バイク用手袋の選び方。素材やタイプ、おすすめのアイテムを紹介

2019.09.08

バイク用の手袋には、素材・タイプ・付加機能など、チェックするべきポイントがたくさんあります。あなたの安全を守り、快適なライディングを可能にするために、用途や季節に合ったバイク用手袋の選び方と、おすすめの商品を紹介します。

バイク用手袋が必要な理由

子どもの頃、テレビで見た『バイクに乗るヒーロー』はバイク用の手袋を装着していませんでしたか?

それを真似して通学用の手袋に落書きをしたり、指が出せるようにフィンガー部分を切り落としたりして怒られた経験を持つ人もいるかもしれません。

教習所でバイクに乗る時には『手袋の着用は必須』と教わりますが、そもそもバイクに乗る時に、なぜ手袋が必要なのでしょう。

大きく分けて『安全性と快適さ』の二つがある、『バイク用手袋が必要な理由』を細かくおさらいしていきましょう。

転倒時の安全のため

バイクに乗るかっこよさを追求する前に、まず求めるべきは『安全性』です。バイクは車と違い、人間の体を守る『車体(ボディ)がないため、たとえ低速での走行でも、転倒すれば大きな事故につながります。

人は、平地を歩いてる時でも、転倒した際は最初に地面に手をついて衝撃から身を守ろうとします。もちろんバイクから投げ出された時も、体を守るため無意識に接地してしまうのが『手』です。

手がアスファルトに接地すれば、当然擦過傷や裂傷を負う可能性が高くなります。真夏のアスファルトなら大やけどをするかもしれません。

バイク用手袋は、もしもの時にあなたの手を守る大切な防具なのです。

寒さや日差しへの対策

バイクは、アクセルもブレーキも手で操作する乗り物です。寒さで手がかじかむと、思うようなハンドリングができなくなり、大きな事故につながりかねません。

夏の暑い時期も、手の甲は日除けがないため、思った以上に日焼けをします。体温が高くなることで痙攣を起こし、思いもよらぬハンドル操作をしてしまう可能性もあります。

汗による滑りを防止するためにも、蒸れにくい手袋を選ぶことは、非常に大切なポイントです。

バイク用手袋の素材

それでは実際に、どのようなバイク用手袋を買えばよいのか見ていきましょう。一般の手袋同様、バイク用手袋にもさまざまな素材の商品が販売されています。

『レザー』『ネオプレーン』『メッシュ』『ゴアテックス』などの素材が一般的ですが、それぞれの素材のメリットや、使用シーンを踏まえたバイク用手袋を選びましょう。

定番のレザー

バイク用手袋の素材で最も一般的なのが『レザー』です。素材のレザーはカンガルーや牛革が多く、どこのバイクショップでも手軽に入手でき、デザインも非常に多いため、ビジュアルにこだわる人におすすめの素材です。

伸縮性やグリップも優れており、長く愛用することで皮独特の風味が味わえるのも、ライダーに長く愛されている理由です。

しかし、革は水に弱いため、長持ちさせるためなら、雨の日や夏場の使用は避けたほうがよいでしょう。

雨にも強いネオプレーン

ダイビングやサーフィンのウエットスーツによく見られる素材の『ネオプレーン』は、水に強いだけでなく、防寒性や防水性の機能も高いため、悪天候下で走行をする人におすすめの素材です。

伸縮性に優れ、グリップを握った時の感触も感じやすいのが特徴です。価格も安いため一つ常備しておくと、さまざまなシーンで活躍します。

耐久性は革ほど高くなく、高温化での使用は劣化を早めるため注意が必要です。

夏場に快適なメッシュ

夏用手袋の定番は、通気性に優れた『メッシュ』です。バイクで走る時の風を感じやすいため、暑い季節に快適な走行を楽しめます。

値段も安く軽量であるため、ポケットに一つ忍ばせておきたい素材の手袋です。耐久性はあまり高くなく、水に濡れると重くなるため、季節を限定して使用するとよいでしょう。

アウトドアでも使われるゴアテックス

ウインドブレーカーの素材としておなじみの『ゴアテックス』は、撥水性・防水性・防風性に優れているため、雪山などの過酷な環境でのツーリングに最適です。通気性も優れているため、長時間蒸れにくく使用できるのも嬉しいポイントです。

