「獺祭磨き二割三分」とは?極限まで磨きこまれた米の味わいを堪能

2019.09.03

国内外に幅広い人気を誇る『獺祭』は、スタンダードな銘柄から最高品質の銘柄まで全8種類のシリーズが存在します。数ある『獺祭』の中でも『獺祭 磨き 二割三分』とはどのような酒なのでしょうか?遠心分離との違いやおいしい飲み方について紹介します。

「獺祭 磨き 二割三分」とは?

数ある獺祭シリーズの中において『獺祭 磨き 二割三分』とはどのようなお酒なのでしょうか?二割三分を始めとする獺祭の醸造工程や数字の意味を解説します。

精米歩合23%のこだわりの日本酒

『獺祭 磨き 二割三分』は磨き(精米歩合)を23%にまでこだわった日本酒で、その磨きは日本酒最高クラスといわれています。

二割三分、つまり精米歩合23%まで磨くということは、「酒米の王様」といわれる貴重な山田錦を77%も削っていることです。

一般的に日本酒は精米歩合で酒のランクが変わり、精米歩合が50%以下から「大吟醸」を名乗ることができます。そのため、多くの酒造メーカーでは、50%ぎりぎりまで精米をして、大吟醸の冠と生産量確保の両立を図っているのです。

しかし、『獺祭 磨き 二割三分』は時間やコストを惜しまずに50%を優に下回る23%の磨きで、おいしさを追求しています。

二割三分の製造秘話

『獺祭』の蔵元である『旭酒造』は、現会長の桜井博志氏が社長を務めていたとき、従来の銘柄を廃し『獺祭』を造り始めました。

旭酒造の公式サイトなどによると、当初、桜井氏は「山田錦」を使って精米歩合25%での醸造を計画しました。

しかし、他メーカーが既に精米歩合24%の酒を販売していることを桜井氏が知り、一晩考えた後、精米担当者に23%までの挑戦を持ちかけたそうです。

担当者は既に6昼夜続けて精米していたため、それ以上の精米に難色を示しましたが、最終的に2%追加を受け入れ、さらに24時間かけて、23%の精米に成功しました。

現在でも精米歩合23%に達するため7日間(168時間)がかかっています。

『獺祭 磨き 二割三分 遠心分離』は何が違う?

『獺祭 磨き 二割三分』には『遠心分離』という言葉が入った種類もあります。遠心分離は、普通の磨きの酒とどのような違いがあるのでしょうか? その違いについて見てみましょう。

日本発の遠心分離システム

『旭酒造』では、日本で初めて日本酒造りに遠心分離システムを導入しましました。

通常は、もろみの状態(白くてドロドロ)の液体を布の袋に入れ、機械で圧力をかけながら搾ってこすという作業をしますが、獺祭の遠心分離法では、専用機を使い、1分間3000回転で無加圧の状態で日本酒(原酒)を抽出していきます。

この遠心分離法を使うことによって、生産量は通常の40%までに下がってしまいます。生産効率が低くなるデメリットを考慮しても、無加圧でこされることにより、香り高く、ふくよかな味が表現できるメリットを追求するのが旭酒造のこだわりといえるでしょう。

もろみの香りや甘みをそのまま楽しめる

『遠心分離』の獺祭は、遠心分離で抽出した酒だけではなく、半分は従来のやり方で搾り出された獺祭と混ぜ合わせられています。

遠心分離法でできる酒は「もろみへのストレスがかからない豊かな酒質」で癖の全くないクリアな味がうりですが、通常の搾る方法でできる「パンチの効いた酒質」の味わいも獺祭が持つ大きな魅力です。

その両者のメリットを生かすために、半分ずつ混ぜ合わせられ飲み口のパンチとクリアな味が楽しめるようになっています。

獺祭 磨き 二割三分の保存方法と飲み方

こだわりの酒『獺祭 磨き 二割三分』はなるべく劣化を避けて、そして飲むときはさらにおいしく飲みたいところです。『獺祭 磨き 二割三分』の保存方法やおすすめの飲み方について紹介します。

