「獺祭 等外」とは?種類や味の特徴、普通の獺祭との違いを詳しく解説

2019.09.06

山口を代表する人気の日本酒『獺祭』ですが、等外米を使った『獺祭等外』という種類があります。『獺祭 等外』と『獺祭』はどう違うのでしょうか。今回は『獺祭等外』の種類や味、そして普通の『獺祭』との違いについて詳しく解説していきます。

獺祭等外とは?

『獺祭等外』の等外とはどのような意味なのでしょうか?『獺祭等外』が作られるようになった理由とともに紹介します。

そもそも獺祭は山田錦を使って作られる

『獺祭』には酒米の王様とも呼ばれている兵庫県を中心に作られている『山田錦』が使われています。

しかし『山田錦』は栽培がむずかしいため、「農家泣かせの米」とも言われている種類です。

『山田錦』は酒造りに向いた米で、さまざまな名酒にも使われていますが、『獺祭』はほかの種類の米を混ぜないで100%『山田錦』のみを使用している、という点でもこだわっています。

そのため『獺祭』には安定した量の『山田錦』を確保する必要があるのですが、蔵元の『旭酒造』は農家と契約し、さらに『富士通』と組んでICT(情報通信技術)を活用し、『山田錦』を安定して調達できるプロジェクトを始めています。

等外は酒米として不向きな等外米を使う

『獺祭等外』は、『山田錦』の等級がつかない米で作られています。

そもそも米には等級があり、1等・2等・3等・規格外で分類されていて、等外は規格外に当たる米です。

この等級は粒ぞろいや虫食い、透明度などで判別されます。

規格外とされている等外の米は酒造りには向かないとされていますが、旭酒造はその等外を70%も削って30%まで精米し、『獺祭等外』を作りました。

山田錦農家のリスクを減らす目的も

酒米の生産量は年々減少しており、『旭酒造』は『獺祭』を造り続けるためにも『山田錦』の産地として名高い兵庫から全国に向けて、増産を呼びかけています。

『山田錦』は栽培が難しいため、必ず5〜10%の等外が出てしまうのですが、『獺祭』を含めほかの酒でも酒造りで使う酒米は等級のついたものなので、今まで等外は「屑米」として処分されていました。

しかし『旭酒造』は、少しでも契約農家のリスクを減らして『山田錦』を作り続けてもらうため、等外も含め、できた『山田錦』は全て買い取っています。

そして等外を使った酒造りを研究し、等外も含め、米を無駄なく酒造りに使うことに成功したのです。

獺祭等外は普通酒に分類される

『獺祭』として造られる酒は全て純米大吟醸ですが、『獺祭等外』は普通酒として分類されています。ここでは普通の『獺祭』と『獺祭等外』の違いについて見てみましょう。

獺祭は最高ランクの純米大吟醸

日本酒は、その精米歩合と醸造アルコール添加の有無で、8種類に分類されます。

『獺祭』はその中でもこだわりの日本酒で、精米歩合などから見てもその磨き具合は最高ランクの純米大吟醸とされているのです。

日本酒は精米歩合が50%未満で大吟醸のランクになりますが、多くの酒造メーカーでは、生産量を確保するため、50%ギリギリで精米しているところも多くあります。

そんな中、『獺祭』はその基準の半分以下の23%まで磨いているものもあります。

純米大吟醸は米をたくさん削って磨いたり、仕込みに時間を掛けたり、と時間と手間ひまを掛けて造られる酒ですが、『獺祭』はさらに米に磨きをかけているのです。

精米歩合は30%だが等外は普通酒

『獺祭等外』は等外の米を70%削り、30%にまで精米して酒造りをしています。

日本酒は精米歩合が50%を超えると大吟醸のランクになりますが、『獺祭等外』は原料である酒米が等外のため、大吟醸を名乗れず普通酒として扱われているのです。

しかし、その味は大吟醸に引けを取らない、おいしい味わいになっています。

普通酒と言っても規格上だけの問題で、使われている酒米は等外と言えども100%『山田錦』です。手軽な値段で毎日飲める酒として、食卓などに取り入れてみてはいかがでしょうか。

