卓球のラケットに関する基礎知識。種類や選び方を知ろう

2019.09.14

卓球のラケットにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。自分に合ったラケットを選ぶためには、グリップや板の形状からラバーの種類まで、多くの知識が必要です。卓球のラケット選びに関する基礎知識とおすすめの商品を紹介します。

ラケットの種類とグリップの違い

卓球のラケットは、グリップの握り方によって大きく『シェークハンドタイプ』と『ペンホルダータイプ』の2種類に分けられます。

利用者が多いのはシェークハンドタイプですが、日本を含むアジア圏では、ペンホルダータイプも一定の人気があります。

自分が使いやすければ、どちらのタイプを選んでも構いません。可能であれば、両方使ってみるのもおすすめです。それぞれの特徴や違いについて、詳しくみていきましょう。

扱いやすく人気の高いシェークハンド

『シェークハンドタイプ』はヨーロッパを中心に発展したラケットで、握手するようにグリップを握ることが名前の由来です。

ペンホルダータイプよりも扱いやすいため、現在は初心者からプロ選手まで、ほとんどのプレーヤーがシェークハンドタイプのラケットを使っています。

両面にラバーが貼ってあり、フォアハンドとバックハンドを素早く切り替えながら打てるので、左右に飛んでくるボールに強いのが特徴です。

スピンが武器のペンホルダー

一方の『ペンホルダータイプ』は、ペンを持つようにして握るラケットです。日本や韓国、中国などのアジア各国でよく使われています。

シェークハンドタイプに比べ、正面に飛んでくるボールに強く、スピンをかけやすいのが特徴です。

ペンホルダーにはラバーが片面にしか貼られていない『日本式』と、シェークハンドのように両面に貼ってある『中国式』、『反転式』の3種類があります。

ただし反転式は非常に扱いが難しいため、一部の上級者を除き、一般的にはほとんど使われていません。ここでは日本式と中国式の2種類について、違いを紹介します。

日本式ペンホルダー

『日本式ペンホルダータイプ』は、ペンホルダーの中ではもっとも高いシェアを誇ります。ラバーが片面にしか貼られていない点が、ほかのタイプとの大きな違いです。

フォアハンドもバックハンドも、ラケットの表面だけを使って打ちます。このため正面に来たボールには素早く対応できますが、バックハンドでは手を返さなければならないので、シェークハンドに比べると反応が遅くなります。

中国式ペンホルダー

『中国式ペンホルダータイプ』は、ラケットの両面にラバーが貼ってあるので、バックハンド側に来たボールにも、シェークハンドのように素早く対処できます。

ただし日本式ペンホルダーよりも扱い方が難しく、上級者向きです。初心者用のラケットも少ないので、最初はシェークハンドか、日本式ペンホルダーをおすすめします。

卓球ラケットの選び方とは

次に、卓球ラケットを選ぶポイントについてみていきましょう。ラケットはグリップの握り方だけでなく、使われている板の素材や打面の形状によっても特性が異なり、価格帯もさまざまです。

初心者でも扱いやすい、手頃なラケットを選ぶコツを紹介します。

初心者の選び方

初心者の場合、レジャーの範囲でとどめるのか、競技として本格的に取り組むのかによって、ラケットの選び方が変わります。

レジャーの範囲なら、あらかじめラバーが貼ってある安価なラケットでも、充分楽しめるでしょう。ボールもセットになって、1000円前後で購入できる商品がたくさんあります。

定期的に卓球クラブに通ったり、大会への参加を目標にしたりするなら、もう少し性能のよい、『ラバー別売のラケット』を用意したいところです。

初心者にとって、当面の目標は基本技術の習得ですから、安定した球を打てるコントロール性のよいラケットを選ぶようにしましょう。

定価が5000~7000円くらいの価格帯のラケットなら、品質も申し分なく、長く使えます。

素材や合板数を選ぼう

ラケットのブレード(ボールを打つ面の部分)には木の板が使われていますが、この板にも『単板』『合板』『特殊合板』など、さまざまな種類があります。

『単板』は、主に日本式ペンホルダーに使われている、1枚板のブレードです。弾みすぎないのでボールのコントロールがしやすく、初心者に向いています。ただし1枚板なので割れやすく、取り扱いに注意が必要です。

