ヘッドホンの種類と音質の見極め方。おすすめのヘッドホン6選

2019.09.12

音楽を聞く、ホームシアターを楽しむ、そんな時には迫力あるサウンドを求めたいものです。しかし、住宅事情などにより、大音量は控えなければならない人も多いでしょう。そこで役立つのがヘッドホンです。選び方のポイントやおすすめ商品をまとめました。

ヘッドホンの基礎知識

小型のスピーカーを耳に当てて、個々人が個別に音を聞く装置がヘッドホンです。音漏れへの配慮は必要ですが、周囲に影響を与えず思い思いに大音量や高音質を手にすることができます。

一口にヘッドホンといっても、その種類は一つではありません。形式や性能が異なるタイプが数多くあります。

わかっているようで知らなかった部分についてまで、ヘッドホンの基礎知識をおさらいしてみましょう。

ヘッドホンとイヤホンは何が違う?

ヘッドホンという言葉とあわせて、イヤホンという呼び名もよく耳にするでしょう。両者には、どのような違いがあるのでしょうか。

両者の違いを見る前に、ドライバーという部分について説明します。これは、音を鳴らす機構に関する呼び名で、電気信号を音に変換するものです。

ヘッドホンでは、ある程度のサイズのドライバーが搭載可能です。そのため、迫力があり臨場感溢れるサウンドを実現できます。

一方、イヤホンは、耳に差し入れる構造のため、どうしても小型のドライバーで組み立てる必要があります。そのため、ヘッドホンと比較するとやや音質が低くなりがちです。

ヘッドホンの魅力

ヘッドホンのメリットは、音質にあるといえます。同価格帯のイヤホンと比べると、音質はヘッドホンに軍配が上がるでしょう。

例えば、耳に当たる部分が大口径のタイプになるほど、重低音の再現力が増してきます。また、スケール感においても豊かさが向上してくるのです。

耳への負担を考えると、イヤホンよりもヘッドホンが優しいといえます。イヤホンの主流は、耳栓のようなカナル型です。これは耳穴に直接差し入れるため、疲れや痛みが出やすいことは否めません。

その点、ヘッドホンは、耳全体をソフトに覆う構造です。ですので、長時間の使用でも過度な負担は感じずにいられるでしょう。

ヘッドホンの種類

イヤホンとの比較をしながら、ヘッドホンのメリットや特性を見てきました。一定以上のサイズのドライバーを搭載できることで、ハイクオリティーなサウンドを求められることは、とても魅力的です。

そのヘッドホンにも、数多くの種類があります。店頭や通販サイトなどを見てみると、その種類の多さに驚く人もいるでしょう。

ハウジングの形状による種類

ヘッドホンの種類において、音質、外観ともに重要となるのはドライバーを支え、カバーする『ハウジング』です。

ハウジングは、『密閉型』と『開放型』に分かれます。ドライバーの周辺を覆い、耳全体に被せるように周囲と遮断するタイプが密閉型です。

高い遮音性を持ち、内部の音を外に漏らさず聞けるため、屋外での使用や音楽モニターとして活用されます。密閉空間の空気を利用できるため重低音が有利な反面、音がこもると感じる向きもあります。

ドライバーを覆わずに、周囲の空気とも触れ合うハウジングの構造が開放型で、オープンエア型とも呼ばれるタイプです。音がクリアな面が魅力ですが、重低音が弱くなるデメリットもあります。

装着タイプによる違い

ヘッドホンの装着タイプにも、大別すると二つあります。その内、ヘッドホンの代名詞的形式で、最もポピュラーなタイプが『オーバーイヤー型』でしょう。

耳の周囲をすっぽりと覆い、密閉感が高いので、着けたときの安定性に優れている点が特徴です。ただし、その構造上、大型化は避けられず、重量も重くなる傾向があります。

オーバーイヤー型と比べると小ぶりで、耳に乗せるように装着する形式が『オンイヤー型』です。装備が小型化されているので、軽快な装着感が得られるでしょう。

反面、耳に直接当たる部分が多い形状のため、一定以上の時間が経つと耳に痛みが生じるケースもあります。

ワイヤレスと有線

無線通信の技術が向上し、オーディオ関連機器にもワイヤレス製品が数多くあらわれました。一時期活躍した赤外線に変わり、現在では指向性、通信速度、通信距離ともに優れたBluetoothが主流です。

