釣りをワームで楽しもう。主な種類やつけ方の基礎知識

2019.09.03

ワームは、オモリと組み合わせたり、フックを工夫したりして、さまざまなアクションで魚を引きつける疑似餌です。ワームでの釣りを楽しむために、ワームの種類や基本的なつけ方・保管方法など基礎知識を解説します。

ワームとは

ワームは釣りに使う仕掛けの一種です。小魚やエビ・カニ・青イソメなどを模した、さまざまな形があります。

ここでは、ワームの使い方や釣れる魚など、ワームの基礎知識を解説しています。

色や素材など種類豊富な仕掛け

ワームは、弾力があり柔らかい触感の疑似餌です。狙う魚や釣り場に合わせ、最適なワームを選びます。そのため、種類やカラーが豊富です。

小魚を食べる魚を狙うなら小魚に似たワームを使いますし、ザリガニを食べる魚を狙うならザリガニに似たワームを使います。

ただし、ワームはそのままでは動きません。そこで、ロッドを動かしたり、リールを巻いたりして、ワームにアクションをつけます。小魚型のワームなら、小魚らしい動きにすることで、魚をおびき寄せるのです。

また、ワームの中には、魚が寄ってくる匂いがついているものもあります。魚は嗅覚が優れているので、匂いつきワームを活用するのも1つの方法です。

ワームで釣れる海水魚や淡水魚

ワームを使った釣りだからといって、釣れる魚が少ないということはありません。海水魚なら、下記の魚を狙えます。

  • シーバス
  • ヒラメ
  • マゴチ
  • メバル
  • アイナメ
  • ソイ
  • カサゴ
  • アジ

ワームで釣る淡水魚で代表的なものは、ブラックバスです。ワームは多くの種類がありますが、これだけ多くのワームが開発されてきたのは、ブラックバス釣りの人気があったからこそといえます。

また、トラウト系の魚も、ワームで狙えます。例えば、ニジマス・イワナ・ヤマメ・アマゴなどです。

ワームの主な種類

ワームは、より魚が食いつきやすくなるように、さまざまな改良がされてきました。その結果、多種多様な種類があります。ここでは、代表的なワームの種類について解説します。

ストレートワーム

『ストレートワーム』は、その名の通り、まっすぐな形をしたワームです。ミミズや青イソメを模した細長い形状で、水流の影響を受け自然にアクションします。ワームの中で最もシンプルな種類です。

ストレートワームはフックのつけ方も、さまざまな工夫ができます。基本的なつけ方をマスターしたら、自分なりの工夫を加えて成果を試すのもおすすめです。

海で使うなら、『ばち抜け』のときに使いましょう。『ばち抜け』とはイソメやゴカイなど、海底の砂中にいる生き物が、産卵のために水面に浮きあがってくるタイミングのことを指します。2月中旬頃から見られ、このタイミングを狙ってワームを使うと、釣れやすくなるのです。

グラブ

『グラブ』は、イモ虫に尾(テール)がついた形のワームです。『?』のような形をしています。イモ虫型のボディは水の抵抗が大きく、リールを巻くと独特の動きで、テールが揺れ動くのが特徴です。このテールの動きによって、魚をおびき寄せます。

コツはテールのアクションをうまく使いこなすことです。魚に対し魅力的なアクションを見せていきましょう。

また、グラブは、バリエーションが豊富にあります。テールが2つの『ダブルテールグラブ』や、テールのない『イモグラブ』、ボディが細長いタイプなどです。

パドルテールワーム

『パドルテールワーム』は、ボートを漕ぐのに使うパドルのようなワームです。ザリガニやエビをイメージして作られていますので、海底や川底を這うようにアクションさせましょう。

パドルテールはサイズの大きなワームなので、自在に動かすにはポイントがあります。それは、重めのシンカーを使うことです。

シンカーとは、仕掛けに使うオモリのことで、ワームの動きをコントロールする・飛ばす・鎮めるなどの役割があります。

フックとリグについても知っておこう

ワームを使った仕掛けを作るには、『フック』が必要です。また、フックとワームで作った仕掛けのことを『リグ』といいます。フックとリグの種類について、代表的なものを紹介するので、参考にしてください。

フックの主な種類

フックは魚を釣り上げるときに重要な役割を果たします。フックにもたくさんの種類があり、それぞれに使い方が違うのです。

フックの種類と特徴は、下記の通りです。

フック 特徴
オフセットフック ワームを使った釣りで主流のフック。ワームで針先が隠れるので、水底の岩や海藻の根に引っかかるのを防げる。
ストレートフック シンプルなフックで、ワームのつけ方が簡単。
ジグヘッド オモリがついているのが特徴。フックの形で、オフセットとストレートに分けられる。
マス針 ワームのつけ方が簡単なフック。針が小さいため、大きな魚を狙うときには使用が難しい。

