温泉と銭湯の違いを知る。それぞれの浴場の特徴と違いを詳しく解説

2018.10.25

いつもの家風呂も良いけれど、温泉の広い湯船にゆっくり浸かって体の芯からリフレッシュしたい、懐かしさのある銭湯に久しぶりに入りたい。それぞれに違った特徴やよさがあります。そんな温泉と銭湯の特徴や違いを調べてみました。

そもそも温泉と銭湯の定義とは

温泉のような店構えだけど、実は銭湯のような施設だったり、逆に銭湯だけれど温泉が出ている…一体どっち!?実はそれぞれ法律に基づいた定義があるので紹介します。

温泉の定義

温泉とは『温泉法』によって定められた次の条件に当てはまるものを指します。

  • 温源泉から湧き出た時点での温度が摂氏25度以上
  • 25度以下であっても、国で定められた温泉法の指定成分19種類のうち、1つでも規定以上の量が含まれている

温泉と言えば温かくて効能たっぷりというわけではないのです。そして必ずしも有料の温泉施設だけでなく、無料のものもあるのが特徴です。

銭湯の定義

銭湯は『公衆浴場法』によって定められた、公衆浴場の一種です。風呂屋や湯屋(ゆや)と呼ばれることが多く、お湯の種類は温湯または潮湯、温泉を利用している銭湯もあります。

公衆入浴法によって料金の設定に制限されているのも銭湯の特徴で、1000円未満のところがほとんどです。

温泉と銭湯の違いは法律で決められている

スーパー銭湯などとなっていても温泉が出ていたり、銭湯のような感覚で入れる温泉があったりと、その違いがよくわからないという声があります。実は温泉と銭湯には法律で定められた違いがあるのです。

温泉法とは

温泉法とは、昭和23年7月10日に制定された、『温泉を保護するために作られた法律』です。

先に述べた温泉として認められるための定義はもちろん、温泉を湧出させるための掘削の許可、温泉源からの採取の許可、温泉成分の表示などに関して規定されています。

過去に温泉を使っていないのに温泉と偽装した問題を受けて、『温泉分析書の提出』が義務づけられるようになりました。

公衆浴場法とは

公衆浴場法は、昭和23年7月12日に制定された『公衆浴場の経営についての規定をまとめた法律』のことです。

公衆浴場と浴場業についての定義や営業許可について、衛生・風紀面のこと、入浴者に対してのルールなどが定められています。

なお公衆浴場の営業を行う場合、公衆浴場法に基づいた上で、都道府県知事の許可を得る必要があります。

スーパー銭湯やスパにも違いがある?

さまざまな種類のお風呂を楽しめるスーパー銭湯や、健康施設としての役割を持つスパにはどのような違いがあるのでしょうか。その違いについて解説します。そのためには公衆浴場法の上での分類から知っておきましょう。

一般公衆浴場とその他の公衆浴場

公衆浴場法の対象になるのが『一般公衆浴場』と『その他の公衆浴場』です。その違いは次のようになり、入浴料が発生するところがほとんどです。スーパー銭湯やスパは『その他の公衆浴場』に分類されます

  • 一般公衆浴場:入浴料金が統一されている。銭湯や老人福祉施設など
  • その他の公衆浴場:料金制限なし。ゴルフ場・アスレチックジム・スポーツ施設・個室付きサウナなど

スーパー銭湯やスパは設備が充実

スーパー銭湯はお風呂をメインにしながら、食事や休憩、施設によっては宿泊も可能など、娯楽施設としての要素を持ち合わせています。温泉が出ているものもあれば、潮湯や井戸水などを利用した温湯のところもあります。

スパは温泉・鉱泉の効用を生かした入浴施設が多く、もともとは療養温泉としてはじまったものです。マッサージやエステなどを組み合わせて、健康や美容をより追及することのできる入浴施設と言えるでしょう。

いずれも入浴以外の設備やサービスが楽しめるので、一人でもカップルでも家族づれでも、ゆったりとした時間を過ごす人が多いのが特徴です。

東京都内でおすすめの温泉

温泉といえば、数日の休みを取って遠出しなければならないと思っている人も多いようですが、実は東京都内にはリーズナブルでしっかりくつろげる、おすすめの日帰り温泉が2つあるのです。