獺祭 等外の種類と特徴

普通の『獺祭』に比べて手軽な価格で購入できますが、その味は大吟醸に引けを取らない『獺祭等外』にはグレードが2種類あります。その種類はどう違うのでしょうか?『獺祭等外』の種類と特徴について紹介します。

スタンダードな獺祭 等外

スタンダードな『獺祭等外』は等外の『山田錦』を30%にまで精米した酒ですが、麹には普通の等級付き山田錦の50%精米を使用しています。

『獺祭等外』の味は大吟醸並みですが、価格はリーズナブルな価格です。『獺祭 純米大吟醸 磨き 三割九分』の価格が720mlで2418円とほぼ倍の値段がするので、その差でどのくらいお得なのかがよく分かります。

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ワンランク上の獺祭 等外 23 生

『獺祭等外23生』は『獺祭等外』よりもワンランク上の酒で、精米歩合も23%まで磨かれています

その上、通常のろ過とは異なる手法で造られた生酒で、口当たりもよりなめらかです。

『獺祭等外23生』の定価は『獺祭等外』の倍になり、720mlで2484円ですが、『獺祭』で23%の精米歩合である『獺祭 磨き二割三分 遠心分離』は720mlで5142円とほぼ2倍の金額です。

そのため、同じ23%の酒をほぼ半額で購入できる『獺祭等外23生』はお得感があります。

しかし生酒なので要冷蔵で、等外米は劣化も早いので早めに飲みきるようにしましょう。

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獺祭 等外を飲む方法は?

『獺祭等外』や『獺祭等外23生』は『獺祭』に比べて軽さが感じられるお味わいになっています。『獺祭等外』はどのような場所で購入したり、飲むことができたりするのかについて紹介します。

獺祭 等外はレギュラー商品ではない

『獺祭等外』はレギュラー商品ではないため、常にお店などで並んでいるわけではありません。

これは等外米は入荷にばらつきがあるため、等外の酒造りは不定期になり、常に供給できる量が生産されるわけではないためです。

店頭に並んだ場合は、大吟醸の味をリーズナブルな価格で購入できると言うことで、すぐに売り切れてしまいます。

旭酒造のオンラインストアや正規販売店

『獺祭等外』を確実に購入したい場合は、蔵元の『旭酒造』のオンラインストアや正規販売店をチェックしてみましょう。

オンラインストアなどでも注意書きしていますが、等外米を使って造られた酒は劣化が早いとされています。

特に『獺祭等外23生』は生酒のため、賞味期限が短く、取り扱いや管理も大切です。

蔵元である『旭酒造』や正規販売店であれば、そういった点でも安心です。

ワタミ系列店で飲むことができる

居酒屋の『和民』や焼き鳥チェーンの『わたみん家』などのワタミ系列店では、『獺祭等外』の限定先行発売を行っていることがあります。

『旭酒造』の桜井博志会長自らが、『獺祭等外』のマリアージュとして国産鶏の串焼盛合せやトマトカプレーゼをすすめています。

ぜひ、『獺祭』の味を知り尽くした桜井社長おすすめのメニューと共に、『獺祭等外』を味わってみてはいかがでしょうか。

獺祭 等外は等外米を使ったコスパのいい獺祭

『獺祭等外』は、栽培が難しい『山田錦』から出る等外米を使い、農家の負担も減らしながら、今まで屑米として処分されていた米をおいしい酒として蘇らせることに成功しています。

等外米と言えども、『山田錦』のみを使って造られる『獺祭等外』は、大吟醸の味が手軽に味わえるコスパのいい酒と言えるでしょう。

ぜひ一度、『獺祭等外』を試してみてはいかがでしょうか。

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