どの魚をどのワームで狙うのか決めてから、フック選びをするとよいでしょう。

リグの主な種類

リグは、ワームを使った仕掛けのことです。代表的なリグを下記の表にまとめます。

リグ 特徴
ノーシンカーリグ フックとワームのみを使用。
ジグヘッドリグ オモリがついているフックを使用。ワームを遠くへ飛ばせる。
スプリットショットリグ オモリの効果でワームを小魚のように動かせる。初心者向け。
ダウンショットリグ フックよりも下にオモリをつけるのが特徴。
キャロライナリグ タングステンシンカーとスイベルをつけ、50cmほどあけてフックを取りつける。
テキサスリグ キャロライナリグと似ているが、50cmあけずにフックを取りつける。
ジカリグ フックの釣り糸を通す穴にオモリをつける。垂直におろせるのが特徴。

ワームのつけ方

ワームのつけ方はフックの種類によって違います。フックの種類ごとに、ワームのつけ方のポイントを解説します。

オフセットフック

オフセットフックにワームをつけるときは、フックをどこに出すか意識するようにしましょう。フックの出し方で、釣果は変わってきます。

最初は難しく感じますが、フックを出す位置をつかめれば、簡単にできるようになるでしょう。

  1. ワームの先からフックを差し込む
  2. フックのカーブにかかるあたりまで差し込んだら、針先をワームの外へ出す
  3. ワームを動かし、ワームの先端部分にフックの『I』部分を移動させる
  4. フックをワームに重ね、どの位置をフックが通るか、意識する
  5. 確認したフックが通る位置を意識しながら、ワームにフックを通す
  6. フックの針先をワームに差し込み、完成

ジグヘッドフック

ジグヘッドフックをうまく取りつけるポイントは、フックをワームのどこから抜き出すか位置を把握することです。

うしろ過ぎるとワームが曲がってしまいますし、前過ぎるとオモリ部分と隙間ができてしまいます。どちらにしても、アクションが安定しなくなってしまうので、ちょうどよい位置に出すことが大切です。

フックとワームを重ねてフックを通す位置を決めてから、取りつけるようにしましょう。

マス針

マス針にワームを取りつけるのは、差し込むだけで完成です。初めてでも、簡単にできるでしょう。

まず、ワームとフックを重ね合わせて、フックを通す位置をチェックします。そして確認した位置にフックを差し込み、完成です。

この方法を『ちょん掛け』と呼び、ストレートワームを『ちょん掛け』すると、まるで本物のミミズが動いているようなアクションを再現できます。

ワームの自作方法や管理

ワームは自作もできます。世界で1つだけのオリジナルワームを作って、釣りを楽しみましょう。また、せっかく手に入れたワームをダメにしないための、管理方法についても解説します。

ワームを手作りする方法

ワームは、シリコンシーラントという建物の穴埋め・補修に使われる素材を使って手作りできます。材料と作り方は下記の通りです。

  • 木材
  • プラスチック粘土
  • 絞り袋
  • シリコンシーラント
  • コーキングガン
  • カラー塗料
  • ラメ
  • 蓄光パウダー
  1. 木材を彫って模型を作る
  2. プラスチック粘土で模型を覆い、型を作る
  3. 絞り袋にコーキングガンでシリコンシーラントを入れる
  4. 3に好みのカラー塗料・ラメ・蓄光パウダーなどを入れ混ぜる
  5. 絞り袋の先端を切り、型に絞り入れる
  6. 完全にかたまるのを待って型からはずす

シリコンシーラントは弾力があり、耐久性・耐水性に優れた素材です。そのため、市販されているような柔らかさのあるワームを作成できます。

ワームケースに収納しよう

ワームの管理はワームケースでするのがベストです。ワームプルーフ加工されている、ポリプロピレンでできたケースを選ぶとよいでしょう。ケース選びのポイントは下記の通りです。

  • 見やすさ
  • 選びやすさ
  • 取り出しやすさ

特別なケース以外にも、食品保存用のフリーザーバックでも保管できます。しかし、その形状から、どうしても取り出しにくいのが難点です。さっと取り出し、ノンストレスで釣りを楽しみたいなら、専用ケースが適しています。

また、集魚液という液体に浸かったワームを保管するなら、液ごと保管できるケースを選びましょう。

ワームの種類や数に合わせて仕切りを動かせるケースだと、そのときどきに使いやすくカスタマイズできます。

溶けてしまうのはなぜか

ワームを保管しておくと溶けていることがあります。ワームが溶ける原因は、大きく分けて3つです。

  • 可塑剤
  • 生分解
  • スチレン系素材と塩ビ系素材の反応

ワームをより柔らかくするための可塑剤が、他のワームに影響する可能性があります。そのため、種類の違うワームをまとめて保管しておくと、溶けることがあるのです。

また最近は、微生物の働きで自然に分解される素材でできたワームがあります。こうした生分解されるワームは、海水の付着によって溶けてしまう可能性があるのです。

ワームの素材の違いで溶けてしまうケースもあります。スチレン系素材と塩ビ系素材のワームを一緒にしておくと、素材同士が影響して溶けてしまうのです。

好みのワームで楽しもう

疑似餌の1つであるワームには、たくさんの種類があります。形も色もさまざまで、水中でのアクションもバリエーション豊富です。釣りをするなら、好みのワームを選びましょう。好きなワームから獲物を定める楽しみ方も可能です。

好みのワームが見つからないときは、自作するのもおすすめです。シリコンシーラントでオリジナルワームを作ってみましょう。

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