板橋区 前野原温泉 さやの湯

都営三田線、志村坂上駅から徒歩8分の位置にある『さやの湯』は、昭和21年の創業です。温泉だけでなく、サウナ、岩盤浴、アロマテラピー、韓国あかすりやマッサージなども受けられる癒しの場でもあります。体の芯からほぐれたい人におすすめです。

隔週で変わるスチームサウナは和漢薬草やよもぎなどが楽しめるほか、日常を忘れてくつろげる『貸し切りの半露天風呂』も選べます。都内では珍しい、うぐいす色の源泉かけ流しをじっくり堪能してみませんか?

  • 施設名:前之原温泉 さやの湯処
  • 住所:東京都板橋区前野町3丁目41番1号
  • 電話番号:03-5916-3826
  • 営業時間:10:00~25:00
  • 定休日:なし
  • 公式HP

八王子市 京王高尾山温泉 極楽湯

京王線高尾山口駅となりの極楽湯は、マイクロバブルの『檜風呂』、期間・季節によって変わる『替わり風呂』、『露天炭酸石張り風呂』、ぬる湯・あつ湯の『天然温泉・露天岩風呂』、腰かけて肩から腰にかけてお湯が流れる『座り風呂』と実に種類バラエティー豊富なお風呂が楽しめる温泉です。

白濁したアルカリ性の単純温泉で、筋肉痛や関節痛、五十肩、打ち身、冷え性など体の不調が気になる人への効能があると言われています。

  • 施設名:京王高尾山温泉 極楽湯
  • 住所:東京都八王子市高尾町2229番7
  • 電話番号:042-663-4126
  • 営業時間:8:00~23:00
  • 定休日:年中無休
  • 公式HP

東京都内でおすすめの銭湯

銭湯と言えば、どこか昭和の懐かしさが感じられる古いイメージを持つ人も多いものですが、東京都内でおすすめの銭湯は他とはちょっと違う、個性的な2つを紹介します。

文京区 ふくの湯

東京メトロ南北線の本駒込駅から徒歩5分の位置にある『ふくの湯』は、若いカップルや遠方に住む人たちからも大人気の個性的な空間がおしゃれな銭湯です。

ペンキ絵師である丸山清人、中島盛夫という2人の巨匠が男女それぞれの浴場を担当しており、週ごとに入れ替わります。お湯は良質な井戸水が使われており、ジェットバスも完備しています。

和風モダンなデザイナーズ銭湯ならふくの湯で決まりです。

  • 施設名:ふくの湯
  • 住所:東京都文京区千駄木5-41-5
  • 電話番号:03-3823-0371
  • 営業時間:平日/11:00~24:00 土日祝/8:00~24:00
  • 定休日:年中無休
  • 公式HP

昭島市 富士見湯

昭島で70年ものあいだ人々から愛され続ける『富士見湯』は、たっぷり22時間も営業している銭湯です。露天温泉やテレビ付きのサウナもあり、JR青梅線の東中神駅から徒歩5分の場所にあります。

休憩室では、約6000冊もの漫画本が楽しめるほか、大浴場のポップな色調の背景画はまるで別世界にある銭湯に迷い込んだかのようです。一見の価値ありです。

  • 施設名:富士見湯
  • 住所:東京都昭島市中神1260
  • 電話番号:042-541-2081
  • 営業時間:12:00~翌9:00
  • 定休日:月曜日
  • 公式HP

温泉や銭湯で日頃の疲れを癒そう

ストレスの多い毎日の中で、じっくりと湯船に浸かる習慣を大切にする人が増えています。でもそれでけでは、まだなんだかスッキリできない…というときは、お風呂の専門家である温泉や銭湯にすべてを任せてみませんか?

遠くにある温泉旅館に行けない忙しい人でも、手軽に立ち寄れる、慌てずにゆったりと過ごせる営業時間やリーズナブルな料金の温泉や銭湯で、日頃の疲れを吹き飛ばしてしまいましょう。

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