スニーカーの種類とサイズの合わせ方。選び方とおすすめブランド

2019.09.15

スニーカーは、メンズファッションのカジュアルコーデにおいて、いまや欠かせないアイテムです。しかし、数多くの種類があるため、選び方の基準が分からない人も多いでしょう。スニーカーの基礎知識や選び方などを解説し、おすすめのブランドを紹介します。

スニーカーの基礎知識

スニーカーとはどんな履物なのか、基礎知識と歴史を理解しましょう。

そもそもスニーカーとは?

スニーカーとは、ゴム素材を靴底に使用した、布製もしくは皮革製の運動靴を総称して使われる言葉です。

音を立てずに歩ける静かな靴、背後から忍び寄れる靴というイメージをセールスポイントとした背景があり、『忍び寄る』という意味の英語『Sneak』を語源としています。

大半のスニーカーは、足を覆う部分に柔らかい布やレザーなどを使用し、ソール部分には利用シーンに合わせた適度な摩擦を得られる素材が使われています。

また、足首の固定用にストラップが付いているハイカットタイプや、吸汗のためにタオル生地などでライナーが作られているタイプもあり、種類が豊富なことも特徴です。

スニーカーが生まれたのはいつ?

19世紀後半にゴムの弾力化技術が確立され、同時にゴムと他素材の接着法も確立されたことにより、スニーカーの原型ともいえるスポーツ用のゴム底運動靴が開発されました。

その後、ゴム関連の技術が次第に広まり、1930年までには、現在でも名の知られている多くのスニーカーブランドが出揃います。

1970年代の後半に、NBA人気の影響を受け、スニーカーブランド各社が大々的にバスケットスニーカーを開発したことで、アメリカの街はスニーカー一色となります。

さらに、1980年代にナイキが発売した『エア・ジョーダン』が爆発的なヒットを記録し、1990年代に入ると日本でもハイテクスニーカーブームが到来しました。

その後、ローテクやスケートボードブランドなどの流行を経て現在に至っています。

スニーカーの種類を知ろう

一つのスニーカーでも、分け方によりいくつかの種類があります。主な種類について理解を深めましょう。

カットの形状による違い

スニーカーの種類は、履き口の高さにより、『ローカット』『ミッドカット』『ハイカット』の3種類に分けられます。

  • ローカット:くるぶしの下付近に履き口がある、最もオーソドックスなタイプです。軽快な履き心地が特徴で、多くのスポーツに利用されています。
  • ミッドカット:くるぶし付近を覆うような高さに履き口があるタイプです。ローカットの軽快さとハイカットのホールド感を併せ持ち、バスケットボールによく利用されます。
  • ハイカット:くるぶしより高い位置に履き口があるタイプです。主に激しい動きから足首を守る目的で開発され、レスリングなどで利用されています。

ハイカットタイプの中には、ボリューム感を出せるデザインもあり、インパクトのあるファッションアイテムとしても使われています。

ホールド部分の種類

スニーカーのアッパー部分には、紐を通す『羽根』が付けられたホールド部分があります。ホールド部分にもさまざまな形状があり、いくつかの種類に分けられます。

  • 内羽根式:ホールド部分がアッパーに潜り込んでいるタイプです。シンプルで落ち着いた印象を与えるデザインといえます。
  • 外羽根式:ホールド部分がアッパーの外側に出ているタイプです。足にフィットしやすく、ウォーキングやスポーツに向いています。
  • スリッポン:アッパーにホールド部分がなく、ゴム布でフィット感をもたせたタイプです。履きやすさや軽さが魅力で、春夏の定番スニーカーとして人気を集めています。

ほかにも、面ファスナータイプ・モックタイプ・サイドレースタイプなどがあります。

ローテクスニーカーとハイテクスニーカー

スニーカーは、技術(テクノロジー)の搭載具合により、『ローテク』と『ハイテク』に分類することもできます。

ローテクは、レザーや綿などの素材と糸のみで作られた、主張が少ないシンプルなデザインが特徴的です。

幅広いジャンルのファッションと相性が良い上に、流行に影響されにくいため、長く好まれる製品も多く存在します。

ハイテクは、ソール部分にエアを入れクッション性を高くするなど、技術の導入により優れた機能性を発揮できるタイプです。

個性的なデザインであることが多く、シンプルな着こなしの中にアクセントを加えられるアイテムとしても支持されています。

スニーカーのサイズを合わせるポイント

サイズの合わないスニーカーは、足を痛めたり、疲れやすくなったりする原因になります。また、足が変形したり、歩き方がおかしくなったりする可能性もあるでしょう。

自分に合ったサイズのスニーカーを選ぶために、気をつけるべきポイントを解説します。

必ず試着するようにする

スニーカーは、ブランドや種類により、同じサイズでも履き心地が大きく異なる場合があります。

表記サイズはあくまでも大きさの目安と認識し、購入前に必ず試着するようにしましょう。サイズ以外に、履いてみて初めて気づくこともあります。

通販などで気に入ったスニーカーを見つけた場合は、近くの靴屋で同じものを試着し、ない場合は同じブランドで似たデザインのスニーカーを試着してみるのがおすすめです。

通販は交換や返品に応じないことが多いため、特に注意しましょう。

つま先に0.5~1cmの隙間を

つま先に隙間のないスニーカーは歩きにくく、逆に大きすぎるとかかとの部分が動くため、靴擦れの原因になります。

足のサイズより0.5~1cm大きいサイズが、理想的なスニーカーのサイズだといわれています。

試着時にサイズ感を確認する際は、つま先部分が固くて押せないスニーカー以外は、かかとではなくつま先の空き具合をチェックするようにしましょう。

スニーカーにかかとを密着させ、つま先部分を押し、0.5~1cm程度空いている状態が望ましいといえます。

親指の幅が約1cmあるため、親指で軽く押して確認すると分かりやすいでしょう。

自分の足の形を理解しておこう

自分の足に合ったサイズのスニーカーを選ぶ上で、足の形を正確に把握しておくことはとても重要です。縦の長さだけでなく、ほかの部分の長さも知っておきましょう。

男性の場合、親指から小指の根元部分を取り巻く『足囲(そくい)』において、6mmごとにA・B・C・D・E・EE・EEE・EEEE・Gという日本産業規格(JIS)が設けられています。

親指と小指の根元部分を、足裏から甲までメジャーで一周させて足囲を測り、スニーカーの規格表示と照らし合わせて検討しましょう。

また、親指と小指の根元にそれぞれ骨が出っ張った部分の幅を指す『足幅』も、日本産業規格(JIS)に対応する数値があります。メジャーで長さを測り、選ぶ際の参考にしましょう。

スニーカーの選び方

スニーカーを選ぶ際は、使用されている素材やファッションとの組み合わせ、利用目的などを考慮することが重要です。

スニーカーの素材

スニーカーのアッパー部分にはさまざまな種類の素材が使われており、細かく分類すると100種類以上はあるといわれています。

素材は履き心地や性能に大きく影響するほか、見た目の雰囲気も左右する重要な要素といえるでしょう。

代表的な素材としては、スムースレザー・シンセティックレザー・キャンバス・エナメル(パテント)・スウェード・メッシュなどがあり、それぞれに質感や耐久性などの特徴があります。

また、一つの素材だけでなく、レザーとメッシュを組み合わせたり、部分的にエナメルを使ったりするなど、複数の素材で多様な表情を作り出すことも、スニーカーの魅力といえるでしょう。

デザインや服との組み合わせ

「おしゃれは足元から」ともいわれるように、靴はコーディネートを考える上でおろそかにできない要素です。

スニーカーに存在感をもたせるのか、逆に主張を控えめにするのかを考慮し、数多く用意されたカラーやデザインの中から、自身のファッションスタイルと相性の良いものを選ぶようにしましょう。

