その歴史は縄文時代から?日本伝統のお菓子・煎餅の歴史を解説

2019.08.28

煎餅(せんべい)と言えば、香ばしい香りや歯ごたえのある食感が魅力のお菓子です。その歴史は古く、縄文時代に遡るという説もあるほか、現代では様々なバリエーションの煎餅があります。そんな歴史あるお菓子・煎餅の概要や歴史をご紹介します。

煎餅の概要と保存方法について

煎餅の一般的な特徴と、おすすめの保存方法についてご紹介します。

煎餅の概要について

煎餅の基本的な作り方としては、まず粳米(うるちまい)を潰したり延ばしたりして生地にします。

粳米とはご飯を炊く際に一般に用いられる米のことで、デンプン分子のアミロースとグルコース分子のアミロペクチンが結合しているのが特徴です。アミロースを成分として持たないもち米に比べて、粳米は粘り気が少ないのが特徴です。

次に、粳米の生地を焼くか揚げるかによって、大きく焼きせんべいと揚げせんべいに分かれます。煎餅の味付けは醤油や塩を用いるのが一般的ですが、砂糖、ソース、ジャムなど様々な材料を加えることも可能です。

綿の量が少ないなど、薄くて粗末な布団を煎餅布団といいますが、その例えの通りに煎餅は一般に薄く伸ばしたような平べったい形状になっています。

煎餅の保存方法

焼きたての煎餅はしっかりした食感が魅力ですが、開封したまま放置すると湿気って風味が半減してしまいます。煎餅が湿気らないように保存するのに適した場所は、ズバリ冷蔵庫の中です。

冷蔵庫の中は温度が低い、温度が低い、密閉されている、光が届かないなど、煎餅を良い状態で保存するのに最適な環境になっています。また、煎餅は水分が少なめで凍りにくいという特徴があり、その点でも冷蔵庫での保存に適しています。

煎餅の歴史について

煎餅の歴史について、主食としての時代と菓子としての時代に分けてご紹介します。

主食としての煎餅

煎餅の歴史については、元々は中国から日本に伝わったと言われています。紀元前の前漢の時代にはすでに中国に煎餅の原型が存在しており、当時の宮中や祝日の食事など、重要な行事の際によく用いられていました。

中国からの煎餅の原型が日本に伝わったのは飛鳥時代で、当時は材料として米ではなく小麦粉を水で練ったものを使用していました。

煎餅についての記述が文献で確認できるのは、737年に成立した当時の税に関する書類である「但馬国正税帳」においてです。

一方、吉野ヶ里遺跡などから当時の穀物を平たく潰して焼いたものが複数出土していることから、縄文時代から弥生時代にかけて既に煎餅の原型のようなものが食べられていたとする説もあります。

菓子としての煎餅

古い時代の煎餅は主食としての位置づけが強かったのですが、室町時代以降には菓子として親しまれるようになります。戦国時代の武将の茶会において、菓子としてせんべいが採用されたことが記載されています。

また、江戸時代には俳句の作法書である「毛吹草」という書物の中で、俳句の素材として煎餅を名物とする複数の地域が紹介されています。

明治時代にはうるち米を原料とする煎餅が人気となり、現代における煎餅の一般的な製法が確立されました。

煎餅の歴史を体感しよう

煎餅は日本における最もポピュラーなお菓子の1つですが、古くは奈良時代に中国から伝わったほか、縄文時代には既に原型が存在していたとも言われています。

様々なバリエーションが展開されている煎餅を1つ選んで、歴史の重みを感じながら楽しんでみてはいかがでしょうか。

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