学生時代、数学に苦手意識を持ってしまったという人は多いことでしょう。しかし日本人にとって馴染み深い「漫画」としてなら、数学も新たなエンタメとして受け入れることができるのではないでしょうか?この記事ではそんな数学をテーマにした漫画作品を紹介していきます。
数学を題材にした漫画作品の魅力
数多くの技術革新や情報化社会への進化など、様々なテクノロジーの根幹をなす「数学」がもたらす役割は、近年ますます大きくなっています。しかし数学に対して苦手意識を持っている人は数多く、敬遠されがちな学問であることも事実。
そこでここからは数学を題材にした漫画作品の魅力について解説していきます。
学べるストーリーと独特な世界観
数学を題材にした漫画の魅力、それは「勉強」とまでは言わずとも、数学の様々なエッセンスを楽しみながら学べるところにあります。必ずしも数字の話だけでなく、偉人に関するエピソードや知る人ぞ知る豆知識などが満載のストーリーは、苦手なはずの数学が楽しく思えてしまうほどバラエティに富んでいます。
また数学という学問を題材にしたフィクションワールドは、一般的なジャンルに比べて独特な世界観を持っており、漫画好きにとって新たな漫画ジャンルとしても受け入れやすくなっています。
絶対外さない話題作
ここからは、そんな数学をテーマにした漫画をご紹介していきます。気になる作品があったらぜひ手に取ってみてください。
数学ガール
「数学ガール」は、同名の小説作品を原作とする漫画作品です。数学好きの高校生である「僕」と同級生の「ミルカ」をメインに、数学についての文献やそれにまつわるエピソード、難問への挑戦などを描いています。
なお原作では第一巻の「数学ガール」からシリーズ化しており、それ以降は「フェルマーの最終定理」「ゲーテルの不完全性定理」など数学にまつわるサブタイトルがつけられています。現在も続く人気作ですので、漫画をきっかけに小説から入ってみるのもいいかもしれませんね。
アルキメデスの大戦
「アルキメデスの大戦」は、2019年夏に実写映画化もされたことで大変注目されている話題作です。本作は第二次世界大戦時の旧日本海軍を舞台に、派閥闘争や技術論争を交えた作品であり、主人公であり数学のエリートである櫂直(かいただし)が軍の抱える様々な技術的矛盾に挑んでいく様を描いています。
漫画としては2015年から連載が開始し、2019年現在では17巻まで出版されています。
数学であそぼ。
「数学であそぼ。」は女性向けの漫画雑誌「flowers」で連載中の作品です。本作のテーマは「大学で学ぶ数学」であり、コメディタッチでありながらも数学の核心をつくエピソードが多数登場します。
主人公は数学に興味がなく、記憶力だけが武器という異例の設定も魅力の1つ。楽しみながら数学のエッセンスに触れるには最適な作品です。
はじめアルゴリズム
「はじめアルゴリズム」は、人気漫画雑誌「モーニング」で連載中の作品です。本作は小学生の天才数学少年である「はじめ」が、その才能を見出した数学者「内田」と出会い、その才能をより大きく開かせるために協力していく姿を描いています。
題材は数学であるものの、天才すぎて理解されない少年の姿や家族の苦悩など、ストーリーとしても非常に読みがいのある仕上がりとなっています。
数学は漫画でも楽しめる
数学は学生時代に挫折したという人も多く、難しい学問かもしれませんが、漫画作品であればその奥にある楽しさを知ることができます。ぜひ漫画をきっかけに、数学というジャンルを開拓してみてはいかがでしょうか?