どれから読むべき?司馬遼太郎作品のおすすめを厳選して紹介

2019.09.14

長編小説だけでも全部で39作品あり、その多くがベストセラーとなっている司馬遼太郎の歴史小説はいずれも名作ぞろい。どれを読むべきか悩んでしまいます。この記事では、司馬遼太郎の作品のうち、長編歴史小説の中からおすすめタイトルを厳選してご紹介します。

なぜ司馬遼太郎を読むべきか

そもそも司馬遼太郎はなぜ近年にも好きな作家ランキングの上位にランクインする人気作家であり続けるのでしょうか。それは、司馬作品には読むべき理由があるからです。

司馬遼太郎は、現代の日本人の歴史観に最も影響を与えた作家と言われています。今や誰もが知る幕末の英雄・坂本龍馬も、『竜馬がゆく』無くしては歴史に埋もれた存在でした。

司馬は、中国大陸で戦車部隊の一員として戦争を体験し、その不合理を解き明かすために日本の歴史を題材にするようになったと言われています。戦国時代や幕末など、つねに時代の変革期を描写してきた司馬遼太郎作品は、私たちが過去を振り返り、未来を生き抜く上での最良の教科書でもあるのです。

司馬遼太郎のおすすめ作品【戦国時代編】

司馬遼太郎の長編小説のほとんどが、戦国時代あるいは幕末の動乱期をモチーフにしています。ここでは、まず戦国時代を背景とした歴史小説のおすすめをご紹介します。

『国盗り物語』

司馬遼太郎の10番目の長編小説で、1963年から66年まで『サンデー毎日』で連載され、1972年に大河ドラマ化されています。一介の油商人から身を起こし、権謀術数のかぎりを尽くして美濃一国の主となった斎藤道三の人生、そして、その娘婿となる織田信長、道三の内弟子とも言うべき明智光秀というふたりの男が本能寺で激突して果てるまでを描きます。この作品を境に司馬作品はより史実に近い歴史小説の趣が強くなっていきます。

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『功名が辻』

1963年から65年にかけて地方紙数紙で連載され、2006年に大河ドラマの原作にとなりました。浪人から織田信長、豊臣秀吉に仕え、のちに掛川城主、土佐藩主へと出世していく山内一豊とその妻・千代の生涯を描いた物語です。司馬作品にはめずらしく、主人公のうちの1人が女性で、機知と才気に溢れた妻・千代の活躍が描かれるため、女性読者にも共感を呼びやすい作品となっています。

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『関ヶ原』

『関ヶ原』は、19647月~19668月『週間サンケイ』にて連載され、現在までの累計発行部数620万部超という大ベストセラー。2017年には岡田准一主演で映画化されました。徳川家康とその謀臣・本多正信、石田三成と腹心の島左近、豊臣秀吉死後の4人の人間模様と謀略を中心に天下分け目の合戦までを描く一大歴史小説です。自らの欲望のために天下統一を目指す家康に対して、秀吉への忠義を尽くすために戦う三成の生き様や心情が、共感を込めて描かれます。

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司馬遼太郎のおすすめ作品【幕末・明治編】

日本が近代化していく幕末から明治にかけての時期は、日本史上、戦国時代とならぶ激動の時代で、司馬遼太郎がたびたび取り上げています。ここでは、その幕末・明治を題材とした司馬遼太郎作品のおすすめをご紹介します。

『竜馬がゆく』

19626月~19665月にかけて「サンケイ新聞」に連載された『竜馬がゆく』は、累計発行部数が2450万部を超え、司馬作品でも最も多くの人に読まれています。一介の浪人の身で維新回天の大事業を成し遂げた坂本竜馬。その奔放な人間的魅力を通して「大事を成す男の条件」」とは何かを描きます。文庫で全8巻という長大なストーリーながら、次々に読めてしまうため、続きが気になって仕方がない!とならないためにも、一気に手に入れることをおすすめします。

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『峠』

『峠』は、196611月~19685月、『毎日新聞』に連載され、それまで無名であった幕末の越後長岡藩の家老・河井継之助を一躍有名にした歴史小説です。幕末維新の混乱期、卓越した実力を備え、一介の武士から筆頭家老にまで抜擢された継之助が、藩を近代的な中立国にしようと奮闘する姿を描きます。近代的な合理性を身につけながら、「いかに美しく生きるか」という美学を選び滅びていくサムライの姿が活写されるとともに、作者の陽明学に関する見識が随所に見られる作品。2020年、映画が公開される予定です。

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『坂の上の雲』

『坂の上の雲』は、19684月~19728月まで『サンケイ新聞』に連載されました。初版以来の累計発行部数は2000万部を越えていて、司馬遼太郎作品では『竜馬がゆく』に次いで2番目に広く読まれている作品です。伊予松山出身の士族・秋山好古、真之兄弟と友人の正岡子規の3人を主人公に、乃木希典や東郷平八郎といった軍人、金子堅太郎ら政治家たちの活躍などを織り交ぜ、日露戦争の全景を描きます。小国から成長を遂げロシアに勝利する明治日本の姿が、敗戦を乗り越えた高度経済成長期、多くの人々に勇気を与えました。

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司馬遼太郎は小説だけではない

数々の長編小説で読者を魅了してきた司馬遼太郎の魅力は、短編小説や随筆でも発揮されています。なかでも25年にわたって連載された『街道をゆく』は、日本各地を巡りその土地の歴史に思いを馳せながら、日本人がいかなる経緯で構成されてきたかを紐解く良質の紀行文です。膨大な巻数がありますので、気になる土地から読み進めてみてはいかがでしょうか。

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