焼酎は料理酒の代用になる?焼酎の種類と相性の良い料理とは

2019.09.16

焼酎はさまざまな原材料を使い、特徴的な香りや風味を楽しめるお酒です。しかし、度数が高く、飲みきれずに残ってしまうことも少なからずあるのではないでしょうか。そんな残ってしまった焼酎の上手な活用方法について解説します。

料理酒と焼酎の違い

料理に使うお酒は日本酒、あるいは料理酒であることが一般的ですが、焼酎は料理に使うことができるのでしょうか?料理に使うお酒の特徴について解説します。

お酒の役割とタイミング

料理に使うお酒には、肉や魚独特の生臭さを消し、素材を柔らかくする働きがあります。これはお酒に含まれるアルコール成分によるものです。調理前に素材をお酒に漬け込んでおくことでこれらの効果が得られます。

また、アルコールは他の調味料に比べると分子が細かく、素材に浸透しやすいことが特徴です。調理時にお酒を入れると素材に味が染み込みやすくなります。

さらに、お酒に含まれるアミノ酸やグルタミン酸などの旨味成分、ブドウ糖やショ糖などの糖分によって、コクや風味を強く出すことが可能です。風味付けに使う場合はお酒を加熱して、アルコールを飛ばしてから使います。

焼酎は料理酒の代用になるか

一般的な料理酒は、日本酒と同じく米から作られた醸造酒です。クセが少なく、料理の味を邪魔しない特徴があります。

日本酒に比べると焼酎はクセのある香りや味わいのものが多く、また、蒸留によって糖分が含まれないため、日本酒のような旨味成分が期待できません。そのため、焼酎をそのまま料理に使うにはあまり適しているとは言えません。

特に芋焼酎は芋の香りや甘味が料理の味に影響しやすいため、使用に適した料理が限られます。焼酎を料理に使う場合は、クセの少ない米焼酎が使いやすいでしょう。泡盛も米から作られるので使いやすい焼酎だと言えます。

焼酎の種類と相性の良い料理

焼酎は料理酒として使うよりも、料理と一緒に飲んで楽しむ方が向いていると言えます。それぞれの焼酎と相性の良い料理について解説します。

芋焼酎は角煮や天ぷらなどに

サツマイモを原材料に使う芋焼酎は、芋独特の香りと甘味が特徴的な焼酎です。そのため、焼酎の香りや味に負けない料理との相性が良いと言えます。

例えば豚肉の角煮などはその代表的な存在と言えるでしょう。角煮のしっかりとした味わいと力強い香りを、芋焼酎の香りが複雑に絡み合い、口の中でまろやかな味わいに変化します。

また、芋焼酎は天ぷらのような油を使う料理とも相性が抜群です。焼酎のアルコール成分が、口の中の油分を洗い流してさっぱりとさせる働きがあるだけでなく、芋焼酎の甘味が天ぷらの油とマッチして何とも言えない風味を醸し出します。

麦焼酎は味噌料理に

麦を原料に使う麦焼酎は、麦の豊かな香りとクセの少ない味わいが特徴的な焼酎です。そのため、他の焼酎に比べると相性の良い料理が多いという特徴があります。

香りや味の強い焼肉や焼き鳥、油を多く使う中華料理のようにこってりとした料理には、あっさりとした口当たりの麦焼酎が向いていると言えるでしょう。

また、麦焼酎の香りは味噌料理との相性が抜群です。麦焼酎独特の香ばしさが味噌の香りや味わいを引き立て、さらに味噌料理のこってりとした口当たりを、焼酎のアルコール成分がさっぱりとさせる効果があります。

米焼酎は魚卵系に

日本酒と同じく米を原料に使う米焼酎は、他の焼酎に比べるとクセが少なく、特に魚料理との相性が良い焼酎です。

米焼酎は料理の味を邪魔しないため、素材そのものの味を楽しむ刺身や、あっさりとした風味の煮物や鍋物などに向いています。

また、日本酒と同じく生臭さを感じる料理とも相性が良いため、キャビアやイクラなどの魚卵を食べるときは、米焼酎を選んでみるのも良いかもしれません。

料理に関連した使い道

焼酎はアルコール度数の高いお酒です。この性質を利用した、料理に関連する使い道を紹介します。

肉や魚を洗う

肉の塊や魚をさばくときに、血や生臭さが気になるという人も少なくないでしょう。そんなときは、焼酎を使って肉や魚を洗ってみると良いかもしれません。

単に血を洗い流すだけでなく、アルコール成分によって臭いが消え、殺菌効果も得られるほか、焼酎の風味が素材に付くことでまろやかな味わいになることも期待できます。

肉や魚をさばいた後の包丁やまな板も、焼酎で洗い流しておくと良いでしょう。

アルコール消毒

時代劇で刀傷を負った武士が、傷口に焼酎を吹きかけるシーンを見たことはないでしょうか? 焼酎に含まれるアルコールには消毒効果が期待できます。

例えば焼酎を入れた容器を冷蔵庫に入れておけば、冷蔵庫内でカビが発生するのを抑止する効果が得られるでしょう。これは冷蔵庫という密閉された空間で、アルコールが揮発する性質を利用したものです。

なお、焼酎よりも市販の消毒液の方が消毒効果が高いため、ケガをしたときは焼酎ではなく素直に消毒液を使う方が無難だと言えます。

残った焼酎を活用しよう

焼酎は蒸留酒ですので、醸造酒よりも保存が容易で未開封であれば長期保存も可能です。とはいえ、開封後は時間の経過とともに風味が損なわれてしまいますので、飲みきれずに残ってしまった焼酎は、消毒や殺菌に使うのが最適だと言えそうです。

クセの少ない米焼酎が残ったときには料理に活用してみてはいかがでしょうか?

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