「グレーンウイスキー」ってなに?気になる味わいや人気銘柄を紹介

2019.08.28

「グレーンウイスキー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?単一で飲まれることは少ないウイスキーのタイプですが、ウイスキーを語るうえでは必ず知っておきたいワードでもあります。この記事では、そんなグレーンウイスキーの味の特徴や人気銘柄について解説していきます。

グレーンウイスキーとは

「グレーンウイスキー」とはいったい何なのでしょう。その重要性を理解するには、グレーンウイスキーがどのようにして使われているのかを知る必要があります。

グレーンウイスキーとは

グレーンウイスキーとは、大麦麦芽以外を使って作られたウイスキーのことを指します。主原料としては、ライ麦やトウモロコシ、小麦などが用いられ、そこに大麦麦芽を加えて作られます。

グレーンウイスキーは、味・香りともに比較的無機質でフラットな仕上がりになります。これは、ほかの多くのウイスキーと異なり、「連続式蒸留機」を使用することで、原料の個性が感じづらくなるためです。

ブレンデッドウイスキーの片割れ

グレーンウイスキーの最も一般的な用途として、「ブレンデッドウイスキーに混合される」というものが挙げられます。

現在市場に出回っているウイスキーは、多くが「ブレンデッドウイスキー」です。これは何かというと、その名の通り「ブレンド」つまり複数の蒸溜所の様々なウイスキーを混ぜ合わせることで、味のバランスをコントロールし、美味しいウイスキーへと昇華させているのです。

このときに一般的に用いられる2つの種類が、「モルトウイスキー」と「グレーンウイスキー」です。モルトウイスキーとは大麦麦芽のみを用いて作られたウイスキーのことを指し、それぞれの蒸溜所ごとに味の個性が出やすいウイスキーです。

しかし複数のモルトウイスキーだけをブレンドすると、互いの個性がぶつかり合い、とげとげしい味わいになってしまうこともあります。そこで、無機質でフラットな味わいのグレーンウイスキーを混合することで、味の主張が落ち着き、モルトウイスキーそれぞれの個性を生かしたまま安定させてくれます。

つまり、グレーンウイスキーは「モルトウイスキーを引き立てる、縁の下の力持ち」的役割を果たしているのです。

グレーンウイスキーの特徴は?そのまま飲める?

ブレンデッドウイスキーの材料として扱われることがほとんどのグレーンウイスキー。個性のぶつかり合いを落ち着かせる役目を担う、その味わいが気になる方もいるでしょう。グレーンウイスキーの味の特徴を、もう少し説明します。

無機質でフラットな味わい

グレーンウイスキーはその役割を果たすために、なるべくフラットな味わいになるように仕上げられています。とはいえ(たとえばウォッカのような)全くの無機質でアルコールに近い味わいというわけではありません。

銘柄にもよりますが、一般的に「爽やかな味わい」「飲みやすい」と評価されることが多く、単体で味わうことを好む方もいるようです。

単体でも売られることはあるが、数は多くない

そんなグレーンウイスキーは、ウイスキーの中でも単体で味わわれることはそう多くなく、ウイスキーの中でも主流とはいえません。とはいえ、最近では大手メーカーからもグレーンウイスキーの銘柄が発売され、全国的な人気を博すなど、徐々にその人気は浸透しつつあるようです。

グレーンウイスキーの人気銘柄

前述のとおり、グレーンウイスキー単体の銘柄は、ウイスキー界のメインストリームという訳ではありません。しかしいくつかのメーカーでは、自社のブレンデッドウイスキーに使用しているグレーンウイスキーを単体で販売するケースがあります。

しかし、近年のウイスキーブームのなかで、グレーンウイスキーもまたその人気が上昇しつつあります。ここからはそんなグレーンウイスキーの人気銘柄を2つピックアップして紹介していきます。

知多(ちた)

「知多(ちた)」は、数多くのウイスキーを手がけるサントリーが製造するシングルグレーンウイスキーの銘柄です。もともとは「サントリー知多蒸溜所」で作られるグレーンウイスキーをオンライン限定発売していたところ、口コミから人気に火がついたことから全国販売へと至りました。

その味わいは、グレーンウイスキーらしく爽やかでクリアな味わいながら、全くのフラットというわけではなく、ほのかに穀物の旨みが感じられます。口に含んだ瞬間に鼻腔に広がるふくよかかつ軽やかな香りは、ハイボールにすることでさらにその特徴が強調されます。

最近では一般的な居酒屋などでも提供されることが多く、耳馴染みのある人も多いはず。まさにグレーンウイスキーの真髄を知ることのできる定番銘柄といえるでしょう。

  • 商品名:サントリー ウイスキー 知多 700ml
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ニッカ カフェグレーン

「ニッカ カフェグレーン」は、「ブラックニッカ」や「竹鶴」など数々の人気銘柄で知られるニッカウヰスキーが製造するグレーンウイスキーです。グレーンとしてはやや強めの甘やかな風味と、オイリーな舌触りが特徴。

同社の手掛ける「カフェモルト」と対をなす、グレーンウイスキーの名品ですが、原料供給の観点から、2019年2月の出荷をもって終売となっています。店頭在庫が無くなり次第終了とされているため、お店などで定価で見かけたらぜひとも買うべき銘柄です。

なお名称の由来は製造の際に使用する蒸留機の名前から来ており、コーヒーなどが原料に使用されているわけではありません。

  • 商品名:ニッカ カフェグレーン 700ml
  • 価格:9,000円より
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グレーンと侮ることなかれ

グレーンウイスキーはブレンデッドウイスキーを作る上で、非常に重要な役割を担っています。その味わいは一般的にはフラットなものとされていますが、決して侮ってはいけません。あまり市場に出回らない単体のグレーンウイスキーが手に入った時は、その魅力あるテイストを味わってみてください。

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