温度は10~12度がベスト

『獺祭』を飲むときには温度にこだわりたいものです。『獺祭磨き二割三分』を飲むときの温度は10〜12度がベストとされています。

基本的に『獺祭 磨き 二割三分』は熱燗には向かないとされています。

その逆に冷蔵庫から取り出してすぐのキンキンに冷えた状態だと、口当たりがかたくなってしまい、香りやまろやかさがそこまで感じ取ることができないので、もったいないでしょう。

冷蔵庫から出して10分くらい経った頃がちょうど良いタイミングとされます。ワインセラーがあればちょうど良い温度が常に調節できます。

冷蔵庫から取り出し、室温によって10〜12度の温度からゆっくりと変わる、温度と味の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

飲むときはワイングラスがおすすめ

『獺祭』を飲むときの器は小ぶりのワイングラスがおすすめです。『旭酒造』でも『獺祭』の文字が入ったワイングラスが販売されています。

『獺祭』を初めて飲む若い女性などからも、フルーティーでメロンやバナナのような甘い飲み口から、「ワイングラスで飲みたい」という声が上がっているそうです。

また、薄めのグラスのほうが口当たりも軽やかになるので、『獺祭磨き二割三分』を飲むときは、ぜひ一度、薄めで小ぶりのワイングラスで口にしてみてください。

直射日光を避けて早めに飲もう

『獺祭 磨き 二割三分』は生酒ほど賞味期限は早いわけではありませんが日本酒ですので蒸留酒のように長期保存が可能なわけではありません。なるべく早く飲むのがおすすめです。

保管する場合は直射日光を避けて、冷暗所で管理するようにし、未開封の状態であっても、なるべくであれば1〜2カ月の内に飲むようにするのが無難といえるでしょう。

また『獺祭磨き二割三分』に限らず、日本酒は開封したら酸化・劣化が進むので、2〜3日以内に飲みきるのがよいとされています。

他の獺祭との飲み比べもおすすめ

こだわりの『獺祭磨きに割三分』は、ほかの種類の『獺祭』と飲み比べするのもおすすめです。『獺祭』にはおためしセットなどがありますが、ここでは飲み比べにおすすめの商品を紹介します。

獺祭 おためしセット 180ml×3本

『獺祭磨き三割九分』・『獺祭磨き二割三分』・『獺祭45』の180mlが3本セットになったおためしセットで、初めて『獺祭』を飲む人にもおすすめのセットです。

『獺祭磨き二割三分』との飲み比べで味の違いを楽しむのも良し、自分の好きな種類を見つけるのも良しで、ぜひ『獺祭』に興味がある人、もしくはこれから試してみたい、という人に向いているセットです。

  • 商品名:獺祭(だっさい) おためしセット 180ml×3本
  • 価格:3500円(税込)
  • Amazon:商品リンク

『その先へ』との飲み比べ

日本最高峰の磨きとされている『獺祭 磨き 二割三分』ですが、『獺祭 磨き その先へ』はその磨きを超える日本酒です。

その精米歩合は公表されていませんが、その上、価格は日本酒としては今まで類を見ないほどの高額が付けられており、究極の日本酒として非常に注目を浴びています。

二割三分の先を行く『獺祭その先へ』は、ぜひ『獺祭磨き二割三分』と飲み比べしてその味の違いを感じて欲しい酒です。

飲み比べの際には二割三分を最初に飲もう

『旭酒造』では、飲み比べのときには最初に『獺祭磨き二割三分』を飲むことをすすめています。

例えば『獺祭その先へ』と飲み比べるときも、先にその先へを飲んでしまうと違いが分かりにくいので、最初に『獺祭 磨き 二割三分』を1〜2杯飲んでから『その先へ』を飲むと、より細やかな違いが分かりやすいでしょう。

獺祭 磨き 二割三分を飲んでみよう

山口県岩国市の旭酒造が造る『獺祭磨き二割三分』は、精米歩合23%という日本の最高峰ランクの精米歩合で、日本だけではなく世界中の人から人気を集める日本を代表する酒です。

その『獺祭』の製造秘話やこだわりを踏まえ、実際に飲んで味わってみてはいかがでしょうか。

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