『合板』には、3枚、5枚、7枚の3種類があり、枚数が多いほどボールが弾みやすくなります。弾みやすいとスピードのある球を打てますが、コントロールが難しくなってしまいます。

合板のラケットを使う場合は、もっともバランスのよい5枚合板から使ってみるのがおすすめです。

『特殊合板』は、木の板にカーボンやグラスファイバーなどの特殊素材を挟み込んだ合板です。素材の組み合わせによって、木材だけで作られたブレードよりも軽くしたり、反発力を高くしたりとさまざまなアレンジができます。

プレーヤーの好みに合わせやすいので、ある程度レベルが上がってから使うと、効果を実感できるでしょう。

ラケットの面の形

『ブレード』と呼ばれるラケットの面の形には、丸いタイプと四角いタイプがあります。

シェークハンドはほとんどが丸いブレードなので、あまり気にする必要はありませんが、ペンホルダーには丸と四角のほか、間をとった角丸タイプもあります。ペンホルダータイプを選ぶ際は、注意しましょう。

ブレードの形は、丸いほうがコントロールがしやすく、初心者におすすめです。一方の四角いタイプは、フォアハンドでドライブのかかった強い球を打つのに適しています。

ラバーが片面の日本式ペンホルダーでは、フォアハンドが強力な武器となるため、どちらかと言えば四角いブレードが好まれる傾向にあります。

ラケットの持ち方を紹介

シェークハンドにもペンホルダーにも、それぞれメリットとデメリットがあります。どちらを選ぶにしても、正しい持ち方をすることが重要です。

ラケットの特性を活かし、メリットを最大限に活用するために、基本の持ち方を理解しておきましょう。

とはいえ、ラケットの持ち方に明確なルールはありません。基本の持ち方をマスターしたら、打ちやすいように自分なりに工夫してみるとよいでしょう。

シェークハンドの握り方

シェークハンドは、ラケットと握手をするイメージで持ちます。面と手のひらが平行になるようにして、親指と人差し指でグリップの付け根部分を挟み、残り3本の指でグリップを軽く握ります。

人差し指は伸ばして裏の打面に添えますが、指の角度に決まりはないので、持ちやすいと思えるポジションを探しましょう。親指はグリップの先端の、斜めになっている部分に置くと落ち着きます。

ペンホルダーの握り方

日本式ペンホルダーは、親指と人差し指を表面(ラバーが貼ってある面)の付け根に添えて、ペンを持つように握ります。ほかの指は、軽く曲げた状態で裏面に添えます。

裏に添えた指を広げたり、伸ばしたりすると、ラケットを反転させにくくなり、フォアハンドとバックハンドの切り替えが遅れてしまうので注意しましょう。

中国式ペンホルダーも、基本的には同じ持ち方ですが、親指と人差し指の間隔は少し広めに取ります。

サーブを打つ際のラケットの持ち方

卓球のサーブでは、ボールのスピードよりもスピンをかけることを重視します。

シェークハンドの持ち方では手首の可動域が狭く、フォアハンドのサーブを打つ際にスピンをかけにくいため、サーブのときだけラケットの持ち方を変えるのがおすすめです。

たとえば人差し指を裏面からブレードの側面に移動させたり、ペンホルダーのように持ったりすると、手首の可動域が広がります。

ほかにもいろいろな持ち方があるので、サーブ練習の際には積極的に取り入れてみましょう。ただしバックハンドサーブの場合は、もともと手首の可動域が広いので、持ち方を変える必要はありません。

