テントの結露を防ぐにはどうする?原因と対策を徹底解説

2019.09.07

キャンプをしたら雨も降っていないのにテントが濡れていた、という経験を持つ人は少なくないでしょう。テントが濡れるのは結露が原因です。基本的なメカニズムや対策方法、結露してしまった場合の対処法について解説します。

テントが濡れる原因とは

テントが濡れるのは、主に『夜露』と『結露』の二つが原因です。夜露と結露、それぞれの特徴について解説します。

夜露によって濡れる

テントが濡れる原因の一つは夜露によるものです。日中に温められた地面は、夜になって気温が下がると空気中へ熱を放出します。これは『放射冷却』と呼ばれる現象です。

このとき空気中の水分が冷えて水滴となり、地上にある物体に付着したものを夜露と呼びます。

日中と夜間の気温差が少ない夏の平地などでは、夜露は少量しか発生しません。朝からの気温の上昇ですぐに乾いてしまうため、気づかない人もいるでしょう。

しかし、春や秋の平地や夏の高地など『気温差が大きい場所』では、よく見られる現象です。

結露によって濡れる

テントが濡れるもう一つの原因は結露です。結露とは『建物の内部と外部の温度差』によって、空気中の水分が水滴になることを指します。

冬に部屋の中で暖房を入れると、窓に水滴が付いて曇る現象をイメージするとわかりやすいでしょう。

テント内部は、結露が起こりやすい環境です。冬場のキャンプではテント内でストーブを焚くことが多く、春や秋でも人の熱で外よりも若干温度が上がります。

外気との温度差によって、結露が生じやすくなるでしょう。夜露とは違い、結露はテント内部にも発生して『寝袋やリュックなどを濡らす』ことがあります。非常に厄介な存在です。

結露への対策

大切なテントを濡らさないためには、結露を発生しにくくすることが必要です。結露対策に効果的な方法を紹介します。

場所選びやテントの張り方

結露対策の基本は、テントを張る場所選びです。

『周囲に水分の多い場所』では、結露の量も増えます。川沿いや湖畔、海岸などは、できるだけ避けるとよいでしょう。木陰にテントを張るのも、避けたほうが無難です。

結露してしまった場合『いかに素早く乾燥させるか』がポイントになります。特に、太陽の熱はテントの乾燥に欠かせない要素です。できるだけ日当たりのよい場所を選ぶと効率的でしょう。

テントの張り方を工夫することも、結露対策に有効です。テントを張った上からタープやビニールシートを使って『外壁』を作るだけでも、結露の量をかなり抑えられます。

ポイントは『テントとタープを密着させない』ことです。テント上部とタープの間に空気の層を作るイメージで、水滴を防ぐ外壁を設置してみましょう。

換気と除湿剤などの利用

結露はテント内と外気の温度差によって生じます。逆に言えば、温度差をなくせれば結露を防ぐことも叶うでしょう。

温度差をなくすためには、定期的な『換気』が大切です。ベンチレーター部分に小型のファンを取り付けて回しておくと、効率よく外気と入れ替えられます。

冬場は多少寒く感じるかもしれませんが「結露で片付けが面倒になるよりはまし」と割り切りましょう。

テント内の空気を『循環させる』ことも、結露対策には有効です。小型のサーキュレーターを使って空気を動かしておけば、結露の量を減らせます。

少しでもテント内の湿度を下げたいのであれば、テント内に『クローゼット用の除湿シート』を吊り下げるのも良案です。

結露しにくいテントを使う

1番効果的なのは、結露しにくいテントを使うことです。素材によってそれぞれ特徴があります。

コットン素材のキャンバス生地で作られたテントは、通気性・吸湿性が高い点が魅力です。結露のように水滴が付着するのではなく『水分が布に染み込む』感覚で使えます。

それなりの重量があるため、扱いには注意が必要です。重量を軽くするのであれば、コットンとポリエステルを混紡した『ポリコットン製』のテントがよいでしょう。

コットンの吸湿性とポリエステルの軽快さをいいとこ取りしたテントで、こちらも結露対策にはピッタリです。ただし、ポリコットン製のテントはポリエステル製よりも費用がかかります。

結露の対処や乾かし方

結露対策をしていても結露を完全に防ぐことはなかなかできません。結露してしまったときに、素早くテントを乾燥させる方法を紹介します。

タオルなどでの拭き取りのコツ

テントが結露してしまったら、まずはタオルや雑巾などを使って『拭き取る』対処法が基本です。

拭き取る前にはテントを軽く叩き、なるべく水滴を落としてしまいましょう。乾いたタオルで広範囲を拭ける上に、乾くまでの時間を短縮できます。

拭き取る際にも、水滴を払い落とすように軽く叩きながら拭くのがコツです。ゴシゴシとこすってしまうと、テントの生地に水分が吸収されてしまい乾きにくくなってしまいます。

タオルや雑巾の代わりに『マイクロファイバークロス』を使うのも効果的です。マイクロファイバークロスはタオルよりも『吸水性』に優れているため、結露を拭き取る際に活用できるでしょう。

暖房器具をあてる

結露で濡れてしまった部分に暖房器具をあてることも、テントを乾燥させるためには効果的です。小型のセラミックヒーターや石油ストーブがあれば、効率よく乾かせます。

ポイントは『暖房器具のみ』で乾燥させようとしないことです。結露を拭き取り、テント上部は太陽の熱で乾かします。

乾きにくい『テント下部』を暖房器具で補うといった使い方をすると、無駄がありません。なお、テント内で暖房器具を使う際には、火災や一酸化炭素中毒に注意しましょう。

結露や対策について理解しておこう

結露は、外気とテント内の温度差によって生じるものです。結露を完全に防ぐことは難しいですが、適切な対策や対処をすることで大方防げます。

テントの結露に対する正しい知識を持ち、キャンプでのテント泊を楽しんでみてください。

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