ファッションの観点からスニーカーがもつ特徴の一つとして、選ぶカラーやデザインによっては、カジュアルなイメージが強すぎて子供っぽくなりがちな点が挙げられます。

特に、白を基調としたスニーカーはカジュアル感が際立ちやすいため、コーディネートをモノトーン調に揃えたり、全体のシルエットを細身にしたりするなどの工夫が必要です。

用途に合わせて選ぶ

スニーカーを用途別に分けた場合、『タウンユース用』『ウォーキング用』『ランニング用』の3種類に大きく分けられます。

  • タウンユース用:普段の外出時など街中で履く、おしゃれを主な目的としたタイプです。機能性よりもデザイン性に優れたものが多く、運動目的で履くと足が疲れやすくなります。
  • ウォーキング用:スポーツとしてのウォーキング以外に、旅行先で長距離を歩く場合にも適したタイプです。クッション性があり、体重移動しやすいソールが使われています。
  • ランニング用:長い距離を走るのにも耐えられるような設計で作られたタイプです。ウォーキング用より硬めのクッションを採用し、より激しい体重移動にも耐えられるソールが使われています。

スニーカーの正しい洗い方

スニーカーの汚れは見た目を悪くするだけでなく、生地が劣化する原因にもなります。正しい洗い方を理解し、いつでもきれいなスニーカーが履けるようにしましょう。

スニーカーは洗濯器で洗える?

キャンバス素材のスニーカーは、洗濯機で洗えます。洗い方は以下の通りです。

  1. ソールに付いた泥や石を落とす
  2. 中敷きと紐を外し、選択ネットに入れる
  3. スニーカーをシューズ用の洗濯ネットに入れる
  4. それぞれ一緒に洗濯機へ入れ、衣料用洗剤を使い、通常モードで脱水まで行う

干して乾かす際は、スニーカーを傷つけないよう物干し竿などにつるし、直射日光を避け、風通しの良い場所に干しましょう。

自宅の洗濯機を使うことに抵抗がある場合は、コインランドリーの靴洗い専用洗濯機を利用するのがおすすめです。

全てのコインランドリーに設置されているわけではありませんが、一般的に2足分をまとめて洗える上に、乾燥まで可能な洗濯機もあります。

洗う前に素材を確認しよう

ナイロンやポリエステル素材などの合成繊維が使われている場合は、ソール部分にウレタンフォームが使われていることがほとんどです。

  1. 洗濯桶にお湯を入れ、粉末洗剤を溶かす
  2. スニーカーを入れ、アッパー部分をやさしくこする
  3. ソール部分の頑固な汚れをスポンジで落とす
  4. 水をよく切り、洗濯機で脱水する

天然皮革やスエードなど革製のスニーカーは、お湯に付けずに洗いましょう。

  1. 中性洗剤を水で薄めてスポンジに含ませ、アッパー部分をやさしくこする
  2. 乾いたタオルで泡を拭き取る
  3. 濡れタオルを固く絞り、再度拭き取る
  4. ソール部分の頑固な汚れをスポンジで落とす
  5. ソール部分で取れない汚れは、タオルにエタノールを含ませ拭き取る