また、スピンがかかりやすいペンホルダーも、そのままの持ち方で充分威力のあるサーブを打てます。

ラバーの大まかな種類

ブレードに貼るラバーにも、非常に多くの種類があります。ラバーを表面の形状によっておおまかに分けると、『裏ソフトラバー』『表ソフトラバー』『粒高ラバー』『アンチスピンラバー』の4種類に分類されます。

このうち、現在主流となっているのは裏ソフトラバーです。表面が滑らかでボールとの接触面積が大きいので、スピンがかかりやすく、コントロール性にも優れています。

裏ソフトラバーには、『テンション系』『高弾性』『粘着性』の3タイプがあります。それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

高弾性ラバーの特徴

高弾性ラバーは、裏ソフトラバーの中でもっとも安定感のあるラバーです。柔らかい打球感でしっかりボールをコントロールできるため、基本技術の練習に適しています。

軽いので、長時間使用しても疲れにくいこともメリットです。

テンション系ラバーの特徴

テンション系ラバーは、ボールがよく弾んで回転もかかりやすいため、攻撃的なプレーに適しています。プロ選手が使っているラバーのほとんどがテンション系です。

速くて威力のあるボールを打てますが、コントロールがきかないので、しっかりと基本技術をマスターしていなければ使いこなすのは難しいでしょう。

高弾性ラバーに比べて重いため、体力や筋力も必要です。

粘着性ラバーの特徴

粘着性ラバーは、トップシート(表面のゴムの部分)に粘着性をもたせ、回転をかけやすくしたラバーです。樊振東(ファン・ジェンドン)選手や馬龍(マ・ロン)選手など、中国のトップ選手がよく使っています。

非常に回転がかかりやすい代わりに、重く、ほとんど弾まないので初心者には扱いにくいでしょう。

おすすめラケットを一部紹介

ここからは、初心者から中級レベルまで、長く使えるおすすめラケットを3点紹介します。すべてシェークハンドタイプで、卓球の上達をサポートしてくれる扱いやすいラケットです。

バタフライ インナーフォース・レイヤー

『バタフライ』は、日本でも有数の卓球ラケットメーカーです。新製品の開発にも積極的に取り組んでおり、初級者でも扱いやすい高性能なラケットもたくさんあります。

中でも『インナーフォース・レイヤー』は、しなやかさが特徴のアリレートカーボンを通常の特殊合板よりも内側に配置することにより、木とカーボン、それぞれの特性を引き出すことに成功したバランスのよいラケットです。

ボールをコントロールしながら、ほどよい弾みを得られるので、初級者から中級者へのステップアップに適しています。

  • 商品名:バタフライ インナーフォース・レイヤー
  • 価格:1万2792円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ニッタクフライアットカーボン

『ニッタク』の『フライアットカーボン』は、5枚合板に極薄のカーボンを組み込んだ軽量タイプのラケットです。軽く打つだけでもよく弾み、リズミカルにプレーできます。

打球面をソフトに保ち、スイートスポットを広げる効果のある、ウッドエッジガードが付いています。

ウッドエッジガード搭載のラケットは、薄い木の枠でブレードの側面を保護しているため傷みにくく、長く使えるのもメリットです。

  • 商品名:ニッタクフライアットカーボン
  • 価格:5979円(税込)
  • Amazon:商品ページ

TSP スワット

『TSP』は、コストパフォーマンスが高いことで人気の卓球用品ブランドです。とくに今回紹介する『スワット』は、7枚合板ながらも実質4000円を切る低価格と、抜群の扱いやすさから、初心者からも高い評価を得ています。

スイートスポットの広さやコントロール性のよさなど、木のラケットが持つ特性を最大限に活かしており、5枚合板ラケットからグレードアップしたい方にもおすすめです。

  • 商品名:TSP スワット
  • 価格:3928円(税込)
  • Amazon:商品ページ

STIGA インフィニティVPS

スウェーデンの卓球用品メーカー『STIGA(スティガ)』の『インフィニティVPS』は、パワーとコントロールのバランスが非常によい木製ラケットです。北欧産の上質な木材を、一つ一つ丁寧に加工して作られています。

