獺祭には焼酎もある!?獺祭焼酎の特徴と定価での入手方法

2019.09.15

獺祭焼酎は、日本酒の人気銘柄『獺祭』シリーズに含まれる酒粕焼酎です。日本酒好きでも楽しめる焼酎として人気ですが、生産量が少なく入手しにくい商品でもあります。獺祭焼酎の概要と、定価で入手しやすくなる方法を解説します。

獺祭焼酎とは

獺祭は日本酒の人気銘柄として知られていますが、獺祭シリーズのラインナップには焼酎も含まれています。

獺祭で人気な旭酒造の獺祭焼酎

『獺祭』は、山口県の旭酒造が造る、国内外で人気の日本酒です。従来の日本酒を覆すといわれる味わいが評判を呼び、今では日本を代表する銘柄として広く知られています。

獺祭シリーズの銘柄は、全て精米歩合が50%以下の大吟醸酒です。中でも、最も品質の高い銘柄は、外国の首脳へプレゼントとして贈られたことで話題となりました。

このように、獺祭といえば日本酒のイメージを強くもたれがちですが、蔵元の旭酒造では『獺祭焼酎39度』という名前で焼酎も製造しています。

獺祭の焼酎は、日本酒を製造する過程で生まれる酒粕を使用した、粕取りの米焼酎です。高品質な獺祭の酒粕を使っているため、品のよい香りとフルーティーな味わいが楽しめます。

蔵元は旭酒造

獺祭の蔵元は、山口県岩国市にある『旭酒造株式会社』です。1948(昭和23)年に設立された歴史のある蔵元で、獺祭シリーズを中心にさまざまな商品を展開しています。

「安く酔える酒ではなく、誰もが美味しく味わえる酒を造りたい」との想いで造り続ける獺祭は、まろやかで果実のような香りと味わいが高い評価を得ています。

製造・販売している獺祭シリーズは、山田錦を100%使用した、精米歩合50%以下の純米大吟醸のみです。近年は海外への販売も増加し、20カ国以上に輸出しています。

また、旭酒造には杜氏がいないことも特徴的です。酒造りに携わる社員全てが獺祭に精通し、杜氏のいない酒造としてこだわりをもった運営を進めています。

獺祭焼酎は酒粕焼酎(粕取り焼酎)

