唐辛子の歴史にせまる。唐辛子はいつ日本に伝わったの?

2019.09.11

唐辛子は世界中の人から愛されているスパイスの1つです。唐辛子はどこで生まれたものなのだろうと唐辛子の歴史がふと気になった人もいるのではないでしょうか。この記事では、唐辛子がどのように世界に広まったのか、そしていつ日本に伝わったのか、唐辛子の歴史にせまります。

唐辛子を発見したのはコロンブスだった?

唐辛子の原産地は中南米です。唐辛子は、日本でいうと縄文時代の紀元前7000~8000年ころからすでにメキシコやペルーで栽培されており、香辛料として使われていたそうです。

そんな唐辛子を発見し、世界に広めたのは実はコロンブスでした。コロンブスはアメリカ大陸を発見したことで有名な人物ですが、実は新大陸発見が目的ではなく、香辛料を集めて高く売るのが目的だったのです。

香辛料を集めて高く売りたいコロンブスは、インドの香辛料であるこしょうを手に入れるために旅に出ました。しかし着いたのはアメリカ大陸。大西洋と太平洋を越えて、インドに到着したと勘違いをしたコロンブスは、そこで発見した唐辛子をこしょうの一種だと思い込み「レッドペッパー」と名付けヨーロッパに広めました。

インドでもなければこしょうでもない、コロンブスは見当違いだらけですが、実は本人が気づかないところでいろいろと大発見をしていたのですね。

唐辛子が日本に伝わったのはいつ?

コロンブスが唐辛子を発見したのは1492年といわれていますが、日本にはいつ伝わったのでしょうか。

唐辛子の唐は中国ではない

唐辛子というくらいだから、中国(唐)から伝わったのではと考える人もいますが、実は唐は中国という意味ではなく、「外国」という意味を持っています。

1542年ころ日本に唐辛子が伝わったといわれていますが、当初は辛すぎて食べ物として使われることは少なく、観賞用だったり、足袋の先端に入れてカイロのように使ったりしていたそう。食べ物として広がったのは、七味唐辛子を開発された江戸時代になってからで、日本では欠かせない香辛料になりました。

唐辛子が伝わった経緯は諸説ある

唐辛子が日本に伝わった経緯は、2つの説があります。1つはポルトガルから伝えられたという説。ポルトガルの宣教師バイタザール・ガコが唐辛子の種を献上したという説や、ポルトガルから鉄砲が持ち込まれたときに唐辛子も一緒に伝わったという説もあります。

もう1つは、朝鮮出兵の際に、朝鮮に行った豊臣秀吉の兵である加藤清正が、唐辛子を日本に持ち帰ったという説があります。朝鮮では逆に日本から朝鮮出兵の際に唐辛子が持ち込まれたという話もあるので、日本に伝わった経緯は少し曖昧です。

唐辛子は日本だけではなくインドや韓国にも

唐辛子は日本以外でも世界中の人から愛されています。インドではカレーに欠かせない香辛料の1つとなっており、16世紀ころから使われ始めました。

韓国でも今では当たり前のようにキムチに使われている唐辛子ですが、使われるようになったのは18世紀ころで、唐辛子が伝わる前のキムチは塩漬けや酢漬けのあっさりとした漬物だったといわれています。

中国の四川料理も辛くて唐辛子のイメージが強いですが、唐辛子が伝わる前は麻辣(マーラー)や山椒の一種である「花椒(カショウ)」が使われており、今よりも少し辛さがおさえられていました。今でも麻辣や花椒は入っていますが、唐辛子がくわえられたことで辛さがどんどん増してきたといわれています。

唐辛子の歴史は深い

唐辛子はコロンブスが発見し、ヨーロッパに持ち帰ったのは本当のことですが、その後世界に広まったのはさまざまな説があります。しかしこれだけ広まっているということは、唐辛子は世界中の人に愛されている証拠です。新種の唐辛子なども開発されているので、これからもさまざまな唐辛子が楽しめるかもしれませんね。

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