独自の加熱・冷却処理を施した、軽量かつ固さのある板を用いるVPSテクノロジーにより、特殊合板のような軽さとしなやかさを実現しています。

  • 商品名:STIGA インフィニティVPS
  • 価格:8820円(税込)
  • Amazon:商品ページ

自分に合ったラケットの見つけ方

自分に合うラケットを見つけるためには、本体とラバーの両方を上手く組み合わせる必要があります。しかし、どちらもさまざまな種類があるので、どのラケットにどのラバーを合わせればいいのかを判断するのは容易ではありません。

そのようなときは、バタフライやニッタクといった、有名ラケットメーカーの『選び方サイト』が役に立ちます。

初めてラケットを買うときはもちろん、買い替えや、ラバーだけを変えたいときにもおすすめです。組み合わせに悩んだときは、活用してみるとよいでしょう。

バタフライ おすすめ組み合わせ

バタフライのサイトでは、レベルやプレースタイル別に、ラケットとラバーの組み合わせを数パターンずつ紹介しています。

それぞれの組み合わせについて、特徴やおすすめする理由を詳しく解説しているので、とても勉強になります。

ラケット&ラバーおすすめ組み合わせ|知る・学ぶ|バタフライ卓球用品

ニッタク ラケット・ラバーサーチ

ニッタクでは、簡単な条件を指定していくだけで、最適なラケットとおすすめのラバーを検索できる『ラケット・ラバーサーチ』というコーナーを開設しています。

初心者向けと中・上級者向けに分かれていて、それぞれ打球感やコントロール性、価格帯などの条件で、ラケットやラバーを絞り込めます。

検索結果の画面では、おすすめ商品のほかに、特徴が似ている商品も併せて紹介されるので、じっくりと比較検討できます。

ラケット&ラバー サーチ | 卓球の総合メーカーNittaku(ニッタク)日本卓球

ラケットケースを紹介

卓球ラケットをそのままバッグなどに入れて持ち歩くと、ラバーが剥がれたり、傷がついたりする可能性があります。練習や試合に行くときは、ラケットケースに入れて持ち歩く習慣をつけましょう。

ラケットケースにはハードタイプとソフトタイプがありますが、ラケットの保護を重視するならハードタイプがおすすめです。

スタイリッシュで多機能な、おすすめのハードケースを2点紹介します。

バタフライ ポルティエ・ハードフルケース

バタフライの『ポルティエ・ハードフルケース』は、ファスナーで両開きになるハードタイプのラケットケースです。

ラケットをゴムバンドで簡単に固定でき、反対側のメッシュポケットには、予備のラケットやボールなどが入ります。

ブラックのほか、明るいイエローやピンクなど5種類のカラーバリエーションがあります。

  • 商品名:バタフライ ポルティエ・ハードフルケース
  • 価格:2916円(税込)
  • Amazon:商品ページ

TSPエアブレスケース

練習や試合の後の、汗で湿ったラケットをケースに入れたままにしておくと、カビや臭いの原因になります。TSPのエアブレスケースは、エアリングホール(通気孔)が付いているので通気性がよく、大切なラケットを湿気から守ります。

両開きタイプで、ラケット収納部の反対側には小物の収納に便利なメッシュポケットが付いています。

  • 商品名:TSPエアブレスケース
  • 価格:2797円(税込)
  • Amazon:商品ページ

自分に合ったラケットで試合を楽しむ

卓球のラケットには、グリップの種類から始まって板の構造や形状、ラバーの組み合わせまで、選ぶためのポイントがたくさんあります。

多すぎて覚えきれないほどですが、たくさんのラインナップの中から、自分のプレースタイルに最適なラケットを探すのも、卓球の楽しみの一つと言えます。

この記事で紹介した情報やメーカーサイトなどを参考に、使いやすいラケットを探してみてはいかがでしょうか。

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