風を感じにくいため、夏場の使用にはあまり向いていません。金額も非常に高価なので、長く大事に愛用したい素材の手袋です。

バイク用手袋のタイプ

素材と同じくらい、バイク用手袋を選ぶのに大切なポイントが『タイプ』です。

主に、『ショート』『ロング』『レーシング』『オフロード』といったタイプが主流ですが、どのようなシーンで使い分けるのか、その特徴と選び方を知っておくと、非常に安全で快適なバイクライフを楽しめます。

それぞれのタイプごとに、おすすめポイントを紹介していきます。

シンプルなショートタイプ

いわゆる手袋の形そのままの『ショートタイプ』は、手首までの長さで、非常にデザイン性も高く、安価で購入できるのが嬉しい点です。どこのバイク用品店でも手軽に購入できるため、オールラウンドに使用できます。

手首までと短いため着脱がしやすい反面、寒い季節には不向きです。また、あまりに安価なものは、滑りやすかったり、破けやすかったりする場合もあるので、試着してフィット感を確認してから購入したほうがよいでしょう。

手首までカバーできるロングタイプ

手首までのショートタイプに対し、手首から肘にかけて長さがあるのが『ロングタイプ』です。クラシックなデザインで、「バイクに乗る時は、ロンググローブと決めている」という、ロンググローブこだわる愛好家も少なくありません。

手首をすっぽり覆うタイプのため、防風や防寒性に優れています。

レザー素材が多く、蒸れやすいのが難点でしたが、近年ではパンチングレザーやベンチレーションなど、加工されたレザーで製造された製品も多く販売されています。

「ロンググローブのデザインは好きだけど、蒸れが気になって買えなかった」という人は、通気性のよいロングタイプもチェックしてみてはいかがでしょうか?

保護性能の高いレーシンググローブ

色とりどりの刺繍や模様が施され、デザイン性に優れているのが『レーシンググローブ』です。レース用に作られた手袋のため、保護性能が非常に高い手袋でもあります。

操作性も非常に優れ、細かいハンドルさばきが好きな人には最適です。保護性能優先で作られているため、通気性や防水性が必要ない場面など、バイクを乗る時のスタイルに合わせて選びたい手袋です。

操作性の高いオフロードグロープ

徹底的に軽量化された『オフロードグローブ』は、名前の通りスポーツ走行など、長時間使用をする人におすすめの手袋です。レーシンググローブ同様、カラフルなデザイン性の高い商品が多いのも特徴です。

通気性を重視しているため、悪天候や冬場の使用は避けた方が賢明です。価格も非常に安価のため、夏用手袋として一つ持っていると便利な手袋といえるでしょう。

バイク用手袋の付加機能

バイクと切っても切れない関係の『バイク用手袋』ですが、素材やタイプなど選ぶポイントはわかってきたけれど、種類が多く絞りきれないのも悩ましいですよね。

種類やタイプで選びきれない時は、商品の付加機能も参考にしてみましょう。スマホが使用できるバイク用手袋をはじめ、バッテリーを使用し、手袋を温めながら使用するヒータータイプなど、最新のバイク用手袋を紹介していきます。

スマホが使えるタイプ

スマホアプリをナビとして使用する、撮った写真をすぐSNS でシェアしたいライダーにとって、『スマホが使えるバイク用手袋』は便利な商品といえるでしょう。

スマホが操作できる薄さだと、メッシュやオフロードグローブを想像するかもしれませんが、レーシングタイプやレザーグローブでも、非常に多くのスマホ用手袋が販売されています。

スマホを操作する際、いちいち手袋を外すのは面倒ですし、ストレスが事故につながりかねませんから、着用したままスマホが使えるというのは魅力的でしょう。

しかし、くれぐれもスマホ操作をする時は、バイクを停め、安全な環境で操作しましょう。

冬に重宝するヒータータイプ

学生時代、冷たい指先に息を吹きかけて温めながら、自転車通学をした人も多いのではないでしょうか。

自転車と違い、バイクには『グリップヒーター』がありますが、グリップに接する手の内側は暖かくても、外気に触れる外側は寒いため、走行風で体温が奪われ、どんどん手がかじかんできます。

そんな時に重宝するのが『ヒータータイプ』の電熱グローブです。

バッテリーで熱を供給するバッテリータイプは、電池切れをするとただの手袋になってしまうため注意が必要です。

車体から供給するタイプは時間を気にせず使えますが、配線に気をつけましょう。また、発熱部は手の甲だけなのか、指先まで温かくなるのか、自分の好みに応じて選ぶ必要があります。