ヘッドホンにも、Bluetoothを利用したワイヤレス型が数多く店頭に並びます。限界はあるにせよ、自宅での活用ならば、好きな場所で体勢を選ばずに使用できるワイヤレスの利便性は高いといえます。

他方、有線タイプのヘッドホンも健在です。ワイヤレスと比べて、ケーブルという制約がありつつも、根強い支持も受け続けています。

その理由は、音質にあるでしょう。ケーブルの質は、音質に大きな影響を与えます。それゆえ、ハイクオリティーなケーブルをともなったヘッドホンは、高音質を実現してくれるのです。

ヘッドホンの音質を見極めるポイント

さまざまなタイプのヘッドホンがあり、クオリティーもそれぞれ異なります。それだけに、ニーズにマッチしたヘッドホンを選びたいものです。

そこで、間違いのないヘッドホンをチョイスするために、音質を見極めるポイントを探ってみましょう。

ノイズキャンセリングやハイレゾ対応

まわりの騒音を軽減し、クリアなサウンドを楽しみたい、そんな願いを実現してくれる機能が『ノイズキャンセリング』です。

ヘッドホンに装備されたマイクで、周囲の音を取り込みます。その後、それとは逆位相の音を発することで、不要な音を打ち消し、低減する機能です。電車やバスなど、いろいろな状況で活躍する機能でしょう。

溢れる臨場感を再現可能な音楽データを『ハイレゾ』音源といいます。CDなど一般的なデータでは省かれる領域までカバーしているもので、空気感すら再現するような高い解像度を誇っています。

ハイレゾ音源には、ハイレゾに対応する機能を備えたヘッドホンを選びたいものです。より質の高い音質を入手できるでしょう。

ステレオとサラウンド

従来のヘッドホンといえば、『ステレオ』が主流でした。右と左の二つのチャンネルから、それぞれ異なる音を同時に再生する方式です。左右同じ音を1チャンネルで再生するより、幅のある音が得られます。

近年では、より数多くのチャンネルによる『サラウンド』に対応可能なヘッドホンも登場しました。そのことにより、奥行きのある、立体感に満ちたサウンドを体験できます。

ステレオでは限界がある、前後左右に回り込む音などを生むサラウンドで、ホームシアターやゲームが、より高度な臨場感の中で楽しめるでしょう。

用途に合わせたヘッドホンを

より具体的に、より絞った用途に合わせてヘッドホンを選ぶこともできます。専門的で限定的なヘッドホンのニーズもあるのです。

プロの音楽家やエンジニアが使用するのは『モニターヘッドホン』と呼ばれるタイプです。レコーディングスタジオなどで使われているのは、このような機種になります。

パソコンなどを使って、自宅でデスクトップミュージック(DTM)に取り組む人も増えています。緻密なアレンジをするなどで、モニターヘッドホンは力を発揮してくれるでしょう。

DJは、楽器演奏と同等のパフォーマンスとしてすっかり定着し浸透したといえるでしょう。そのDJが使用するタイプを、その名の通り『DJヘッドホン』と呼びます。

片耳だけに当ててプレーするケースが多いため、回転式のハウジングが採用されるなどの特徴があります。あるいは、そもそもハウジングが一つだけというタイプもあるのです。

ヘッドホンの正しい付け方

ヘッドホンはどのように付けていますか?そう尋ねられると「ヘッドバンドを頭に乗せて、耳あてのように付ける」。多くの人はそのようなイメージを思い浮かべるでしょう。

しかし、それに加えていくつかのことを意識して装着してみましょう。そうすることで、ヘッドホンの性能をより引き出すことができます。

イヤーパッドの位置や左右に気を付けよう

ヘッドホンを付ける場合には、まず、左右に気を付けます。これは基本的なこととして、多くの人が実行しているかも知れません。

イヤーパットの位置についてはどうでしょうか。ポジションはそこまで気にしていないという人もいるようです。

イヤーパットの位置によっては、耳のふちに痛みが生じるケースがあります。ですので、耳をしっかり覆うように調整しながら装着することで、このような痛みを避けられるのです。

