登山三種の神器の一つ「レインウェア」。必要な機能と選び方を紹介

2019.09.12

登山で怖いのは、天気の急変です。太陽がさんさんと照っていたのに、突然の豪雨や雷が起こることは珍しくありません。そのため、登山に行くときは急な天候の変化に対応できるようレインウェアを準備しておくことが大切です。

山の天気は変わりやすく、地上と異なる

『山の天気は変わりやすい』ということを知っている人は多いでしょう。なぜ、山の天気は変わりやすいのでしょうか?ここでは、山の天気や気温について詳しく見ていきます。

山上では局地的な雨が降る

山では突然雨が降ることが多々あります。突然の雨は、山を駆け上がる『上昇気流』が大きく関係するのです。

平地に吹く湿った空気を含む風は、山にぶつかり上昇します。上昇した湿った空気は雲を作り、局地的に雨を降らせます。雨を降らせた上昇気流は、今度は山を下る『下降気流』に変わり、雲が消滅するのです。

山の地形によっては、雲が発生する場所が多くなり、その分天気が急変しやすくなります。

1000m登ると気温は約6℃下がる

1000m標高が上がると、気温は約6℃低くなります。つまり、平地が25℃のときに標高1000mの山頂の気温は19℃です。標高3000mの山頂では、7℃しかありません。

季節は夏でも、山頂は冬の気温ということは珍しくないのです。また、風速1mの風が吹くと体感温度は約1℃下がると言われており、風速10mの風が吹くと10℃も体感温度が下がります。

登山は、急な天気の変化と強風による体感温度の低下との戦いとも言えます。

登山用レインウェアを用意しよう

登山に必須なのが、登山用レインウェアです。登山用レインウェアは通常のレインウェアよりも優れた性能を持っています。ここでは、登山用レインウェアの必要性や選び方について解説します。

雨と風を防ぎ体力消耗を減らす

雨に濡れて体が冷えた経験は、誰もがあるのではないでしょうか。特に山の場合、低い山でも平地より気温が低く、雨が降ると冬場のように体が冷えてしまいます。体の冷えは、命に関わることもあるのです。

レインウェアは登山時に自分の命を守るアイテムとも言えます。登山用のレインウェアは防水性・撥水性に優れ、外からの水分を中に入れません。内部の水蒸気を外に逃がす透湿性にも優れています。

登山用のレインウェアは雨や風に体力を奪われるのを防ぎ、蒸れることなく快適に過ごせるように作られているのがポイントです。

サイズや色の選び方

登山用のレインウェアを購入するときは、一回り大きいサイズを選びましょう。登山中に寒くなったとき、フリースやダウンジャケットを中に着ることを想定しているからです。

登山用レインウェアは、できるだけ暗い色は避けましょう。なぜなら、山では雨が降るとガスがかかることが多く、見通しの悪い場所で暗い色のウェアは発見しづらいからです。

登山用のレインウェアに適した色としては、黄色やオレンジが挙げられます。目立つ色を採用したレインウェアは豊富に販売されています。

山登りにおすすめレインウェア紹介

ここからは、山登りにおすすめのレインウェアを紹介していきましょう。どの製品も機能的に優れています。自分好みのウェアを見つけて、雨でも快適な登山を楽しみましょう。

ゴアテックス素材が人気

登山用レインウェアを選ぶ基準の一つとして『ゴアテックス』を採用しているかを確認しましょう。ゴアテックスは防水性・透湿性に優れた素材です。表面は雨を通さず、内部は汗などで起こる蒸れを防ぎます。

有名登山ブランドの多くが、登山用レインウェアの素材にゴアテックスを採用しています。ブランドからの信頼も厚い素材と言えるでしょう。

ユーザーからも人気の高い素材のため、初めて登山用のレインウェアを購入するときはゴアテックスを使用したレインウェアを選ぶのがおすすめです。

パタゴニア メンズ・トリオレット・ジャケット

アウトドア用アイテムの雄、patagonia(パタゴニア)の『メンズ・トリオレット・ジャケット』は、登山向けの機能がたくさん詰まったレインウェアです。

天気の急変にも対応可能な『防風性』『防水性』『透湿性』を誇る3層構造のゴアテックスを採用しています。袖口や裾は外気を入れないようしっかりと閉じられるため、寒さにも強いです。

