卓球上達のためにチキータを覚えよう。打ち方やコツを紹介

2019.09.02

卓球初心者のなかには、新しいテクニック法としてチキータを習得したいと考えている人も多いのではないでしょうか?チキータは、攻撃性が高く、たくさんのプレイヤーが使っている代表的なテクニックの1つです。チキータの打ち方やコツを紹介します。

チキータとはなにか

『チキータ』は、卓球の数あるテクニックの中でも代表手的なものの1つです。初心者のなかには、聞いたことはあっても、どういったテクニックなのかわからない人もいるのではないでしょうか?

ここでは、チキータの語源や由来とともに、その特徴について解説します。

チキータの語源と由来

『チキータ』は、チェコ出身の1人の卓球選手が生み出しました。その選手の名前はピーター・コルベルです。彼が若いころ、遊んでいるときにチキータを考えついたと言われています。

その後、1900年のヨーロッパ選手権大会で、コルベル選手が試合でチキータを使った攻撃的な試合を繰り広げたことにより、多くの選手がこのテクニックに注目し、使うようになりました。

チキータは、打ったボールが横回転をしながらバナナのようなカーブの軌道を描きます。そのボールの描く軌道の特徴から、有名なバナナブランドである『チキータバナナ』をイメージして、コルベル選手がチキータと名づけたのが由来です。

チキータの特徴

チキータは、手首の素早い動きを利用して行う『横回転のバックフリック』が最大の特徴と言えます。バックとは『利き手側の反対側』のことで、フリックとは『払うように弾く打法』のことです。また、利き手側のことをフォアと呼びます。

利き手側と反対側に飛んできたボールを払うようにして強く弾いて返球するバックフリックに、さらにボールに横回転をかけて、カーブする軌道を描きつつ、速いボールを打ち出せます。

また、初心者のなかには、テレビなどで観ているだけでは、チキータを判別できない人も多くいます。しかし、チキータの特徴さえ理解していれば、実は簡単にチキータを見分けられるのです。

見た目で判断できる、チキータの最も簡単な特徴は、『バックハンドでラケットを引いてから打ち終わるまで、ラケットが卓球台の上にあること』と覚えておきましょう。

主にレシーブ側で使われる

チキータは、握手するようにラケットを握り、ラケットの両面で打球する『シェークハンド』で行います。

十分に手首を曲げた状態で手の甲側で打球する『バックハンド』でボールを返球するのに便利で、相手が打ってきたボールの回転に影響されにくい打法です。そのため、主にレシーブ側で使われます。

チキータのメリットを知ろう

チキータには、安定したレシーブができ、なおかつ攻撃的なので展開を読みやすい状況を作り出せるメリットがたくさんあります。

ここでは、そのたくさんあるメリットのなかから、代表的な2つのメリットを紹介します。

回転数が高く安定している

チキータは、ボールを打つときに強烈な横回転がかかるため回転数が高く、『レシーブ技術としての安定性に優れている点』がメリットの1つでしょう。ボールのやや横を捉えることで相手サーブのボールの回転軸を外すこともできます。

たとえば、真下回転のボールの正面から打球すると、相手の下回転を受けてしまいますが、ボールを横から捉えて打球すると、回転の影響は格段に小さくなります。

相手が返球しづらい

チキータのメリットには、ボールを打つときに強い横回転がかかるため、相手がブロックしようとするとネットミスを起こす可能性が高く、返球しづらい点も挙げられます。

また、もし相手に返球されたとしても、バックで返ってくるケースが多いため、試合展開が読めて、次の攻撃につなげやすくなるというメリットにもつながります。

チキータの横回転の影響によって、その後の展開はバック側に来ることが多いため、4球目を狙い撃ちしやすくなるのです。

チキータの打ち方

チキータの特徴や魅力を理解したら、次は実際に打ってみましょう。チキータを打つためには、正しい打ち方を覚えることが大切です。ここでは、『チキータの打ち方』を紹介します。

姿勢を落としてボールを待つ

まず、姿勢を落とし、前傾姿勢でボールを待ちましょう。この前傾姿勢は、ボールのバウンドする時の高さがよく見える姿勢です。

チキータを成功させるためには、ただ、ボールを打てばよいわけではありません。ボールを選ぶことも、成功させる重要なポイントなのです。

ボール選びのポイントは、回転の量や方向ではありません。『バウンドの高さ』に注目しましょう。バウンドの高さがネットより少し高くなったボールを狙います。

ネットすれすれの高さが低いボールを選んで打ってしまうと、ボールの回転が弱くてもネットミスしやすいので気を付けましょう。

スイングのポイント

ボールを打つときの『スイング』にもポイントがあります。スイングでは、ひじを高く上げて手首を大きくひねります。そして、手首を返しながら思い切りスイングしましょう。

ひじの位置を高く保つことがチキータの『成功率を上げる』ポイントです。ひじを高い位置に置きながら前に出すことで、スイングするスペースが生まれます。

このとき、打球点はバウンドの頂点を狙い、ボールの正面より少し上を強くこするように打ちます。手首も使って、球を擦る感覚を身に付けましょう。

必ずしっかりと振り切る

チキータを打つときには、必ずラケットを思い切り振り切ってください。中途半端にスイングをしてしまうと、相手ボールの回転の影響を受けるため、ミスをしやすくなります。また、打球にもパワーがありません。