頑固な汚れには重曹を使う

一度洗っても落ちない汚れがある場合や、嫌な臭いが残る場合は、重曹を使ったつけ置き洗いが効果的です。

重曹は炭酸水素ナトリウムを白い粉末にしたものです。さまざまな汚れを落とし、消臭効果もあり、環境にも優しい万能掃除アイテムとして知られています。

洗濯桶にお湯を入れ、洗濯用洗剤と重曹を溶かし、スニーカーを1時間程度つけ置きします。1Lに対して重曹を大さじ3杯、洗剤はキャップ1杯を目安に入れましょう。

1時間後にスニーカーを確認し、汚れが落ちきっていない部分があれば、歯ブラシなどに重曹ペーストを付けて磨きます。

重曹ペーストは、大さじ4杯の重曹に、大さじ1杯の水を入れて作りましょう。

スニーカーを長持ちさせる秘訣

お気に入りのスニーカーなど、長く履き続けたいスニーカーをできるだけ長持ちさせるために、注意すべきポイントを紹介します。

スニーカーが痛む原因は湿気

スニーカーの生地が傷んだり変色したりする原因の一つは湿気です。

スニーカーを靴箱で保存する場合は、湿気が溜まりがちな靴箱の中に除湿剤や乾燥剤を入れ、できるだけ湿気が溜まりにくい良好な環境を保つようにしましょう。

雨の日にスニーカーを塗らすことも、傷みの原因として挙げられます。雨に濡れて生地が柔らかくなることで、型崩れを起こしやすくなります。

雨の日は泥などの汚れも付きやすくなるため、より生地を痛めやすいといえるでしょう。

また、足から出る汗が染み込むことでも、生地が傷みやすくなります。こまめに乾かしたり洗ったりして、スニーカーに水気を含ませない状態を保つことが重要です。

毎日同じスニーカーを履かない

スニーカーを長い時間履いていると、少なからず足から発生する汗により、スニーカーの生地が湿気を吸い込みます。

生地が乾き切らない状態で次の日などに履き、繰り返し汗を吸うことで、生地自体が劣化していきます。

このような状況を防ぐために、毎日同じ靴を履かないよう心掛け、意識的にスニーカーを休ませて乾燥させる時間を作るようにしましょう。

生地を乾燥させることで雑菌の繁殖を抑える効果も期待できるため、スニーカーの中で嫌な臭いが発生しにくくなります。

正しい姿勢で歩こう

スニーカーをできるだけ長持ちさせるためには、正しい姿勢で歩くことも重要です。

理想的な歩き方ができていれば、両足共に靴底の減り方がほとんど同じで、大きく減っている部分がない状態が保てます。

例えば、猫背で歩くことが多い場合は、靴底の内側やかかとが減りやすくなります。また、がに股で歩くことが多い場合は、靴底の外側やかかとが減りやすくなるでしょう。

目線を下に落とさず前にまっすぐ向け、背筋を伸ばし、膝の曲げ伸ばしを十分に生かすような歩き方が、正しい姿勢での歩き方になります。

特に、膝をしっかりと上げて歩くことを意識しましょう。衝撃を吸収し、体重移動をしやすくするため、スニーカーだけでなく足にも負担がかかりにくくなります。

人気のスニーカーブランド

人気のスニーカーを数多く世に送り出している、世界的に名の知られた主なスポーツブランドを三つ紹介します。

スニーカーの王道 ナイキ

アメリカのオレゴン州に本社を置く世界的なスポーツブランド『ナイキ(NIKE)』は、これまで数々の名作スニーカーを手掛け、『スニーカーの王道ブランド』とも呼ばれています。

代表的なスニーカーの種類には『エアフォース1』や『エアマックス』などがあり、リリースから年月を経た商品も、年代を問わず愛され続けるのが特徴です。

ミッドカットやハイカットなど、ボリューム感のあるスニーカーも、ナイキ製の商品が最も多くの人たちに履かれています。

スポーツ用だけでなく、ストリートカルチャーにも大きな影響を与えています。デザインやカラーのバリエーションも豊富なため、好みの一品を見つけやすいブランドといえるでしょう。

オールスターでおなじみのコンバース

アメリカのマサチューセッツ州で創業した『コンバース(CONVERSE)』は、誕生から100年以上の歴史を誇る、世界的に有名な老舗シューズメーカーです。

日本でも馴染みのある『オールスター』や、『ジャックパーセル』などのブランドを中心に、全世界で愛される名作スニーカーを数多く展開しています。

昔ながらのシンプルなフォルムとビビットなカラーバリエーションが特徴的で、コーディネートに取り入れやすいアイテムとして重宝します。

リーズナブルな価格設定で入手しやすく、履き回しに便利なことも魅力です。

スポーツ向けのアディダス

1948年にドイツで設立された『アディダス(adidas)』は、スニーカーなどのシューズをはじめ、ウェアやアクセサリーといったジャンルの商品まで幅広く展開する老舗スポーツブランドです。

1960年のローマオリンピックでは、参加選手の約75%がアディダス製品を着用していたといわれ、常に時代ごとのスポーツシーンを引っ張ってきた存在といえます。

人気のスニーカーブランド『スタンスミス・スーパースター』を筆頭に、これまで数多くの人気モデルを世に輩出し、トレンドに左右されない名作が世代を問わず人気を集めています。

シンプルなデザインのスニーカーを種類豊富に取り揃えているため、コーディネートに取り入れやすいのも魅力です。

正しい選び方でスニーカーを履こう

スニーカーは、カットの形状やホールド部分などにより、多くの種類に分かれます。素材や用途、コーディネートとの組み合わせを考えながら、自分に合った製品を選ぶことが重要です。

お気に入りのスニーカーをできるだけ長く使えるよう、正しい洗い方や履き方などにも気を配りましょう。

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