獺祭ブランドから発売される甘酒『麹仕立て獺祭甘酒』とは?

2019.09.10

国内外で愛されている純米大吟醸酒『獺祭』ブランドの『甘酒』を紹介します。夏バテや疲労回復に効果が高い『飲む点滴』として知られる甘酒の魅力をみてみましょう。米麹仕立ての獺祭甘酒に加え、獺祭の酒粕を使った甘酒も解説します。

そもそも甘酒とは?

『甘酒』は、古くから醴酒(こさけ)として神事に用いられ、奈良時代に書かれた日本書紀にも登場しました。

江戸時代には酒を原料に含ませない製法が確立し、庶民が甘味を楽しみ栄養補給もできるとして、夏の季語になるほど流行したのです。

現代でも正月の神社で振舞われ、『飲む点滴』と呼ばれるほどの健康飲料の魅力をみていきましょう。

甘酒は2種類ある

甘酒は『一夜酒』(いちやざけ・ひとよざけ)とも呼ばれ、一晩寝かせるだけで作ることができる、酵母を用いずアルコール発酵を行わせない飲料です。製法は『麹仕立て』と『酒粕仕立て』の2種類に大別できます。

麹仕立ては、50〜60℃の粥(かゆ)と米麹を混ぜて、一晩かけてコウジカビがデンプンを糖化することで甘味が増し、65℃で不活化する乳酸菌による酸味を抑える製法です。

後述する旭酒造の『獺祭』(だっさい)ブランドの甘酒がこれにあたり、和菓子屋・榮太樓總本鋪と獺祭とのコラボ甘酒は、簡易的な酒粕仕立てで作られます。

酒粕仕立ては、酒粕と湯と砂糖を混ぜて作る、寝かさない製法です。酒粕に残ったアルコール分は加熱することで飛ばせるため、市販品はアルコール濃度1%未満のソフトドリンクが一般的となっています。

甘酒は健康に効果がある

甘酒は、麹仕立てでも酒粕仕立てでも豊富な栄養素が摂取できる、夏バテや体力回復に効果的な栄養ドリンクです。

麹仕立てでは、ビタミンB1・B2・B6などのビタミンB群や、アミノ酸・オリゴ糖・食物繊維、それに多量のブドウ糖が摂取できます。

コウジカビはタンパク質をアミノ酸に、デンプンをブドウ糖に分解する性質が強く、甘酒は点滴に近いバランスの栄養素を胃腸で分解することなく吸収できることから『飲む点滴』と呼ばれるのです。

また、酒粕仕立てでは、甘酒の原料をアルコール発酵させた残りかすを用いるため、麹仕立ての栄養素に加え、栄養価の高い『アルコール酵母』も摂取できます。

なお、酵母は発酵の際に糖分を消費するため、ブドウ糖がほとんど含まれない酒粕仕立てでは、甘味付けのために砂糖を添加するのです。

麹仕立て獺祭甘酒の特徴

『獺祭』は、山口県岩国市の蔵元・旭酒造が展開する純米大吟醸酒ブランドで、2016年には年間売上100億円を超え、国内外で非常に高い評価を受けています。麹仕立て『獺祭甘酒』の特徴をみていきましょう。

原料は山田錦の等外米

旭酒造は、純米大吟醸酒『獺祭』ブランド一本で勝負する蔵元です。獺祭は『酒米の王者』として名高い『山田錦』を原料に、6、7日間もかけて精米歩合50%以下まで精米し、アルコール添付を行わず醸造します。

原料が純米であり、米を磨き上げることで純米大吟醸酒と銘打つことができますが、そもそも特定名称を表示するためには、米穀検査により3級以上に格付けされた米を使うことが必須条件です。

山田錦とはいえ、どんなに優れた農家が栽培しても収穫量のうち5〜10%は、粒揃いの悪さなどの理由で格付けされない『等外米』となります。

等外米は酒造には向かないものの、甘酒を作るには問題ありません。獺祭ブランドの甘酒には、契約農家の経営を圧迫する等外米を有効活用するという目論見もあるのです。

味は甘くてすっきりとしている

美味しい酒を消費者に届けるためには投資を惜しまない旭酒造ですが、甘酒においてもその精神が生きています。

山田錦の玄米をそのまま使用するのではなく、吟醸酒のように精米歩合50%まで磨き、クセの少ない飲みやすい味に仕上げているのです。

甘酒は砂糖で甘味を増したものも多いですが、獺祭は一流酒造の技術を生かした、自然な甘さとスッキリとしたのど越しが楽しめます。

朝一番に飲んでもクドくなく、シャキッと清々しい気持ちで1日をスタートできるでしょう。もちろん麹仕込みなのでノンアルコールです。

要冷蔵なので保存には注意

麹仕込みの甘酒はコウジカビや乳酸菌を含み、これらが栄養素や味を調整する役割を担っています。

これらは有用微生物であるものの、常温保存下で繁殖することで、腐敗や風味劣化の原因になるため、冷蔵保存することが必須です。

麹仕込みの甘酒はノンアルコールであるため、アルコールの殺菌作用は働きません。開封後は雑菌が混入しやすく、煮沸消毒すると熱変性を起こしやすいビタミンB群が摂取しにくくなります。早めの消費を心がけましょう。

  • 商品名 : 麹仕立て 獺祭甘酒
  • 価格 : 918円(税込)
  • OBASAKETEN : 商品ページ

酒柏で作られた榮太樓總本鋪×獺祭

獺祭甘酒は旭酒造が作る麹仕立ての甘酒ですが、獺祭の酒粕を使い、老舗和菓子屋が作る甘酒も販売されています。

和菓子屋の名店とのコラボ商品

榮太樓總本鋪(えいたろうそうほんぽ)は創業200年を数える江戸菓子の老舗です。日本橋の本店を中心に、全国のデパートに多数の専門店が存在します。

大阪で生まれた銀鍔(ぎんつば)をもじった金鍔(きんつば)の屋台売りから始まり、口内を傷付けない三角形の飴が梅干しに似ていることから『梅ぼ志飴』と名付け看板商品となるなど、洒落の効いた和菓子屋です。

『榮太樓總本鋪×獺祭 あま酒』は、江戸時代から新しい味の創造に努めてきた榮太樓總本鋪が、獺祭とコラボレートした酒粕仕立ての甘酒となります。

獺祭の余韻が醸すこだわりの味わい

『榮太樓總本鋪×獺祭 あま酒』は、山田錦を精米歩合二割三分(23%)にまで磨き抜いた、獺祭を特徴付ける純米大吟醸酒から得られた酒粕が原材料です。

国内外で非常に高い評価を受ける獺祭の残り香と、スッキリと飲みやすい上品な甘さが楽しめます。

獺祭の魅力を生かすために無香料・無着色、砂糖以外は何も加えず丁寧に作られた、一流酒造と老舗和菓子屋のコラボレーションを味わってみてはいかがでしょうか。

  • 商品名 : あま酒 榮太樓總本鋪×獺祭 純米大吟醸磨き二割三分酒粕使用 無香料・無着色
  • 価格 : 1944円(税込)
  • 榮太樓オンラインショップ : 商品ページ

すっきりとして美味しい獺祭の甘酒

甘酒は、日本の伝統的な甘味飲料で、その栄養価の高さから海外でも『ジャパニーズヨーグルト』として飲まれています。

市販品には甘ったるいものが多く、舌に合わないという人がいるかもしれません。獺祭の甘酒なら、酒造の技術を生かした、自然な甘さのスッキリした味わいを楽しめます。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME