宇宙人は存在しないのか?科学的考察から面白SFネタまで

2018.10.25

この広大な宇宙には、人間以外にも知的生命体は存在しているのでしょうか。遥か昔からのこの疑問に対して、さまざまな議論が続けられいます。ここでは、宇宙人は存在しない説・存在する説の両方の主張をまとめました。

宇宙人はいる?いない?

宇宙人はいるのか、いないのか。この疑問について、有名な二人の学者が唱えた仮説があります。まずはその説を見てみましょう。

フェルミのパラドックスとは

かつて、ノーベル物理学賞を受賞した、エンリコ・フェルミという物理学者が唱えた説が「フェルミのパラドックス」と言われるものです。

簡単に言うと、「これだけ広大で、果てしなく長い時間存在している宇宙には、地球のような生物が生きる惑星があるに違いない。宇宙人は、地球にたどり着いていてもいいはずなのに、なぜ地球に来ないのだろう?」という疑問です。

このフェルミのパラドックスには、いくつかの解答が出されています。

「宇宙人はすでに見つかっているが、政府が公表していないだけ」「高度な知的生命体は、人類の混乱を避けるために地球を保護し、接触しないようにしている(動物園仮説)」などがあります。

ドレイクの方程式では存在するはず

天文学者であるフランク・ドレイクが、1961年に考案した方程式があります。地球が属している銀河系に、文明を持つ知的生命体がどのくらい存在するかを求めることができる計算式です。

人類がいる銀河系で1年間に誕生する恒星の数、生命が生きられるような環境のある惑星の数、生命が発生する確率、生命が高度な文明に進化する確率、などをそれぞれの変数にあてはめ、計算をするものになります。

実際にドレイクが計算した際には、文明を持つ地球外生命体は、少なくても20個、多くて5000万個も存在するという数字が出ました。

存在しない証拠探しは現在も継続中

宇宙の中には、地球よりもずっと早く生命体が誕生し、文明を築いている惑星があってもおかしくないはずです。

それなのに、宇宙人との接触が実現できていないという事実が、「宇宙人は存在しないのではないか」という説を強めています。ないものの証明は非常に難しいものですが、学者の手によって、現在も証明は試みられています。

宇宙人は存在しない派の根拠

「宇宙人は存在しない」という主張の中には、地球や人類があまりにも希少な存在でありすぎて、「他の惑星の可能性が低すぎる」という考え方が有力です。また、観測者である人類を特別視する見方もあります。

地球の生命誕生が奇跡的

地球はさまざまな幸運に恵まれた惑星です。他の多数の星から影響を受けにくい、ちょうど良い場所に配置されています。

また、地球と太陽の距離は、生命を育むのに適した環境を保てる「ハビタブルゾーン」に位置しています。

さらに、地球に絶妙な重力バランスを与えてくれる衛星である月の存在と、危険な天体の衝突から地球を守ってくれる、木星という巨大惑星。これらの奇跡とも言える条件が重なったことで、地球上の生命は誕生しているのです。

人間原理という考え方

『人間原理』というユニークな考え方があります。これは「宇宙が人類に適した環境であるからこそ、人類は宇宙を観測できている」という理論です。

「宇宙は、観測者のような知的生命体を生み出すものと生み出さないものがあり、人類がいる宇宙はたまたま生み出す宇宙だった」という主張を、『弱い人間原理』と言います。

また、「知的生命体が存在していない宇宙は、人類がいる時点で観測できない。だから宇宙には知的生命体が存在する」という主張を『強い人間原理』と言います。

どちらも、宇宙人の存在を完全に否定しているわけではありませんが、観測する人間の存在ありきの哲学的な考え方です。宇宙人の存在を積極的に肯定する理論ではないと言えます。

存在するが出会えない派の理由

先にご紹介した物理学者のフェルミは「宇宙人は存在している」という前提のもと、「まだ出会えていない」理由をいくつか仮説立てしています。ここからは、中でも有力だとされている説を見ていきましょう。

宇宙は広すぎる

宇宙人が地球に到達するには、「宇宙はあまりにも広すぎる」という主張です。たとえ人類と同レベルの文明を持つ知的生命体がいても、今の人類と同様に、「互いを発見することができない」という考え方になります。

また、人類以上の高度な文明を持っていたとしても、何億光年という遥か彼方にある地球に到達するための技術は、たとえ宇宙人でも持てていないということです。

文明が未熟もしくは滅んだ

他の惑星にも生命体はいるものの未熟であり、現在宇宙の中で最も高度な文明を持っているのは、人類であるという仮説もあります。

またこれとは逆に、文明の発展がある程度まで達してしまうことで、核戦争や環境破壊により、知的生命体は滅亡してしまったという説もあります。

すでに地球に来ている?

宇宙人はすでに地球にたどり着いているという主張もあります。宇宙人は人間に見つからないように潜伏・擬態したり、政府が存在を隠していたりするという考えです。

または人類とは生きる次元が違うため、観測できないという考え方もあります。

過去に地球に到着した際には、ピラミッドやナスカの地上絵など、「古代の遺跡が宇宙人が来た証拠を痕跡として残している」と主張する学者もいます。

あれこれ考えること自体が楽しい

ここまで、宇宙人がいるとする主張・いないとする主張の両方をまとめてきました。ですが、まだはっきりとした物的証拠はなく、答えは見つかっていません。

だからこそ、私たちはさまざまな切り口から宇宙人の存在にロマンを感じ、想像を巡らせることができるのです。これをきっかけに、ぜひ宇宙人の存在について思いを馳せてみてください。

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