そのためには、ハウジングの角度を細かく調整できるものが有効です。また、パットの質感も見ておきましょう。

頭の形にしっかりフィットさせる

ヘッドバンドの調整も、とても大切なポイントです。頭部の形にフィットさせることで、意外にも耳の痛みの軽減につながります。

ヘッドバンドの素材は、金属製のタイプと、それ以外のものとに分かれています。金属製は、位置を固定できる利点がある一方で、耳への負担が大きい傾向があります。

自分の頭の大きさとヘッドバンドの角度や長さを確認し、よりフィット感のあるタイプを選ぶとよいでしょう。

眼鏡をかける場合はヘッドホンを先に

眼鏡を使用している人は、ヘッドホン利用時に気になる点がある人もいるでしょう。テンプルと呼ばれる左右の棒が、こめかみをきつく締め付けるような感覚が嫌いだという意見もよく耳にします。

その改善策として、眼鏡とヘッドホンの装着順序を考えてみましょう。その際、まずヘッドホンから付けるようにします。

そして、その後に眼鏡をかけるのです。そしてその時、レンズから伸びた棒を耳にかけず、イヤーパッドの上にかけてみましょう。

そうすれば、テンプルに締め付けられることなく、また耳に痛みを生じさせることなく、眼鏡を使用できるのです。

おすすめのヘッドホンメーカー

数多くのメーカーが、趣向を凝らし、多彩の機能のヘッドホンを販売しています。その中から、おすすめのヘッドホンメーカーについて解説しましょう。

世界的なAV機器メーカー『ソニー』

世界的な知名度と信頼性を誇り、日本を代表するAV機器メーカーが『ソニー』です。1946年に井深大と盛田昭夫によって創設され、当初は真空管電圧計の製造・販売からスタートしました。

ヘッドホンにおいても、高性能な機種を世に送り出しています。2008年には、デジタルノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンを初めて発表しました。

周囲の音を一度取り込み、逆位相でノイズを低減するこの機能は、発表当時、画期的なものとして大きく話題になりました。同社の技術力の高さを示す一例です。

設立から数年で人気が爆発した『beats』

『ビーツ』という企業名を、初めて耳にする人もいるでしょう。同社は、ヒップホップやロックの大スターが所属するレコード会社の社長ジミー・アイオヴィンらが2006年に設立しました。

音楽業界で成功を収めたジミーが手掛けるヘッドホンは、設立からわずか数年で人気が爆発しました。最高のサウンドを追求し設計されたヘッドホンは、音楽ファンに厚い信頼を得ています。

beatsは、音質はもちろん、ビジュアル面でも高い評価を集めるメーカーです。シンプルながらハイセンスなデザインは、ファッションアイテムとしても人気を博しています。

ドイツの老舗『ゼンハイザー』

1945年、敗戦間もないドイツで、技術者であり大学教授でもあったフリッツ・ゼンハイザー博士が、音響機器メーカーを創設します。高品質の製品を作る企業としてまたたく間に話題となったのが『ゼンハイザー』です。

同社のヘッドホンの特徴は、音源が本来持っている音を忠実によみがえらせる、その優れた再現性にあります。フラットな音を正確に再現する高い技術力には定評があります。

おすすめの密閉型ヘッドホン

ヘッドホンの種類や形式、そして性能などさまざまな点について解説してきました。ヘッドホンに関する基礎知識は十分に備わったのではないでしょうか。

ここからは、タイプ別に、厳選したおすすめのヘッドホンを紹介します。まずは、密閉型からです。

Beats Studio3 Wireless

会社創設以来、音楽業界ならびにAV機器業界を席巻し続けるBeatsから『Beats Studio3 Wireless』を紹介します。機能性、音質、デザイン性とバランスの取れたヘッドホンです。

柔軟な素材で装着感の高いオーバーイヤークッションを採用し、抜群の密閉感を備えています。AppleのW1チップの搭載で、オーディオ機器とのスムーズな接続も可能にしました。

最長22時間という連続再生時間も魅力です。加えて、充電切れが起こったときに、約10分の充電でおよそ3時間の再生が可能となる『Fast Fuel』はイザというときに頼りになります。

