プレミアム焼酎「佐藤」の魅力。各シリーズに込められたこだわりを解説

2019.09.03

『佐藤』は芋焼酎全盛期の現代にあって進化し続ける銘柄です。現代まで引き継がれてきたその理由は、蔵元が材料や製法を研究し続け、高まる需要に応えるための設備投資も惜しまなかったためです。蔵元『佐藤酒造』が作る焼酎の魅力や価格を紹介します。

人気の焼酎佐藤とは?

『佐藤』は鹿児島県の蔵元『佐藤酒造』が作る芋焼酎の人気ブランドです。焼酎だけでなく、変化し続ける魅力ある蔵元についても見てみましょう。

入手困難でプレミアム価格の焼酎

『佐藤』シリーズは今や芋焼酎を語る上では欠かせない高級ブランドです。3Mとして知られる森伊蔵・魔王・村尾に次ぐ人気で、流通価格も一般的な芋焼酎より高額になっています。

芋焼酎は、20世紀までは九州を中心に大衆酒として愛飲されてきましたが、全国的には独特な強い匂いとクセで敬遠されてきました。

しかし21世紀に入って焼酎ブームが起こり、芳醇な香りと深い味わいを持つ芋焼酎が注目を浴びたことで、それまで鳴りを潜めていた『佐藤』が爆発的ヒットとなったのです。

現在では首都圏を中心にした特約店やインターネット通販での取り扱いがあるものの、需要過多で入荷待ちが相次ぐなど、入手難度の高いプレミアム焼酎となっています。

蔵元は佐藤酒造

佐藤の蔵元は鹿児島県の『佐藤酒造』です。流通量の少なさから小さな蔵元がイメージされやすいですが、実際には瓶詰めの自動化も取り入れた、近代的で立派な製造所になっています。

芋焼酎といえばサツマイモ、サツマイモといえば鹿児島県(旧・薩摩国)です。佐藤酒造では鹿児島県特産の品種『コガネセンガン』を用い、臭みの原因となるヘタや傷みを取り除き、豊かな香りと味わいの芋焼酎を作っています。

また、研究努力も怠らず、麦焼酎『佐藤 麦』をはじめ、毎年異なる原料や製法で作る『あらあらざけ』といった挑戦も行なっているのです。

さらに、高まる需要に応えるため蒸留機を増設し、芋切り場を改装するなど、継続的な設備投資も行っています。

佐藤シリーズの味の特徴は?

『佐藤』シリーズは、材料の選別から考え抜かれた、より美味しい酒を作ろうとする蔵元の意気込みが伝わる芋焼酎です。

黒麹仕込 佐藤は力強い飲み口

焼酎作りには『一麹、二元、三造り』(いちこうじにもとさんつくり)という言葉があり、よい麹を作り、優良な酵母を育て、もろみを仕込んでいくことを重視します。

『黒麹仕込 佐藤』は扱いの難しい黒麹を使い、芳醇な香りとどっしりとしたコクのある、鹿児島県産の芋焼酎らしい重厚な味わいが特徴です。

繊細でなめらかな舌触りも持ちますが、舌を冷たくすると味を感じにくいため、お湯割りで堪能することをおすすめします。

  • 商品名 : 佐藤黒麹 芋 25度 1800ml
  • 価格 : 5380円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

白麹仕込 佐藤はすっきりとした味

『白麹仕込 佐藤』は黒麹の突然変異種・白麹を使い、マイルドでキレがよく、爽やかな味わいです。

黒麹仕込よりコガネセンガンの風味が生かされていることも特徴で、豊かな甘みとサツマイモ本来の芳醇な香りも楽しめます。

白麹仕込は冷やして飲む方が魅力を感じやすいため、ロックや水割りで舌を滑らせていく味わい方がおすすめです。

  • 商品名 : 佐藤酒造 佐藤 白 芋焼酎 1800ml
  • 価格 : 4720円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

佐藤 麦は麦の香ばしさが特徴

『佐藤 麦』は佐藤酒造が製造する唯一の麦焼酎となります。芋焼酎で有名な佐藤酒造ですが、麦焼酎も美味いと評判です。

材料には麦・麦麹・白麹を使っており、麦の芳醇な香りと濃厚な味わい、それに繊細でキレのよい舌触りが合わさった逸品となっています。

麦の魅力を潰すことなく、軽やかでもある味わいは、ストレートでじっくりと堪能するのがよいでしょう。また、お湯割りにしてより深まる味も楽しめます。

  • 商品名 : 佐藤 麦 1800ml
  • 価格 : 3910円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

佐藤シリーズの価格は?

