物理学初心者におすすめの入門書6選。概説書から大人の学び直しまで

2019.09.16

『物理学をもう一度深く理解したい』。大人になってからこう思ったときに役に立つ、初心者向けの物理学入門書をまとめました。物理学とは何か?といっ概説書から、高校物理の学び直し、人気サイトの書籍化までを厳選して紹介します。

物理学とは何か、その本質と歴史を知る本

まず物理学とは何か、どんな歴史があるのかといった、その本質や歴史を知ることのできる良書を2冊紹介します。

『物理学はいかに創られたか』

20世紀を代表する物理学者アルベルト・アインシュタインとその弟子レオポルト・インフェルトによって書かれた一般向けの概説書。ガリレイやニュートンから相対性理論および量子論までの物理学の歴史を、数式を使わずにわかりやすく解説しています。

ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏が、中学生時代、この本を読んで物理学者を目指したことでも有名です。

  • 商品名:『物理学はいかに創られたか 上』
  • 参考価格:821円(税込)
  • Amazon 商品ページはこちら

『物理学とは何だろうか』

おなじくノーベル物理学賞受賞者である朝永振一郎による概説書。数学と物理の関係から、占星術や錬金術、天動説と地動説、熱力学や近代原子論まで、科学史が網羅されています。

朝永氏の死によって下巻途中で絶筆となっていますが、代わりに「科学と文明」という氏の講演録が下巻には掲載されています。物理学全体をより深く理解したい読者の方には、上下巻あわせておすすめの本です。

  • 商品名:『物理学とは何だろうか 上』
  • 参考価格:907円(税込)
  • Amazon 商品ページはこちら

高校物理の学び直しにおすすめの入門書

つぎに、物理学を独学で一から学ぶための入門書、あるいは高校物理をもういちど学び直すための参考書をご紹介します。

『宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動』

物理学を習ったことがない初心者や、高校物理の授業を受けてもよくわからなかった人におすすめの1冊がこちら。加速度とは何か?周期と周波数ってどうちがうのか?こんな基本を、豊富なイラストとたとえでわかりやすく解説してくれます。

著者は現役東大生だった鯉沼拓氏。続編の『宇宙一わかりやすい高校物理(電磁気・熱・原子)』も発売されています。問題演習もあるので、物理の勉強をはじめるには格好の入門書です。

  • 商品名:『宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動』
  • 参考価格:1,598円(税込)
  • Amazon 商品ページはこちら

『物理のエッセンス 力学・波動』

独学でセンター試験レベルの学力を身につけたい、そんな人におすすめの参考書がこちら。単元別にその現象の解説とポイント、解法と例題が載っていて、順序よく読み・解き進めることで自然と高校物理を身につけることができます。

著者の浜島清利氏は河合塾の講師。続編の河合塾シリーズとして『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子』も発売されています。受験生のみならず、大人の本格的な学び直しに適した入門書です。

  • 商品名:『物理のエッセンス 力学・波動』
  • 参考価格:907円(税込)
  • Amazon 商品ページはこちら

人気入門サイトから生まれた物理学の本

最後に、有名な物理学の入門サイトから生まれた本もご紹介します。

『趣味で物理学』

「EMANの物理学」というサイトから誕生した物理学の入門書。同サイトは物理学を学ぶ人向けに、「自分が学生の頃にこれさえあれば助かった」という中級レベルの教科書をめざして、2019年のいまも随時更新されている物理学サイトです。

著者・サイト運営者である広江克彦氏の独自の視点で、古典力学とマクスウェルの電磁気学がわかりやすく解説されています。続編の『趣味で相対論』『趣味で量子力学』も発売中。高校・大学で物理に挫折したという人には特におすすめの1冊です。

  • 商品名:『趣味で物理学』
  • 参考価格:1,944円(税込)
  • Amazon 商品ページはこちら

『熱力学―現代的な視点から』

こちらも高校・大学で物理に挫折した人、とりわけ熱力学って結局なんだったかよくわからないという人におすすめの1冊です。

著者の田崎晴明氏は学習院大学理学部の教授。自身のホームページで2年以上にわたり、熱力学の体系をまったく新しく再構築したものが本書になります。ちなみに田崎氏は『統計力学』という本も発表しています。

初心者には難しいですが、既習者にとっては熱力学を体系だって見通せる良書でしょう。

  • 商品名:『熱力学―現代的な視点から』
  • 参考価格:3,780円(税込)
  • Amazon 商品ページはこちら

物理学の入門書は自分の段階に合わせて

物理学の入門書としておすすめの6冊を、物理学の歴史、初心者向けの参考書、人気サイトの書籍版という3ジャンルで紹介しました。

いずれも高評価な本ばかりですが、物理学はあくまで積み重ねの学問です。これから物理学をはじめるという方はまず物理の歴史や初心者向けの参考書から、ひととおり物理をかじったという方は人気サイトの書籍版から、というように、自分の段階にあわせて入門書を選んでみてはいかがでしょうか。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME