「天気が悪くなってきたからレインウェアを羽織ろう」「疲れてきたからエネルギー補給をしておこう」など、天候や体調の変化に早めに対応することが肝心です。

体調不良を感じた場合は、無理をせず早めに下山の決断を下しましょう。体調が悪化して歩行困難になる前に下山しないと、重症化したり周りに多大な迷惑をかけたりする可能性もあります。

『早めに入山して、早めに下山する』ことを頭に入れておくとよいかもしれません。

山のマナーも大切

山には山のマナーがあります。マナー違反をして周りの登山者に不快感を与えないよう、しっかり覚えてから山に入りましょう。

初心者が知っておくべきマナーを三つ紹介します。

すれ違いは登り優先で山側によける

山によっては登りと下りの道が分けられていることがありますが、そうでない場合も多々あります。分けられていないときは『登り優先』と覚えておきましょう。

これは、下る人は視線が下に向いて相手に気づきやすく、よけるスペースを確保しやすいためといわれています。ただし、道を譲るときは道幅に余裕のある場所で山側によけることを意識します。

すれ違うときは、細心の注意を払わないと接触して滑落する危険性があるため、十分に気をつけましょう。

出会った人と挨拶を交わす

山ですれ違ったり追い抜いたりするときは、知らない人でも挨拶を交わすのが一般的です。最初は恥ずかしさがあるかもしれませんが、山道で出会った人と挨拶を交わすと清々しい気持ちになるでしょう。

この挨拶が、万が一遭難した場合に役立つことがあります。軽く挨拶を交わすだけでも相手の顔や服装を記憶しているケースがあり、捜索の手がかりになる可能性があるからです。

挨拶を交わすことで、場合によっては山道や天候の情報交換もできます。

自分のゴミは持ち帰る

自分のゴミは自宅まで持ち帰るのがマナーです。自然保護という観点からはもちろん、クマの出没を誘発する可能性があるため、スープなどの汁物もきちんと持ち帰るようにしましょう。

ゴミの持ち運びには、防水・消臭効果のある袋がおすすめです。下山時に落ちているゴミを見つけたら、拾って帰る習慣をつけるとよいでしょう。

山の基本ルールを知り登山を楽しもう

登山は大自然が味わえて楽しい反面、危険も潜んでいます。初めは無理せず初心者向けの山から挑戦し、徐々にステップアップしていきましょう。

事前準備こそが、快適に登山を楽しむための秘訣です。服装や道具などの持ち物をはじめ、注意点やマナーもしっかり身につけておきましょう。

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