温泉にある男性浴衣の着方とマナー。上手に着られる方法を伝授

2018.10.30

温泉施設を訪れると多くの場合、館内着や寝間着として浴衣が置いてあります。男性にとって、浴衣はあまり着なれたものではないため、戸惑う人も多くいるのではないでしょうか?男性の浴衣のマナーとともにわかりやすく着方を解説します。

温泉浴衣の特徴

温泉施設を訪れると、男性用・女性用の浴衣が置いてあります。お祭りや花火大会に着るようなおしゃれ浴衣ではなく、温泉宿で用意している温泉浴衣は、主に館内着や寝間着として使用されるものです。

そのため、通常の浴衣よりも手軽に着られるように作られているのが一般的です。温泉浴衣の特徴やおしゃれ浴衣との違いについて紹介します。

おはしょりは必要なし

おはしょりとは、浴衣の生地をウエスト部分でたくし上げて、帯で結んだ部分のことです。

通常、お祭りや花火大会などで着るおしゃれ浴衣ではおはしょりを作って、浴衣の丈を調整します。しかし、温泉浴衣はあらかじめ丈が短く作られているため、おはしょりを作る必要はありません。

着る前にサイズを確認

ほとんどの温泉宿では、男性・女性兼用のタイプとなっており、主に男性が大またはLサイズ、女性が中またはSサイズ、子供がには子供用サイズが用意されています。

これらの表記は、あくまでも標準身長を目安として作られているので、実際に自分に合うかどうかは浴衣を着て確認してみてください。

また、ピッタリのサイズが見つからない場合には、長めよりも短めのサイズを選びます。

温泉で浴衣を着る時は肌着が必要?

おしゃれ浴衣では、浴衣を着る前に肌着を着用しますが、温泉で浴衣を着る時も肌着が必要でしょうか?ここでは、温泉浴衣での肌着について詳しく解説します。

肌着は汗対策にもなる

肌着には、汗を吸い取る役目があります。特に温泉に入って温まった体は、汗をかきやすくなっているので、温泉浴衣では肌着を着用するようにしましょう。

肌着を着用することで、汗をかいても浴衣が肌にくっつかないため、快適に過ごせます。肌着には、汗を吸い取りやすい素材のものを選んでください。

また、温泉浴衣は、あくまでも館内着・寝間着などのリラックス用として作られているため、生地が薄く作られているものが多いです。

そのため、肌が透けてしまう可能性もあるので、肌着を着用しましょう。

Vネックのシャツがおすすめ

浴衣は、前をクロスして着用するため、おしゃれ浴衣同様に温泉浴衣でも肌着には、Vネックのものを選びましょう。丸襟の肌着を着用すると、下着が見えてしまい、せっかく浴衣を着用しても、周囲にだらしない印象を与えてしまいます。

白色で深めのVネックタイプの肌着であれば、浴衣から見える心配や透けることもありません。白のVネックタイプの肌着が無い人は、ぜひこの機会に用意してみましょう。

また、汗を吸い取りやすい綿100%の素材でできた肌着がおすすめです。

男性の温泉浴衣の着方

男性の温泉浴衣の着方は、基本的には通常の浴衣の着方と同じです。ここでは、男性の温泉浴衣の着方を手順ごとに解説していきます。

背中の縫い目が背中の中心になるようにする

肌着を着用し、浴衣に袖を通したら首の後ろに、浴衣の襟の中心を合わせましょう。そして、浴衣の背中部分の縫い目が、自分の背中の中心になるように合わせます。

この時左右のどちらかにずれていると、襟合わせのバランスが悪くなり、着心地が悪くなってしまうので注意が必要です。

普段浴衣を着ることが無く、あまり慣れていない人は全身が写る鏡の前で合わせると良いでしょう。

両袖を軽く引いて、左右の長さを同じにする

背中の中心を合わせたら、両袖を軽く引いて左右の袖の長さを同じにしましょう。背中の中心が少しずれてしまっていても、両袖の左右の長さが同じになることで、中心を合わせられます。

