「ダビデ像」の瞳がハートマークになっている理由とは?誰もが知る有名彫刻の豆知識

2019.09.06

誰もが一度は見たことがある彫刻「ダビデ像」。ミケランジェロの代表作であり、世界で最も有名な彫刻作品の1つです。この記事では、ダビデ像の基本情報や意外と知らない豆知識、作品が展示されているアカデミア美術館についてご紹介します。

ミケランジェロの彫刻作品『ダビデ像』

ダビデ像は、ルネサンス期に活躍した彫刻家・ミケランジェロが1501~1504年に制作した作品です。肉体の美しさや人間の力強さが表現された作品で、後に活躍する多くの芸術家に影響を与えました。

作者『ミケランジェロ・ブオナローティ』

ミケランジェロと言えば、ダビデ像の他にも彫刻作品「ピエタ」や、フラスコ画「最後の審判」を手掛けたことで有名です。彼がダビデ像やピエタを完成させたのは20代の頃で、若くして成功した芸術家だったということが伺えます。

本業は彫刻家ですが、絵画から建築まで幅広い芸術を生み出しており、どの作品も存命中から非常に高く評価されています。

ダビデ像のモデル(正体)とは?

彫刻のモデルとなっているダビデは、旧約聖書に出てくる登場人物の青年です。青年ダビデは、町にやってきたゴリアテという3mもの大男に向かって、投石器という道具を使い攻撃します。ゴリアテを見事倒したダビデは英雄と称賛されました。当時から、「ヒーローが市民を守る」ようなエピソードはとても好まれていたそうで、彫刻作品にかかわらず数々の絵画の題材に選ばれました。

意外と知らない?ダビデ像の豆知識

ダビデ像には、制作者ミケランジェロのこだわりがたくさん詰まっています。美術好きじゃなければ知らない豆知識についてご紹介します。

両手に持っているものは『投石器』

ダビデ像と言えば、左側を向き、左手で何かを持っているポーズが印象的です。左手に持っているものは、上記でもご紹介した「投石器」です。

投石器とは、紐のように細い布の先端に石を包み、勢いを付けて石を投げ攻撃する飛び道具のことを指します。ダビデ像のポーズは、左手に石を、右手に投石器の先端を持ち、左側前方にいるゴリアテを倒そうと睨んでいるシーンを表現しています。

ダビデ像の大きさは『5m17㎝』

作品を写真でしか見たことのない方は、いまいちサイズ感が分かりにくいかと思います。ダビデ像は、身長4m超え、台座も含めると5m17㎝にもなる巨大な作品です。実物を見るとその迫力に圧倒されます。

目の中(瞳)は『ハートマーク』

ダビデ像の「目」を良く見てみると、瞳の中がハートマークになっていることが分かります。まるで漫画のような表現ですが、決して敵に恋をしていたわけではありません。色々な説がありますが、下から見たときに「立体感を出すため」や「闘志を表現している」という理由が有力なのだそうです。

さらに、ダビデ像の顔を正面から見ると、やや斜視(外斜視気味)になっています。これも実際に鑑賞される角度や構図を考えて、あえて斜視になるよう制作したのではないかと言われています。

正面だけじゃなく側面や後ろも見どころ

ダビデ像は正面から撮影した写真が有名ですが、展示されているアカデミア美術館では360°鑑賞が可能です。せっかくなら側面から見える美しい腕やリアルな手の血管、後ろから見える筋肉質なお尻や背中にかかっている投石器の布までじっくり鑑賞してみて下さい。正面からでは分からない意外な魅力や、細かいデティールまで知ることが出来ます。

本物のダビデ像が展示されている美術館

ダビデ像はいくつものレプリカが存在しますが、本物を見られるのはフィレンツェにある「アカデミア美術館」のみです。ダビデ像だけでなく、ミケランジェロが手がけた他の作品なども展示されています。

ダビデ像の展示場所は?

アカデミア美術館の中央部には、ダビデ像のためだけの展示コーナーがあります。美術館の一番の見どころはダビデ像なので、作品の展示場所についてはまず迷うことはないでしょう。ダビデ像を見るために朝から長蛇の列が出来ており、展示スペースは常に観光客で混雑しているそうです。

その他見どころや周辺施設

フィレンツェには、ミケランジェロ広場とシニョーリア広場にそれぞれレプリカのダビデ像が展示されています。

ミケランジェロ広場にあるのはブロンズ像ですが、本物とまた違った魅力があります。景色が良く、フィレンツェの街を一望できるおすすめスポットです。シニョーリア広場には、他にも色々な彫刻が展示されている他、ブランドのショップややカフェが立ち並んでいます。

ダビデ像はミケランジェロの最高傑作

ダビデ像は、制作から500年以上経った今でも愛されている、非常に貴重な彫刻作品です。アカデミア美術館には、ミケランジェロが手がけた本物のダビデ像が展示されています。フィレンツェ旅行に行く機会があったら、ぜひ足を運んでみて下さい。

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