獺祭焼酎は日本酒からできる酒粕を原料とした焼酎です。酒粕焼酎について理解を深めましょう。

粕取り焼酎は酒粕のアルコールを蒸留

焼酎は、主に米・麦・芋などが原料として使われますが、日本酒を絞った後にできる酒粕も、焼酎によく使われている原料です。

酒粕を使った焼酎は『酒粕焼酎』または『粕取り焼酎』と呼ばれ、酒粕に含まれる約8%のアルコール分を蒸留して造られます。

酒粕焼酎は2種類の製造方法で造られ、酒粕にもみ殻を混ぜ、せいろ型蒸留器で蒸留する『正調粕取焼酎』と、酒粕そのものを蒸留する『吟醸粕取焼酎』に分けられます。

特に、せいろ型蒸留器で蒸留する方法は、古くから伝わる伝統的な製造法として知られ、17世紀頃の江戸時代に中国から伝わった技術といわれています。

日本酒好きでも楽しみやすい

酒粕焼酎の原料として使われる酒粕は日本酒からできるものであるため、日本酒らしい香りや甘みを感じられる味わいになることが特徴です。

また、酒粕にはアミノ酸などの旨味成分が豊富に含まれていることから、吟醸酒のような端麗でキレのある、より芳醇な香りや味わいに仕上がります。

酒粕焼酎は日本酒好きな人の中にもファンが多く、日本酒の蔵元から販売されている銘柄に人気が集まっています。

獺祭焼酎の味や特徴

酒粕を原料とした焼酎の味や特徴は、酒粕の素となる日本酒の影響を色濃く受ける傾向にあります。

獺祭焼酎も、獺祭から生まれた酒粕を使用しているため、味や特徴に獺祭らしさが感じられ、そのことが獺祭焼酎の評価を高めている理由の一つにもなっています。

アルコール度数は39度と高め

酒粕焼酎の製造工程は、芋や麦など他の焼酎とほとんど同じです。製造過程で酒粕を蒸留し不純物を取り除いていくため、よりクリアなお酒に仕上がります。

原料を蒸し麹や酵母を混ぜて発酵させもろみを造り、もろみを搾ることでできる液体を蒸留する製造工程も、原料による違いはほとんどありません。

しかし、酒粕焼酎の場合は、他の原料を使用した焼酎と比べアルコール度数が高くなりやすく、本格的なものだと40度を超えることも珍しくありません。

酒粕から造られる獺祭焼酎のアルコール度数も39度と高めで、一般的な焼酎よりウイスキーやブランデーに近い度数です。

フルーティーな香りが特徴的

一般的に米から造られる米焼酎は、すっきりと飲みやすい反面、香りはそれほど感じられないことが多いでしょう。

しかし、同じく米から生まれた酒粕を原料とする獺祭焼酎は、甘く華やかな香りや風味を感じられ、焼酎というよりは濃いめの日本酒を飲んでいるような口当たりが得られます。

また、一般的な酒粕焼酎は、製造過程で酒粕にもみ殻を混ぜるため、独特の香りと風味がプラスされ、クセが強い味になりやすい傾向があります。

一方で、獺祭焼酎には一般的な酒粕焼酎にありがちな独特のクセが極力抑えられ、純米大吟醸酒らしいフルーティーな香りが強く感じられるうえ、味わいもまろやかです。

獺祭焼酎の飲み方

日本酒の獺祭は、一般的な美味しい日本酒の飲み方である冷酒にして飲むのがベストといわれていますが、焼酎の獺祭は他の焼酎と同様に、さまざまな飲み方で楽しめます。

そのまま楽しむならストレートやロック

獺祭のフルーティーな香りとまろやかな味わいをそのまま楽しむなら、ストレートやロックで飲むのがおすすめです。

アルコール度数が高いため、ゴクゴク飲むわけにはいきませんが、口の中に少しずつ含みながらじっくりと味わうように飲むことで、米の吟醸香をより感じられるでしょう。

ロックの美味しい作り方は以下のような手順になります。

  1. ロックグラスを冷やしておく
  2. 大きめの氷をグラスに入れる
  3. 氷に当てるようにゆっくりと焼酎を注ぐ

オンザロックの場合は、大きめの氷を1個だけ入れることが、美味しく飲むポイントです。氷が少しずつ溶けていき、薄まっていく味の変化をゆっくりと楽しめます。

アルコールを薄めながら楽しめる水割り

水割りは、焼酎の香りと風味を残しつつ、よりマイルドな味わいを楽しめる、最もポピュラーな飲み方です。

水で割ることで好みの度数に調整でき、口当たりをより軽くできるうえ、清涼感を出せるため、暑い夏の時期などにも向いた飲み方だといえるでしょう。

水割りの美味しい作り方は以下のような手順になります。

  1. 冷やしたグラスに氷を入れる
  2. 氷に当てるように焼酎を注ぎ、よくかき混ぜ冷やす
  3. 好みの濃さになるまで水を足す

液体は温度が低いほど下にいく性質があるため、冷たい水を後から入れることで自然な対流が起こり、均一に混ざりやすくなります。

味わいによりこだわるなら、最初に氷を入れず冷水を使い、水はできるだけ軟水を使うようにしましょう。

香りを引き立てるお湯割り

お湯割りは、素材の香りをより引き立たせながら、華やかな風味が楽しめる飲み方です。体を温められるため、寒い時期に向いた飲み方ともいえます。

日本酒の『燗』で味わえるような、旨味や甘みが引き立ったソフトな飲み心地が楽しめるでしょう。

アルコール度数が25度の場合、『焼酎:お湯』が『6:4』の割合で作れば、アルコール度数が15度程度になります。獺祭焼酎は度数が39度あるため、お湯を増やし好みの濃さで飲みましょう。

お湯割りを作る際は、水割りと逆の順序で、最初にお湯を入れ後から焼酎を注ぐことで、自然な対流が生み出されるため全体がより均一に混ざります。

炭酸水で割れば食事との相性もよい

近年はハイボールの流行などもあり、ウイスキーや焼酎など度数の高いアルコール飲料の炭酸割りが好まれるようになってきています。

獺祭焼酎も炭酸水で割ることで、食事中に獺祭の風味を味わえる酒として、より楽しみやすくなるでしょう。

焼酎の炭酸割りは、水割りやお湯割りを美味しく飲む『焼酎6:お湯4』とは逆の、『焼酎4:炭酸水6』が、美味しく飲める割合だといわれています。

アルコール度数が25度の場合、『焼酎4:炭酸水6』で割るとアルコール度数が10度前後になるため、炭酸水を増やし好みの濃さで飲みましょう。

作る手順は水割り同様、焼酎を先に入れ、後から炭酸水を注ぎます。炭酸を抜けにくくするため、混ぜ過ぎないようにしましょう。

獺祭焼酎の入手方法

獺祭焼酎を手に入れるために知っておきたい知識を解説し、購入時に気をつけるべきポイントも紹介します。

数が少ないため入手は困難

獺祭焼酎は、獺祭の製造過程で生まれる酒粕からわずかに取れるアルコールを蒸留して造っているため、旭酒造で製造する他の獺祭シリーズのように、生産が安定しているわけではありません。

そのため、公式HPや蔵元のオンラインショップでは紹介されておらず、製造されるたびにアナウンスされるようなこともないのが現状です。

インターネット上の大手通販サイトでは、販売されている獺祭焼酎を散見できますが、大半はプレミア価格が付いています。

獺祭焼酎にも蔵元が定めた定価はあるものの、市場に出回る数が少ないため、定価で購入できる可能性が極めて低い、入手困難な酒といえるでしょう。

定価での購入は正規販売店

獺祭焼酎の定価は、720mlで税込み3348円です。

全国に数カ所ある獺祭の直営店や、獺祭の商品を直で取り扱う正規販売店では、不定期に入荷されることがあり、獺祭焼酎を定価で購入できます。

店によっては、「1世帯あたり1カ月に付き1本まで」などと本数制限を設けている場合があることからも、生産量の少なさがうかがえます。

直営店や正規販売店では、獺祭焼酎の入荷を知らせてくれることもあるため、状況を常にチェックしておくとよいでしょう。

このように、正規取扱店でさえめったに並ぶことがないため、定価で販売されている獺祭焼酎にたまたま出会えたような場合は、即購入が正しい判断といえます。

ネット通販で入手は可能?

獺祭焼酎は、大手通販サイトなどでは4000~5000円で販売されています。

日本酒の獺祭は、急な需要の高まりに伴い、一時期定価の2~3倍で市場に出回ったことがありますが、獺祭焼酎の価格高騰はそれほどのレベルではないといえるでしょう。

在庫状況も比較的安定しており、割高ではあるものの現在の相場で落ち着いている理由といえそうです。

しかし、獺祭焼酎は一般的な焼酎に比べ、定価でも十分割高です。獺祭の蔵元も、「自社の商品は定価で楽しんでもらいたい」とのコメントを出しています。

獺祭焼酎はネット通販で入手可能ですが、定価も考慮しながら、できるだけ安価で購入し楽しむようにしましょう。

獺祭焼酎を定価で見つけたら手に入れよう

獺祭焼酎は、日本酒の獺祭から生まれた酒粕を原料として造られた焼酎です。獺祭らしい香りや味わいを焼酎でも楽しめることで人気を集めています。

生産量が少なく、正規販売店にもめったに並ばない商品であるため、獺祭焼酎を定価で見つけた場合は、すぐに購入するのが賢い選択だといえるでしょう。

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