『佐藤』シリーズは、全国の『特約店』かインターネット通販で購入することができ、通販の場合は店によって価格が違います。

公式サイトでの値段と通販での値段

佐藤シリーズは、産地の鹿児島から遠方になるほど佐藤酒造の設定する基準価格が高くなっていきます。

公式サイトで価格表を閲覧することができますが、実際には卸された店舗で価格設定されるためケースバイケースです。

あくまで目安ですが、以下にインターネット通販での相場を挙げます。

  • 佐藤 黒1800ml  5000〜7000円
  • 佐藤 黒720ml 2500〜5000円
  • 佐藤 白1800ml 4500〜7000円
  • 佐藤 白720ml 2000〜4000円
  • 佐藤 麦1800ml 3000〜4000円
  • 佐藤 麦720ml 1500〜2500円

贈答用の桐箱入りなどオプション付きになるとさらに高額になりますが、概ね黒・白は同等、麦なら若干安いといった形です。

なるべく安く入手する方法

インターネット通販では転売によって高額になっているケースもありますが、全国の『特約店』では基本的に定価販売しています。価格は公式サイトの価格表とほぼ一致する値段設定を行なっている店舗が多いようです。

ちなみに、佐藤シリーズは佐藤酒造から直接卸されるのは特約店のみとなっているようで、インターネット通販の場合は本物か偽物かも注意した方がいいかもしれません。

なお、佐藤酒造から直接購入することはできませんが、公式サイトの『お問い合わせフォーム』からメールでやり取りし、最寄りの特約店の情報をもらうことができます。

佐藤酒造の焼酎を飲み比べよう

佐藤酒造の焼酎は『佐藤』だけではありません。定番銘柄の『さつま』と、変化し続ける本数限定の『あらあらざけ』も見てみましょう。

佐藤酒造の定番銘柄 さつま

佐藤酒造には100年以上の歴史があります。佐藤シリーズは平成に入ってから作られたブランドで、『さつま』こそが蔵元を支えてきた定番銘柄なのです。

ただし、材料や製法は常に改良が続けられており、年を経るごとに佐藤酒造の研究結果がより深く反映されることになります。

さつまはコガネセンガンと白麹を原材料に、『霧島鉱泉水・関平の湯』を割水とする芋焼酎で、豊かな香りと柔らかい口当たりが特徴です。

ロックや水割りでも美味しく飲めますが、さつまの現在を味わうなら蔵元おすすめのお湯割りで飲むのがよいでしょう。

  • 商品名 : 【佐藤酒造】さつま 白 25度 1800ml
  • 価格 : 2330円(税込)
  • 楽天 : 商品ページ

黒麹ならではの味わい 黒さつま

『黒さつま』は黒麹を使った芋焼酎で、さつまとともに蔵元の地元で愛飲される定番銘柄です。

黒麹で作る焼酎の香りがよく表現され、コガネセンガンの甘みも損なわない、素材の風味を生かした芋焼酎といえます。

お湯割りで香ばしくまろやかな味わいを、ロックや水割りでキリッとした舌触りを楽しめるでしょう。

  • 商品名 : 佐藤酒造 さつま 黒 芋焼酎 25度 1800ml
  • 価格 : 2435円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

期間限定で販売される あらあらざけ

『新原酒 黒麹 あらあらざけ』は『新原酒 白麹 あらあらざけ』とともに例年素材や製法を変えて作られる、本数限定の焼酎です。銘柄は変わりませんが、発売されるたびに蔵元の進化がうかがえる別の酒になります。

本商品は2016年もので、コガネセンガンと黒麹を使った、アルコール分38度の芋焼酎です。蒸留された酒は不純物を取り除くために濾過されますが、あらあらざけは『無濾過』製法で作られています。

濾過で失われる原酒の味わいを色濃く残しているため、佐藤シリーズよりも重厚な味わいが楽しめるでしょう。

  • 商品名 : あらあらざけ 2016新原酒 黒麹 720ml 
  • 価格 : 3950円(税込)
  • 楽天: 商品ページ

佐藤酒造の美味しい焼酎を楽しもう

日本には百年以上続く伝統製法を守り続ける蔵元が数多く存在しますが、それらの内いくつかは倒れ、昨今の焼酎ブームの中で変わろうとする蔵元もまた多いのです。

その一角が佐藤酒造であり、若手の蔵子を抱え、材料や製法を常に見直し、高まる需要に応えるために設備投資も惜しみません。

500年以上続く焼酎文化は日本の伝統文化といって過言ではないでしょう。今後の発展に期待しながら、佐藤酒造の挑戦的な焼酎と付き合っていってみてはいかがでしょうか。

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