バイク用手袋の選び方

素材・タイプ・付加機能など、バイク用手袋選びに必要なポイントをおさえたところで、実際にあなたに合うバイク用手袋を選んでみましょう。

まず、手を保護する『保護性能』は、外してはいけないポイントです。次に、操作性や快適性など、『自分の手に合うもの』を選びましょう。

最後に、自分がどのような状況や条件でバイクに乗るのか『天候・気候』を認識し、あなたのためのバイク用手袋を探し出しましょう。

手にフィットするか

手袋自体が持つ安全性が高いといっても、それはあなたの『手にフィット』していなければ、何の意味もありません。

ネットで安価な商品を購入する方法もありますが、できればバイク用品店で試着することをおすすめします。手にフィットするかだけでなく、手袋をした状態でグリップを握り、違和感がないか必ず確かめましょう。

アクセルやブレーキの操作性に違和感があれば、事故につながる恐れがあるため、操作性には徹底的にこだわりたいものです。

保護性能を確認する

バイクに乗る限り、必ずついて回る危険が『転倒』です。

転倒時に手をついてケガをするのを防ぐため、手袋は必ず破けにくい丈夫な素材であることが最低限の条件といえます。さらに擦過時に熱を発したり、転倒の衝撃で脱げたりしてしまう手袋も避けた方がよいでしょう。

長時間グリップを握る『手の皮の保護』という意味では、蒸れにくい手袋を選ぶのも忘れてはならない大切なポイントです。

季節や天候に合ったもの

春や秋など、雨の少ないシーズンが長い反面、日本は雨の多い『梅雨』、気温が高くなる『夏』、積雪がある『冬』と、季節が変動しやすいのが特徴です。

バイク用手袋の耐久性が高いとはいえ、夏に蒸れやすい手袋を使っていては、操作性を著しく下げるため、事故の危険が高くなります。冬に防寒・防風の手袋をつけないのも、同様の結果を招きます。

バイク用手袋は、どれか一つが『正解』というのではなく、その時々の季節や天候に合わせて使い分けることが、長く快適にバイクライフを楽しむ秘訣といえるでしょう。

3シーズンで使えるおすすめのバイク用手袋

実際にバイク用手袋を購入してみましょう。

どの手袋も、手首から中指の長さを『全長』とし、親指の付け根から小指側に平行に一周したところが『厚み』です。

一般的な成人男子の手の大きさなら、『S・M・L・LL』のサイズが展開されていることが多いため、3シーズンで使える手袋を必ず用意しておきましょう。

いくつも数を購入するのではなく、『3シーズン手袋プラス冬用手袋』の二つを用意することが、賢いバイク用手袋の購入方法です。

コミネ プロテクトメッシュグローブ

ライディングギア・ホットウェア・プロテクターなど、多数のバイク用品を販売しているメーカーです。

耐久性と通気性に優れ、立体裁断のため着脱がスムーズに行えます。着脱にストレスを感じたくない人におすすめです。

サイズがXSから3Lと幅広く展開されており、色も赤と黒のシンプルなデザインで、使う人を選びません。リフレクター(反射材)が付いているため、夜間の走行にもおすすめのモデルです。

  • 商品名:コミネ プロテクトメッシュグローブ
  • 参考価格:3408円(税込)
  • Amazon:商品ページ

CARCHET バイクグローブ

1年間の安心保証がついた、ショートタイプのグローブです。スマホが操作できるタッチパネル対応で、しっかりと手首にマジックテープで固定させましょう。

手の甲のプロテクター部分に、蒸れを逃す通気ポート(ベンチレーション)がつけられており、第2関節の下はメッシュ素材になっているため、高いプロテクター機能を有しながら非常に通気性のよい商品です。