ラケットを鋭く大きく動かし、打球点はバウンドの頂点を狙うとよいでしょう。

打つ際のコツを抑える

チキータの打ち方をマスターしたら、コツも抑えておきましょう。コツを抑えることで、成功率も高くなります。

ここでは、打つときのコツを3点紹介します。

ボールにしっかり近づく

ボールに対して前傾姿勢で、しっかりと近づくように意識しましょう。

ボールに足だけでなく上半身も近づけることで、スムーズにスイングがしやすくなります。また、ボールも選びやすくなるため、結果的にチキータの成功率が高まります。

ボールの捉え方

チキータは、相手が打球に加えた回転の影響を少なくしながら、ボールに横回転をかける打法です。

その特徴を活かすために、『ボールの横を捉える』ことで、ボールに強い横回転を加えられます。また、『全身の力を抜いてリラックス』した状態で打つように意識してください。

無駄な力を入れてしまと、ラケットの面もぶれてしまったり、手首のスナップが悪くなって回転をうまく掛けられなかったりしてしまいます。その結果、ラケットでボールをうまくとらえられなくなってしまう可能性があります。

チキータでは、『ボールを捉える瞬間に最も力が入るようにし、手首を返しながらボールに強い横回転をかける』ことを意識しましょう。

そのほかにも、『ボールを最大限に引きつけてから返球』することも重要です。引きつけることで『溜め』が生まれます。そして、より回転量が多く安定した返球ができるのです。

フォア前のボールを練習しよう

自分の利き手側のことを『フォア』と呼びます。チキータを習得するためには、右足をフォア側に大きく動かし、体をボールにしっかり近づけてスイングできる『フォア前に来たボールで練習する』とよいでしょう。

特に初心者は、レシーブ位置から動いてチキータを打つのではなく、あらかじめフォア前のボールを打ちやすい位置で待ち構えて練習してください。

スイングの方法や打球の感覚が身に付いたら、レシーブの位置からの練習を始めると、初心者でもスムーズにチキータを習得できます。

チキータとフリックの違い

卓球でよく使われる代表的なテクニックに、『フリック』があります。フリックも、チキータと同じように、レシーブから主導権が取れるテクニックです。

シンプルなテクニックではありますが、しっかりとマスターするためには、チキータ同様にコツとポイントを抑える必要があり、簡単ではありません。

ここでは、チキータとフリックの違いについて紹介します。

フリックとは?

フリックは、最もシンプルな攻撃テクニックです。卓球では、相手コートを2バウンドする短いボールからラリーが始まることが多いです。台上を2バウンドしない長いボールを出すと、相手側は、体全体を使った大きなスイングでパワーのあるボールを返球してきてしまうからです。

自分のコートで2バウンド以上するような短いボールは、台上で打ち返さなくてはなりません。大きなスイングができないため、手首のスナップをうまく使う必要があります。

そこで、速いボールで攻撃的に返球する方法が『フリック』です。フリックは、手首を中心として払うようにスイングする打法で、ボールを叩くようにして打球する攻撃的な技術なので、速いボールが出せるだけでなく、無回転かつ直線的な軌道になるため決定打としてもよく使われます。

打ち方の違い

チキータもフリックもどちらも、ボールを選んでから打つことは同じです。しかし、打ち方には、いくつかの異なる点があります。

まず、チキータの打ち方では、『ひじを高い位置』に上げて、手首を大きくひねり、手首を返しながら『思い切りスイング』します。このとき、ボールの正面より少し上を強くこするように横回転を付けて打つのが特徴です。

一方で、フリックの打ち方では、チキータのようにひじを高く上げません。ボールのバウンドに合わせてラケットの角度を調整して、『ボールの下』に入れてから手首中心の『コンパクトなスイング』をします。

このとき、すばやくボールの近くに体を寄せることがポイントです。ボールのバウンドの頂点を捉えられないと、ミスが多くなるので注意しましょう。また、ボールを軽く弾くように打つ点もチキータとは異なる点です。

チキータを覚えてアドバンテージを作ろう

チキータは、さまざまな回転のボールを返球できるため、できるようになることで大きなアドバンテージになることが間違いありません。ただし、チキータを成功させるためには、正しい打ち方やフォームを覚えることが大切です。

上達するためには、ぜひこのテクニックを覚えておきましょう。

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