新撰組のイメージを作り上げた?司馬遼太郎が描く新撰組テーマの作品を紹介

2019.09.04

新撰組は幕末を題材にした作品に必ずといっていいほど登場する、人気のキャラクターです。魅力溢れる個性豊かな人物たちで構成される剣客集団ですが、実はそんなキャラクターたちのイメージの原型を作り出したといわれるのがかの有名な時代小説作家「司馬遼太郎」です。この記事では、司馬遼太郎が描いた新撰組作品とその魅力について解説していきます。

司馬遼太郎の新撰組作品

様々な作品に登場する新撰組は幕末劇の花形です。そんな彼らを時代小説のパイオニアはどのような形で作品に登場させたのでしょうか?

時代小説ファン、新撰組ファンなら是非とも知っておきたいポイントです。次に読む作品選びの助けともなるでしょう。そこでここからは司馬遼太郎が描いた新撰組について紹介していきまし。

新撰組人気の立役者

司馬遼太郎は、現在まで続く新撰組人気の立役者と言われています。司馬遼太郎が新撰組を題材とした作品を発表した1960年代当時、新撰組の知名度は今ほど高いとはいえず、歴史のワンピースにすぎませんでした。

しかし当時から時代小説作家として知られていた司馬遼太郎は新撰組に注目し、数々の名著を残したことで彼らのイメージを現在に近いものへと作り上げたのです。現代では定着している隊士それぞれのキャラクターや特徴なども、元は司馬遼太郎作品によって作り上げられたと言われています。

燃えよ剣

司馬遼太郎が発表した新撰組を題材にした作品の中でも、特に人気を集めているのが1962年から連載がスタートした「燃えよ剣」です。当時から大衆紙の大手であった週刊文春で連載されたこともあり、その人気や知名度は爆発的なものでした。ここからはそんな「燃えよ剣」の内容と魅力、最新情報を紹介していきます。

主人公は土方歳三

「燃えよ剣」は、かつて新撰組の副長を務め、最後まで幕府軍として戦いぬいたことで知られる「土方歳三」を主人公とする作品です。

司馬遼太郎は当時いまほどは知られていなかった彼にフォーカスを当て、青年期から有名な五稜郭の戦いまでを壮大なスケールで描いています。彼の端正な顔立ちからは想像もつかない、「鬼の副長」と呼ばれた土方歳三の若干アウトローなイメージは、本作で一般的になったと言われています。

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2020年には映画化も

初の連載開始から半世紀がすぎた現代においても「燃えよ剣」は圧倒的な人気を誇っています。そしてなんとオリンピックイヤーである2020年には名作「関ヶ原」で知られる原田眞人監督指揮のもと、名だたる名俳優たちを起用して映画化することが決定しています。

原作を読んだことのある方でもない方でも、思わず気になってしまう一大ニュースではないでしょうか?気になる方は随時更新の公式サイトをチェックしてみてください。

公式サイト

新撰組血風録

司馬遼太郎が描いた新撰組を題材にした作品の中でも、前述で紹介した「燃えよ剣」と並んで人気を集めているのが「新撰組血風録」です。燃えよ剣以上に隊士それぞれのキャラクターを確立させたとされるその内容とは、一体どのようなものなのでしょう。ここからはそんな新撰組血風録の内容について解説していきます。

新撰組の短編集

「新撰組血風録」は新撰組にまつわるエピソードを複数描いた短編集です。連載時期はちょうど「燃えよ剣」と被っており、司馬遼太郎がどれほど「新撰組」にのめり込んでいたかをうかがい知れます。

各話の内容は史実と異なる脚色がなされている場合もありますが、取材の際には実際に隊士と接点がある人物への取材なども敢行しており、リアルな描写と司馬遼太郎らしい表現が交差するクオリティの高い仕上がりとなっています。

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主人公は各話で違う

「新撰組血風録」は、各話で主人公が変わる形式を採用しています。隊士それぞれを掘り下げたエピソードを楽しむことができるため、自分のお気に入りの隊士のエピソードを探してみるのも良いでしょう。

新撰組の魅力は司馬遼太郎作品で味わおう

新撰組は、司馬遼太郎によって近代に蘇ったといってもいいでしょう。隊士たちのエピソードはどれも魅力的であり、維新志士とは反対の立場で幕末の空気を感じることができます。新撰組に興味がある方は、この記事の内容をぜひ参考に、司馬遼太郎作品から楽しんでみてはいかがでしょうか。

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