ヘッドホンは自作できる?自作やカスタム例と注意すべき点

2019.09.01

市販のヘッドホンでは性能に満足できない、なかなか自分好みのヘッドホンに出会うことができない、そんな悩みを持つ人も少なくないでしょう。そんな方にはヘッドホンを自作してみると良いかもしれません。自作方法やカスタム事例、自作の際の重要な注意点を解説します。

ヘッドホンの自作は可能?

ヘッドホンは自作することが可能です。しかし、一から設計して作ることは非常にハードルが高く、ある程度の専門知識を持っていないと難しいでしょう。そこで、比較的簡単にできる自作方法を紹介します。

自作キットの利用

ヘッドホンの自作は、市販の自作キットを活用し、手持ちのヘッドホンをバージョンアップするのが一般的な方法です。

例えば、手持ちのヘッドホンをハイレゾ対応にできる自作キットがあります。ヘッドホンのドライバーユニットを交換するだけで、ハイレゾ音源の再生が可能になるというものです。このような自作キットを使えば、普段使っているお気に入りのヘッドホンを、より快適に使うことができるでしょう。

ただし、これらの自作キットは、パーツのサイズが合わないと使うことができず、また、はんだごて等の工具を使って作業をする必要があります。電子工作に慣れていない人にはややハードルが高いかもしれません。

自作ケーブルなどパーツも

ヘッドホン用のケーブルも自作することが可能です。ヘッドホンのケーブルが断線してしまったときや、音質がイマイチ合わないと感じたときに交換用のケーブルを自作してみてはいかがでしょうか?

用意するものはヘッドホン用ケーブルとプラグ、はんだごてとはんだ、ニッパー、ペンチなどの工具です。ケーブルとプラグは電気屋などで購入することができます。

ケーブルの外装を剥き、プラグにケーブルを繋いではんだで固定すれば完成です。工作のレベルとしてはそれほど難しくありませんので、慣れてしまえば簡単に作ることができるでしょう。

ヘッドホンのカスタム例

ヘッドホンはカスタムすることで性能や使い勝手が向上することがあります。ヘッドホンの主なカスタム例を紹介します。

バランス化

バランス化とは、ヘッドホンに流れる電気を分割することで左右の音を分け、音質をクリアにする改造です。

ヘッドホンの内部には、ヘッドホン側に流れる電気を通す線(ホット)と、戻ってくる電気を通す線(コールド)、そしてその電流が周囲の影響を受けないようにする線(シールド)と呼ばれる3本の線が通っています。

このうちシールドと呼ばれる線は、ホットとコールドが共用で使っており、その影響によって音が混ざってしまうという仕組みです。バランス化はこのシールドを分割し、ホットとコールドそれぞれにつなぐ改造を指します。

ヘッドホンの構造によって改造方法が異なりますが、手持ちのヘッドホンの音質を上げたいと考えているのであれば、チャレンジしてみる価値はあるかもしれません。

Bluetoothでワイヤレス化

市販のBluetoothアダプタを使用すれば、ケーブル付きヘッドホンでもワイヤレス化することが可能です。ただし、そのままでは見た目があまり良くないので、Bluetoothアダプタをヘッドホン内部に埋め込んでしまうという改造方法があります。

市販のBluetoothアダプタを分解したら、イヤホン端子にリード線をはんだ付けし、次にBluetoothアダプタをグルーガンでヘッドホンのパネルに固定します。

同時にヘッドホン下部にイヤホン端子用の穴を電動ドリルで開け、Bluetoothアダプタのリード線を4極ジャックにはんだ付けし、イヤホン端子・スピーカー・ケーブルをはんだ付けしたら完成です。

開放型へのカスタム

密閉型のヘッドホンを開放型に改造する方法もあります。密閉型は低音域に強く、遮音性が高い反面、音がこもりやすいという特徴がありますが、空気の通りやすい開放型に改造することで音質をクリアにすることができます。

具体的な方法としては、密閉型ヘッドホンのハウジング(カバー部分)を切り取りって金属製のメッシュに交換したり、ハウジングにいくつか穴を開けたりすることで開放型ヘッドホンに改造することが可能です。

ただし、開放型は密閉型に比べると音漏れがしやすくなります。密閉型ヘッドホンを屋外で使用することが多い人は注意が必要です。

自作やカスタムの注意点

ヘッドホンの自作やカスタムの際に押さえておきたい注意点を紹介します。

パーツサイズや性能

そもそもサイズが小さい(あるいは細い)ヘッドホンは自作や改造に向いていません。非常に細かな作業が要求されるだけでなく、耐久性にも不安があるため、ふとしたはずみで壊れてしまうことがあります。工作に慣れていないのであれば、これらのヘッドホンの自作やカスタムには手を出さないほうが無難でしょう。

パーツのサイズも事前に確認する必要があります。特にドライバーユニットは、サイズが合わないとヘッドホンに収まらないことがあるため、事前のチェックが重要です。

また、使用するパーツの性能にも注意しましょう。ステレオジャックやケーブルなどはヘッドホンの規格に適したものを使用しないと正常に動作しなかったり、本来の性能を発揮できなかったりすることがあります。

自作やカスタムは自己責任

自作やカスタムは必ず自己責任で行うようにしましょう。自作や改造には、工具を使うことによるケガや、工作失敗による破損・性能低下などのリスクがあります。

特にヘッドホンは耳に装着して使うものです。自作・改造によって音量が過剰に大きくなって耳を悪くしたり、発熱や発火による負傷したりする可能性がないわけでもありません。

また、自作や改造を施したヘッドホンは、メーカー保証を受けることもできません。高価なヘッドホンや、お気に入りのヘッドホンに手を加えるときは注意しましょう。

自作やカスタムを行う際には、これらのリスクを十分に理解・把握したうえで行うようにしましょう。

自作やカスタムで自分好みのヘッドホンを手に入れよう

ヘッドホンの自作やカスタムのメリットは、工作に慣れており手先に自信のある人であれば、自分好みのヘッドホンに仕上げることができることです。ご紹介した自作やカスタムの際の注意点を十分に理解したうえで、市販のヘッドホンに満足できない場合には、チャレンジする価値があるかもしれません。

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