地酒ブームの火付け役!「越乃寒梅」はいかにして幻の酒となったのか

2019.08.30

新潟は、米どころであると同時に日本酒の名産地です。「久保田」や「八海山」を始め、様々な銘酒が人気となっています。中でも、「越乃寒梅」は明治40年から続く、歴史ある日本酒です。越乃寒梅はどのような日本酒なのでしょうか?人気となった理由や、人気の銘柄を紹介します。

越乃寒梅はどんなお酒?

「越乃寒梅(こしのかんばい)」は、新潟県にある石本酒造が造る日本酒です。越乃寒梅はどんなお酒で、いかにして人気になっていったのでしょうか?

越乃寒梅は品質にこだわった「幻の酒」

明治40年、「農作業に励む亀田の人々に喜んでもらえる酒を造る。」という想いのもと、石本酒造の歴史が始まり、「越乃寒梅」が造られ始めます。

やがて地元で徐々に人気が高まるとともに、品評会などでも注目を集めていきます。

ところが戦後になると、一転して苦難を味わいます。当時は食べるものもほとんどない過酷な環境の中、お米の供給が難しくなったこともあり、日本全国の酒造に大きな苦境を強いることとなりました。石本酒造もその例にもれず、一時は酒造ができなくなったこともあったといいます。

それでも石本酒造は、安易に儲けるための日本酒造りには走らず、「人々に喜んでもらえる酒」という原点を忘れることなく、こだわりの地酒を少量生産で作り続けます。

そんな中、世間の風向きが変わったのは昭和38年のこと。当時雑誌『酒』の編集長であった佐々木久子女史によって、「越乃寒梅」が地元で続く「幻の酒」として取り上げられます。これにより、越乃寒梅は一躍有名となり、地酒ブームが始まります。つまり、「越乃寒梅」は、現在の日本酒ブーム・地酒ブームの火付け役となった銘柄なのです。

公式サイト|越乃寒梅

おすすめの越乃寒梅

数ある越乃寒梅の中から、いくつか紹介します。越乃寒梅すべてがおすすめですが、まずは試してみてください。

基本となる「白ラベル」

最も基本となるのが「白ラベル」です。晩酌向きの銘柄で、「料理に合う」「飽きずに飲める」「次の日に残らない」ことを目指して作られました。

低温で丁寧に発酵させた白ラベルは、まさに越乃寒梅を象徴するようなキレ味のある淡麗辛口な味わい。すっきりとしながらインパクトを残す後味は、公式サイトの商品紹介ページにもあるように「尻ピン(※)」という表現がぴったり。越乃寒梅を飲むならまず初めに飲んでほしい銘柄です。

(※尻ピン…日本酒の味わいを表す表現。後味にインパクトがあり、口の中にキュッと残るような印象を指す)

  • 商品名:越乃寒梅 白ラベル1800ml
  • 容量:1800ml
  • 参考価格:2,830円(税込)
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ライトな味わいの「灑(さい)」

「灑(さい)」は、越乃寒梅が手掛ける新たなシリーズの日本酒です。飲み口淡麗な日本酒を目指す越乃寒梅の中でも、精米歩合を55%まで磨き上げた五百万石と山田錦を使用し、体にすとんと落ちるようなライトで飲みやすい味わいになっています。

フルーティーな吟醸香の中に、ふくよかなコメの旨味も感じられ、今までの越乃寒梅とは一線を画した新たな挑戦がうかがえるシリーズとなっています。

おすすめの飲み方は「冷や」。スッキリとしたキレとなめらかな飲み心地、そして豊かな風味をぜひ堪能してみてください。

  • 商品名:越乃寒梅 灑(さい)純米吟醸 1800 ml
  • 容量:1800ml
  • 参考価格:3,275円(税込)
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こだわりの銘柄「特撰」

越乃寒梅の中でも、特に見事なのが「特選」です。シルキーでやわらかな口当たり、確かに感じられる力強いキレ味、後味に感じられるコメの旨味と風味。すべての要素がバランスよく調和しています。ほのかに香る吟醸香は、それ自体が特徴というよりもむしろ、この酒の特徴を引き立ててくれるような印象です。

全体を通して、「特選」の名にふさわしい上品な仕上がりといえるでしょう。

  • 商品名:越乃寒梅 特撰 吟醸 1800ml
  • 容量:1800ml
  • 参考価格:4,370円(税込)
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こだわり抜いた本当に美味しい日本酒

越乃寒梅は、伝統ある日本酒です。戦争による物資不足などでもめげずに、こだわり続けてきたからこそ、今の越乃寒梅があります。

こだわり抜いた「喜ばれる酒」を、ぜひ試してみてください。

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