余ったビールは料理酒に使おう!普段の料理をワンランクアップさせる使い方とは

2019.09.03

ビールを料理に使うと、食材の旨みやコクが増すことをご存知でしょうか?お肉は柔らかく、揚げ物はサクサクに仕上がるので、料理に使ってもぴったりです。ビールを料理に使用するメリットやビールを使ったおすすめレシピ、絶品おつまみを紹介します。

ビールを料理酒として使用するメリット

ビールはそのまま飲むだけでなく、料理酒としても活用できます。お歳暮などでビールが余った時は、煮込み料理などに使ってみてはいかがでしょうか?ビールを料理に使うメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

ビールのコクと炭酸が旨み成分に

ビール文化が発達しているヨーロッパ諸国では、昔から料理にビールが用いられてきました。ビールの核となる『酵母』には、アミノ酸やビタミン、ミネラル、核酸などさまざまな栄養素が含まれています。

その中の『アミノ酸』は、料理における『旨み』でもあります。ビールを料理に使うと、アミノ酸によって素材の旨みやコクが増し、よりおいしく仕上がります。

また、水の代わりにビールで小麦粉を溶くと、天ぷらやフライがサクサクになります。天ぷら料理を自宅でよくする人にとってはおすすめ情報です。

ビールに含まれる炭酸(二酸化炭素)が油の高温で蒸発し、表面に無数の空洞を作ります。その空洞から衣の水分が一気に抜けていくため、通常の水を使った時よりもサクッとした食感となります。

お肉を柔らかくできる

ビールに肉を漬け込んで焼く、またはビールを入れて煮込むと、少し厚みのある肉でも柔らかく仕上がります。

肉の繊維質は、加熱すると収縮して硬くなる『ミオシン』というタンパク質でできています。ビールの炭酸(炭酸水素ナトリウム)は、ミオシンのph値を変えて肉をほぐすため、じっくり煮込んでもカチカチに硬くなることがありません。

重曹やワイン、お酢に肉を付けておくと柔らかくなるのと同じ原理です。

加熱すれば子供にも安心

アルコールが蒸発する温度は78度ほどと言われており、温度を上げていくにつれ少しずつ気化していきます。

ビールに含まれる約5%のアルコールは、加熱中にほとんどが蒸発してしまうため、子どもやお酒が飲めない人でも問題はないでしょう。

『きゅうりのビール漬け』など、加熱しない調理法にはアルコールがそのまま残るので注意する必要があります。

ビールを使った料理レシピを紹介

ビールは料理に旨みと奥深さを加えるおすすめの調味料です。『肉を柔らかくする』という性質を生かしたレシピを紹介しましょう。

牛肉のビール煮込み

パブ文化が発達しているベルギーやイギリスでは、料理にビールを使うのはごく一般的です。海外でもよく作られている『牛肉のビール煮込み(4人分)』を作ってみましょう。

  • 牛バラ肉:400g
  • 塩・コショウ・小麦粉:適量
  • ニンニク:2かけ
  • 玉ねぎ:2個
  • ビール:350ml
  • トマトペースト:大さじ3
  • 固形スープ:3個
  • 水:1000ml
  1. カットした牛バラ肉に小麦粉・塩・コショウをまぶし、オリーブオイルで炒める
  2. 肉を取り出した後、くし切りにした玉ねぎをしんなりするまで炒める
  3. 深めの鍋に炒めた具材を全て入れ、水・ビール・固形スープ・トマトピューレを加え、弱火で1時間ほど煮込む(ローリエや豆板醤を加えても良い)
  4. 最後に塩・コショウで味を整えたら完成

ビール漬け豚肉スペアリブ

ビールに豚肉を漬け込んで、約2人分の『ビール漬け豚肉スペアリブ』を作りましょう。オーブンで焼き上げるのでクッキングシートがあると便利です。

  • スペアリブ:6本
  • ショウガ・ニンニク:各1かけ
  • 塩:適量
  • ビール:100ml
  • 醤油:大さじ1
  • ハチミツ:大さじ1/2
  • オリーブオイル:適量
  • パセリ:適量
  1. スペアリブに塩とコショウをまぶし、下味を付ける
  2. ビニール袋にすりおろしたニンニク・ショウガ・ハチミツ・ビール・醤油・スペアリブを入れて軽くもみ、30分ほど漬け込む
  3. クッキングシートを敷いた鉄板にスペアリブを並べてオリーブオイルをかけ、200度のオーブンで20分ほど焼き上げる
  4. 鉄板に残った漬け汁とスペアリブをフライパンに移し、とろみが出るまで煮込み、飾りとしてパセリを添えると完成

ビールカレー

余ったビールをカレーに加えると肉が柔らかくなり、カレーがよりおいしくなります。材料は普段にカレー作りと同じですが、水の代わりにビールを200mlほど加えてみましょう。

  • 豚肉または牛肉:適量
  • カレー用の野菜(にんじん・たまねぎ・じゃがいも):適量
  • ビール:200ml(50ml+150ml)
  1. 下準備として、50mlのビールに肉を漬け込み、軽くもんでおく
  2. カットした野菜を炒め、色が変わったら漬け込んでいた肉を軽く汁気を切って入れてさらに炒める
  3. 炒めた肉と野菜に、具材が被るくらいの水とビール150mlを入れて煮込む
  4. ルーを加えて、とろみが付くまで煮込んだら完成

