「物理学」の面白さがわかる厳選6冊。名物教授の講義から理論まで

2019.09.12

物理学というと難しい、数式がいっぱい出てきて苦手、という人も多いでしょう。しかし本来、物理学とは自然の謎を解き明かそうとするスリリングで面白い学問です。この記事では、そんな物理学の面白さに出会える本を紹介します。

名物教授の面白い講義に触れる

高校の物理の授業が苦手だった…。そんな方はぜひ一度、名物教授の面白い講義に触れてみてはいかがでしょうか。

『これが物理学だ!』

『これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義』は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授ウォルター・ルーウィンが自身の講義をもとに書きおろした本です。

ルーウィンの物理学講義は鉄球でガラスを粉々に砕いたり、10万ボルトの電圧で髪を逆立てながら電気法則を示したりと、面白い実験が満載。その動画は年間100万回再生されるなど、世界中で人気を博しました。物理とは自然を相手にする学問だ、ということを興味深く教えてくれる1冊です。

  • 商品名:『これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義』
  • 参考価格:1,944円(税込)
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『ファインマン物理学』

『ファインマン物理学』は、リチャード・P・ファインマンがカリフォルニア工科大学の1、2年生向けにおこなった講義をもとに書かれた、物理学の教科書です。

ファインマンは量子力学などの分野で活躍したノーベル賞受賞者で、その軽快でわかりやすい語り口でも知られています。物理学とはどんな学問か、エネルギーとは剛体とは、微積分やベクトルとは何か、などの話からすこしずつ最先端物理の高みへと連れていってくれます。『ご冗談でしょう、ファインマンさん』と合わせて読むと、よりファインマンの人となりや博識が感じられるでしょう。

  • 商品名:『ファインマン物理学1 力学』
  • 参考価格:3,672円(税込)
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20世紀の二大理論に触れる

20世紀の初頭、物理学は量子論と相対性理論という2つの革命を同時に経験しました。現代物理学を特徴づけるこの二大理論とはいったいどういうものか。わかりやすく解説した本を紹介します。

『「量子論」を楽しむ本』

『「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!』は、インフレーション理論で知られる佐藤勝彦氏が監修した一般向けの科学書です。

二重スリット実験、不確定性原理、シュレディンガーの猫など、摩訶不思議なミクロの世界。その世界をあつかう量子論の成り立ちと発展を、まったくの素人でも楽しめるように平易な文章と豊富なイラストで紹介してあります。量子論を理解したいという方にうってつけの1冊です。

  • 商品名:『「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!』
  • 参考価格:450円(税込)
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『「相対性理論」を楽しむ本』

『「相対性理論」を楽しむ本―よくわかるアインシュタインの不思議な世界』もまた、佐藤氏が監修した科学書で、素人向けの一般書です。

時間が遅れる、空間が縮む、双子のパラドックス、ゆがむ時空など、特殊および一般相対性理論をはじめから理解したいという人におすすめの1冊となります。

また量子論と相対性理論はともに、現代社会に無くてはならない科学理論です。それがないと、スマートフォンもPCも使えないし、GPS機能も10m以上ずれるからです。現代文明を理解するうえでも、この二大理論は重要なものといえるでしょう。

  • 商品名:『「相対性理論」を楽しむ本―よくわかるアインシュタインの不思議な世界』
  • 参考価格:450円(税込)
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最先端の面白い分野に触れる

ビッグバン理論が登場してから、量子論と相対性理論の統一が目指されるようになりました。宇宙のはじまりでは、巨大質量が極小の1点に集約されるからです。最後に、統一理論として候補に挙がる最先端理論を2つ紹介します。

『重力とは何か』

『重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』は、理論物理学者の大栗博司氏が一般向けに書きおろした科学書です。大栗氏は2019年現在、カリフォルニア工科大学で理論物理学研究所の所長をつとめており、東京大学の数物連携宇宙研究機構の長も兼任しています。

書名にあるとおり、重力とは何かをテーマにして、相対性理論の破綻とその先にある超ひも理論の可能性をわかりやすく論じています。図も豊富なので、理論物理学の最先端に無理なく連れていってくれる1冊です。

  • 商品名:『重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』
  • 参考価格:903円(税込)
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『すごい物理学講義』

『すごい物理学講義』は、イタリアの理論物理学者カルロ・ロヴェッリの一般向け科学書です。英語版の題名は「Reality Is Not What It Seems(現実は見かけと違う)」で、こちらのほうが原題に忠実です。

その内容は、物質の根源は何かというテーマのもと古代ギリシアから現代につづく科学の歴史を紐解き、ループ量子重力理論に至るもの。日本ではあまり知られていませんが、超ひも理論とならんで統一理論の候補のひとつです。格子状の不連続でデジタルな時空、その元となるスピンネットワークなど、スリリングな仮説に面白く読みすすめられる1冊です。

  • 商品名:『すごい物理学講義』
  • 参考価格:2,376円(税込)
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物理学の面白いところとは

物理学は数学を道具として使うので、高校や大学の授業では計算ばかりでつまらなく思えることもあります。しかし、現実は、自然は、この世界はいったいどうなっているんだろう、こうした究極の疑問に答えようとするのが物理学本来の目的です。

振り子の運動時間は重さによらず同じと実験で確かめたとき、二重スリットを観察したとたん光子のふるまいが変わったとき、この世界の基本単位は振動する紐かもしれないと読んだとき、人は驚きと興奮をおぼえます。こうした、世界の秘密をかいま見る瞬間こそ、物理学の面白いところではないでしょうか。

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