手のひら部分には摩擦に強いレザーが使用され、操作性も高く、長く使えるアイテムです。

  • 商品名:CARCHET バイクグローブ
  • 参考価格:1680円(税込)
  • Amazon:商品ページ

デイトナ ゴートスキングローブ プロテクションタイプ

手の甲側にヤギの皮を使用した、フィット性と操作性がとても高い商品です。

初心者からベテランまで、幅広いライダーに愛される秘密は、山タイプのフローティングナックルガードです。デザイン性を損ねず、それでいて防護機能が高い安心の商品です。

幅広のマジックテープが手首を程よい圧力で締め付けるため、転倒時にも脱げにくく、手の平側の防護性も期待できます。

ブラック・イエロー・ブラウンと3色展開されており、ほかのライダーと差をつけられる、おしゃれなデザインの手袋です。

  • 商品名:デイトナ ゴートスキングローブ プロテクションタイプ
  • 参考価格:3086円(税込)
  • Amazon:商品ページ

冬に使えるおすすめのバイク用手袋

3シーズンタイプのほかにできれば持っていたいのが、冬用のバイク手袋です。

バイクは外気に直接手が触れるため、薄いバイク用手袋では瞬く間に体温が奪われていきます。特に、指先は細いハンドルさばきやブレーキ操作があるため、かじかんだ手でバイクを運転するのは手の動きが鈍るため危険性を伴うともいえます。

また、長時間寒気にさらされた指は、凍傷を起こす可能性があるため、冬は『冬用の手袋』を使用したほうがよいでしょう。

とはいえ、ただ手袋の生地が厚いだけでは、防寒・防風機を果たしているとはいえません。生地が厚いと操作性も鈍くなり、安全性も低下するため、選ぶ時には注意が必要です。

各メーカー自慢の冬用手袋をゲットし、雪山ツーリングにチャレンジしてみましょう。

RSタイチ e-HEATグローブ

柔軟性が高く、ロンググローブながら着脱のしやすいヒートグローブです。

別売りで、配線不要ですぐに使えるリチウムイオンバッテリーが搭載されているほか、車両と直接つなげる12Vの接続ケーブルが付属しているため、用途に合わせて選択が可能です。

さらに、両方の機能を同時に使えるため、寒い冬でも安心な手袋です。

表にはナイロン・合皮・牛革を使っており、防風性も高いため、それほど気温が低くない時には、通常のウインターグローブとしても高い効果を実感できます。

  • 商品名:RSタイチ e-HEATグローブ
  • 参考価格:1万5120円(税込)
  • 楽天市場:商品ページ

ラフ&ロード  アクティブウインターグローブ

『ラフ&ロード  アクティブウインターグローブ』は、冬用のグローブながらタッチパネル対応という素晴らしい商品です。

一般の手袋でも、『タッチパネル対応』になっているのは、右手の親指と人差し指だけ、という商品が多く見られますが、これは左右両方が対応しているため、左利きの人に非常におすすめです。

色はブラックカモ・ヘリンボーン・レッドの3種類から選べ、リフレクターも付いているので、冷え込む夜間の走行にも安全性を発揮します。

防水や透湿に強い素材でありながら、中綿入りで非常に暖かく、軽量でコストパフォーマンスにも優れた商品です。

  • 商品名:ラフ&ロード  アクティブウインターグローブ
  • 参考価格:2330円(税込)
  • Amazon:商品ページ

SBOYS オートバイロング手袋

テレビのヒーローが使っていそうなデザイン性の高いグローブで、防水加工が施されています。見た目にも生地が厚めのバイク用手袋ですが、タブレット操作も可能なのが嬉しいポイントです。

ゴツゴツした男らしいデザインの硬いプロテクションが手の甲に装備されており、転倒で手をついた時に衝撃吸収されます。

スライダー機能も付いているため、万が一のアクシデントに優れた安全性を発揮する商品です。

内側は厚手のフランネルが補強され、防寒に優れており、ストレッチ性も高いので、冬用グローブとは思えないほど、グリップを握りやすい商品です。

  • 商品名:SBOYS オートバイロング手袋
  • 参考価格:2340円(税込)
  • Amazon:商品ページ

バイク用手袋で安全と快適を手に入れよう

バイク用手袋を装着する目的は、安全で快適なライディングを楽しむためです。

命を守るヘルメット同様、万が一転倒した時に最初に地面に接触する手を守るために、バイク用手袋は妥協せずに選ぶことをおすすめします。

とはいえ、バイク用手袋を大量に購入する必要はありません。例えば、雪山へツーリングすることが多いなら『機能性』で冬用の手袋を購入し、現地にたどり着くまでに必要な手袋は『デザイン性』で選ぶなど、状況に応じて選びましょう。

素材・タイプ・デザイン・付加機能など、あなたの快適なバイクライフをともに歩あむ、バイク用手袋という名の相棒を見つけてみましょう。

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