野菜料理にぴったりな使い方

ビールと肉は相性が良いですが、野菜との相性はどうでしょうか。漬物やドレッシングなどを使った野菜料理を紹介します。

火を入れない料理はビールのアルコール分が含まれているので、子どもやお酒が飲めない人に出す時は十分注意しましょう。

ビールを使った玉ねぎ揚げ

揚げ物や天ぷらを作る時に、衣にビールを加えるとサクッと軽く揚がります。ビールのつまみやおやつにぴったりな『玉ねぎ揚げ』を作ってみましょう。

  • 玉ねぎ:1/2個
  • 小麦粉:大さじ1+1/2カップ
  • ビール:100ml
  • 顆粒スープの素:小さじ1
  • カレー粉:小さじ1
  1. 玉ねぎは幅1cmぐらいの輪切りにし、玉ねぎの他に、お好みの野菜を使用する
  2. ビニール袋に、大さじ1の小麦粉とカットした玉ねぎを入れ、軽く上下に振って全体に粉をまぶす
  3. 揚げ油を用意して、170℃に温めておく
  4. ボールに、小麦粉(1/2カップ)、顆粒スープの素、カレー粉を入れて混ぜ、ビールを加えてよく混ぜ合わる
  5. 上記で作った衣に、玉ねぎをまんべんなく付けて、油で揚げて完成

ビールで作る漬物

ビールで作る漬物は、夏の食欲のない時にぴったりです。刻み赤唐辛子を加えて、ピリッとした大人の味わいに仕上げましょう。使用する野菜は、きゅうりやなすなどがおすすめです。

  • きゅうり:1本
  • みょうが:2個
  • ビール:50ml
  • 刻み赤唐辛子:適量
  • 塩:大さじ2
  • きび砂糖:小さじ1.5

みょうがは縦に4等分し、きゅうりは薄く斜め切りにします。ビニール袋に全ての材料を入れ、しっかりともみ、冷蔵庫で一晩寝かせたら完成です。

ビールドレッシング

ビールがほんの少しだけ余ってしまった時にぴったりなのが『ビールドレッシング』です。

牛乳とオリーブオイルを加えるので、苦みの中にもまろやかさが感じられます。いつもの野菜がワンランク上のサラダになるでしょう。

  • 牛乳:大さじ3
  • ビール:大さじ2
  • オリーブオイル:大さじ1
  • 酢:大さじ1/2
  • 醤油・ハチミツ:各小さじ1
  • 塩・コショウ:適量

作り方は簡単で、ボウルに全ての材料を入れてかき混ぜるだけです。サラダには、レタス・玉ねぎ・トマト・ナッツ類など、お好みの野菜を使いましょう。

ビールにも相性が合うおつまみを紹介

ビールのCMでは、必ずと言って良いほど熱々の料理やおつまみが登場し、ビールのおいしさを引き立てます。キンキンに冷やしたビールのお供においしい『絶品おつまみ』を紹介しましょう。

しいたけのマヨネーズ焼き

しいたけは低カロリーな上に食物繊維が豊富なので、お酒のおつまみにおすすめです。

おろしや醤油でシンプルにいただくのも良いですが、マヨネーズを加えて焼き上げると、よりビールに合うおつまみに変わります。

  • 生しいたけ:6個
  • 乾煎りした干し桜エビ:適量
  • ネギ:適量
  • マヨネーズ:大さじ2
  • 粒マスタード:小さじ1/2
  • 塩・コショウ:適量
  • ごま油:適量
  1. しいたけはきれいに洗って軸を取り、ペーパーで水気を拭き取る
  2. しいたけの軸はみじん切りにし、マヨネーズ・マスタード・ネギと合わせる
  3. しいたけの笠部分に具材を詰め込み、ごま油を垂らし、グリルかオーブンで焼き上げる
  4. 最後に干し桜エビを散らして完成

牡蠣のバター焼き

牡蠣には、肝臓がアルコールを分解する時、消費するビタミンB群や亜鉛がたっぷり含まれています。加熱用の生牡蠣を使って、ガーリックバター焼きを作ってみましょう。

  • 生牡蠣:1パック
  • 塩・コショウ・小麦粉:適量
  • バター(常温):50g
  • パン粉:大さじ2
  • ブランデー:小さじ1
  • 玉ねぎ:1/4個
  • ニンニク:1かけ
  • パセリ:適量
  1. 牡蠣は塩・コショウで下味を付け、小麦粉をまぶして熱湯でサッとゆでておく
  2. 玉ねぎ・にんにく・パセリはみじん切りにしておき、常温に戻したバター・塩・コショウと一緒によく混ぜて『ガーリックバター』を作っておく
  3. 耐熱容器にガーリックバターと牡蠣を並べ、パン粉をふってオーブンで焼き上げる
  4. 牡蠣は火が通っているので、全体に焦げ目がついて、バターがぐつぐつしてきたら取り出す

完成した牡蠣のバター焼きには、レモンを絞ってバゲットと一緒に食べるとさらにおいしく召し上がることができるでしょう。

料理にビールを活用してみよう

ビールには肉を柔らかくし、素材の旨みやコクを引き出す力があります。余ったビールを少し加えるだけでいつもの料理がぐっとおいしくなるので、おすすめの調味料です。

加熱中にアルコールが飛ぶので、お酒な苦手な人にも安心です。自宅でも簡単にできるさまざまなビールレシピを試してみましょう。

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