  • 商品名:Beats Studio3 Wireless
  • 価格:3万2980円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ボーズ QuietComfort 35 wireless headphones II

独自の最新技術を用いたノイズキャンセリングで、最適な環境を整えるヘッドホンが『ボーズ QuietComfort 35 wireless headphones II』です。高音質が聞くものを包む機種といえます。

ユーザーを取り巻くノイズを、継続的に監視すると同時に測定します。そして、逆位相の信号を送り返すことでノイズをキャンセルするのです。

あらゆる場所に対応させるため、高い耐久性も備えています。ガラス繊維を組み込んだナイロン樹脂をはじめ、ステンレススチールには耐食性のものを使用しました。

ヘッドバンドはアルカンターラ素材で、これは世界の高級車などで使われるものです。さらにイヤークッションはシンセティックプロテインレザー製と、1日中付けていても快適さを保ちます。

  • 商品名:ボーズ QuietComfort 35 wireless headphones II
  • 価格:3万4200円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ソニー WH-1000XM3

世界で初めてヘッドホンにノイズキャンセリング機能を搭載させたソニーが、最高レベルの技術を盛り込んだ機種が『ソニー WH-1000XM3』です。まさに、ソニーを代表する1台といえるでしょう。

新たに開発した高音質ノイズキャンセリングプロセッサーである『QN1』を搭載しました。従来のおよそ4倍の信号処理が可能です。

そのため、飛行機のジェットエンジンなどの低域ノイズはもちろん、町の雑踏といった日常生活に溢れる中高域ノイズをもさらに低減可能にしています。

  • 商品名:ソニー WH-1000XM3
  • 価格:3万4849円(税込)
  • Amazon:商品ページ

おすすめの開放型ヘッドホン

密閉型に続いて、開放型のヘッドホンを、選りすぐりで紹介します。

ゼンハイザー HD 599

シャープでキレのある音がお好みなら『ゼンハイザー HD 599』はいかがでしょうか。12~3万8500Hzという周波数特性は、低~中音域とのバランスを保ち、特に高音域の再生に優れています。

音の歪みを効果的に矯正するための、リングトランスデューサーという独自の機能も要注目です。透明感のある音作りに効果を発揮します。

長時間使用も見据えた、親切設計も魅力です。柔らかく安定感のあるヘッドバンド、ベロア素材を用いたイヤーパットなどにより、心地よい装着感をもたらします。

  • 商品名:ゼンハイザー HD 599
  • 価格:2万1917円(税込)
  • Amazon:商品ページ

オーディオテクニカ ATH-AD500X

開放型のウィークポイントに、低音の弱さがあります。53mmの大型ドライバーを採用することで良質な低音再生を可能とし、しかも1万円以下で実現した機種が『オーディオテクニカ ATH-AD500X』です。

空気の流れを円滑にすることで、より自然な音を体感できるハニカムパンチングケースを使用しています。また、本体重量が235gと軽量化に成功したのは、アルミニウム素材を採用したことによります。

この軽量設計に加えて、耳への圧迫感を抑えた3Dウィングサポートで、長時間の装着でも頭部や耳への負担を軽減します。

  • 商品名:オーディオテクニカ ATH-AD500X
  • 価格:7981円(税込)
  • Amazon:商品ページ

コス PORTA PRO

Bluetooth接続に対応し、コードのストレスから解放してくれる『コス PORTA PRO』は、幅広い音域の再生が可能なワイヤレスヘッドホンです。

音の抜けに高い評価が集まり、かつ迫力のある低音にも定評があります。加えて、ディレイの少ないaptXを採用し、音の遅れが矯正されているのでゲームにも適しています。

さらに、コントローラーはマイク付きのため、スマホでの音声通話も可能です。コンパクトに折りたためるので、持ち運びも楽にできます。

  • 商品名:コス PORTAPRO
  • 価格:8681円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ヘッドホンで音質のいい音楽を楽しもう

音楽を聞く、映画を観る、ゲームをプレーするなど、どれもより良いサウンドがあればさらに楽しさもアップします。自分にマッチしたヘッドホンを選んで、高音質なサウンドを楽しみましょう。

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