豪雨や吹雪にも負けない頑丈な作りが人気を集めています。

  • 商品名:パタゴニア メンズ・トリオレット・ジャケット
  • 価格:4万4064~5万5080円(税込)
  • patagonia:商品ページ

ザ・ノース・フェイス クライムベリーライトジャケット

世界的に知名度の高いアウトドアブランド、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の『クライムベリーライトジャケット』も注目の1着です。ゴアテックスの新しい裏地である『C-KNITバッカー』を採用しています。

C-KNITバッカーの特徴は、軽さと強さの両方を兼ね備えていることです。透湿性能が従来の裏地よりも15%以上が高く、内部の快適さが格段に向上しているのです。

雨が中に入らないよう止水ファスナーなどの付属品にもこだわっています。風による影響を受けにくいスリムなシルエットもデザイン性の高さを感じさせます。運動しやすい構造、ヘルメット対応のフードなど登山で役立つ機能が満載のジャケットです。

  • 商品名:ノースフェイス クライムベリーライトジャケット
  • 価格:3万9960円(税込)
  • THE NORTH FACE:商品ページ

モンベル ストームクルーザー ジャケット

日本を代表するアウトドアブランドであるmont-bell(モンベル)の『ストームクルーザージャケット』も人気のレインウェアです。『防水性』『透湿性』『軽量性』を追求して開発されました。

縫製箇所といったディテールを極限まで減らして軽量化を図り、ゴアテックスを採用して快適な着心地を実現しています。無駄を排したすっきりとしたシルエットも魅力です。

  • 商品名:モンベル ストームクルーザー ジャケット
  • 価格:2万2464円(税込)
  • mont-bell:商品ページ

長持ちさせるためにお手入れも忘れずに

登山用のレインウェアは高い機能性を持つため、値段も高めに設定されています。せっかく高価なものを買ったのに、すぐに使えなくなるようではもったいないと言えます。登山の相棒として長く役立てたいところです。

登山用レインウェアを長持ちさせるためには、どのようなお手入れをすればよいのでしょうか。

使用後は洗濯し、汚れの定着を防ぐ

「レインウェアを洗濯するのはNG」と思っている人は意外に多いようです。しかし、レインウェアは洗うことで長持ちさせられます。

登山用レインウェアは防水透湿素材でできているものが多く、汚れがついてしまうとその機能は低下してしまうからです。汚れがない状態で防水性・透湿性が発揮されるため、洗濯をしてきれいにしておく必要があります。

一見、汚れがないように見えるレインウェアでも、一度登山で使用した場合はケアラベルに従って洗濯をしましょう。洗剤はアウトドアウェア用を使うと、生地を傷めることなく洗えます。

襟元に黄ばみができてしまうと他の衣類と同様、きれいに落とすのが難しいので注意しましょう。

撥水剤をかける

洗濯後は、汚れが付きにくくなるよう撥水スプレーなどで撥水加工を行いましょう。確実に撥水効果を持たせたい場合は、つけおきタイプの撥水剤の使用がおすすめです。

ただし、登山用レインウェアのメンテナンスで、洗濯せず撥水スプレーをかけるだけで済ませるのはNGです。この方法では汚れがそのまま残り、定着してしまいます。

汚れの上にスプレーをかけても撥水効果は発揮されません。撥水剤も雨と共に流れ落ちてしまうため、意味がないのです。

レインウェアを用意し安全に登山を楽しもう

登山用のレインウェアは、登山中の過酷な気象条件などを考慮して作られています。優れた性能は、一般的なレインウェアでは実感できない快適さを実現してくれるのです。

登山用レインウェアは、登山で気をつけなければいけない冷えの防止にも役立ちます。登山の際には必ず準備をするようにしましょう。

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