また、背中部分にできてしまった浴衣のたるみもなくなります。

右側を内側に入れ、その上に左側を重ねる

左右の袖の長さを合わせたら、左右の襟先をもって、襟先の長さが同じになるように合わせます。この時、首に浴衣の襟部分がぴったりとくっついているようにするのがポイントです。

そして右側の襟先(下前)を左の腰に巻き付けるような感じでもってきます。この際に、少しだけ右側の襟先を斜め上に引っ張りましょう。

次に、右側の襟先を、左の腰部分に押さえたまま、右側と同様、左側の襟先を右側の腰に巻き付けます。

右前と左前を間違えないように

浴衣を着る時には、右前・左前を間違えないようにしましょう。浴衣は右前(右側が左側の下になる)が基本です。男性の洋服も右前で作られているので、浴衣も同じと覚えておくと良いでしょう。

浴衣における左前は、亡くなった人に着させる浴衣の着方で、死人前と呼ばれています。とても縁起が悪いので、くれぐれも浴衣を着る際には、右前になるように注意してください。

浴衣が崩れないように帯を巻く

浴衣を着て動いている間に、崩れないように帯をしっかりと腰の位置に巻きつけましょう。帯の結び方が甘いと、歩いているうちに帯が緩んで、浴衣がはだけてしまいだらしなく見えてしまいます。

通常の浴衣は、腰紐で固定しますが、温泉浴衣の場合には帯1本で浴衣をしっかりと固定しなくてはなりません。そのため、帯の結び方に少しコツが必要となってきます。

温泉浴衣の帯の結び方

通常の男性用おしゃれ浴衣での帯は、『貝の口』と呼ばれる結び方が一般的です。

しかし、温泉浴衣はあくまでもリラックスするための浴衣なので、簡単な蝶結びで問題ありません。温泉で用意されている帯は、帯幅が短いものが多いので、折る必要もなくそのまま使えます。

また、柔らかい帯なので蝶結びもしやすく、浴衣初心者の人でも簡単に結べるので安心です。ここでは、帯の簡単な蝶結びの仕方と結び方のコツを解説します。

帯を3回ほど腰に回す

片方の手で、浴衣がはだけないように固定しながら、もう片方の手で帯を持ちます。

帯の手先を下に向けて、腰骨のあたりに帯を合わせたら、体の前側から後ろに時計回りに3回ほど巻き付けます。この時、反時計回りで巻き付けると、浴衣がしわができてしまい、はだけやすくなるので時計回りで帯を巻きつけるようにしましょう。

また、帯を巻き付ける位置は、腰骨です。腰骨の位置よりも上もしくは下に巻き付けると格好が悪くなってしまうので注意してください。

帯は、標準体型の人であれば3回ほど巻き付けることで、蝶結びにちょうど良い長さとなりますが、帯の長さと自分のウエストの太さに合わせて、巻き付ける回数は変えてもOKです。

帯の下に両端をくぐらせてから蝶結び

ぐるぐると3回ほど巻き付けた帯の下に、帯の手先と垂れ先(手先と反対側の帯の端部分)をくぐらせてから、蝶結びをしてください。帯の下に両端をくぐらせることで、帯がほどけにくくなります。

蝶結びをしたら、結び目が後ろに来るように時計回りに回しましょう。また、結び目を左右のどちらかに寄せると浴衣の着慣れた感が出て粋に見えます。

帯を結び終えたら、裾や袖を少し引っ張りながら、浴衣のしわを取れば完成です。

男性も温泉宿では浴衣を着用しよう

温泉浴衣の着方を、あまり難しく考える必要はありません。とても簡単に着れるので、ぜひこの機会に覚えてみませんか?そして温泉宿を訪れたら、ぜひ男性も浴衣を着ていつもとは違った雰囲気を楽しんでみましょう。

浴衣を普段着ない人でも、さらっと浴衣を粋に着こなすことで、より魅力が増して素敵に見えるに違いありません。

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