コスタリカ産のコーヒー豆の特徴は?産地から学ぶコーヒーのすすめ。

2019.08.28

本格的にコーヒーを味わいたい方にとってコーヒ豆の産地の違いを感じるのも楽しみのひとつです。コスタリカは代表的なコーヒー豆の産地のひとつです。この記事ではコスタリカの土地の特徴からそこで育つコーヒー豆の味わいを解説します。

コーヒーの産地コスタリカについて

コーヒー豆の代表的な産地であるコスタリカについて紹介します。コーヒー豆の味や風味は栽培地域の土壌や気候にとても影響がでます。産地の特徴を知ることでよりコーヒーの楽しみ方が広がるので、ぜひコスタリカの特徴を知ってコーヒーを味わってみてください。

コスタリカの場所

正式名称はコスタリア共和国で中米に位置します。面積が51,000平方kmと四国と九州を合わせたくらいの面積で日本より小さい国です。南北に長く東にはカリブ海、西には太平洋があります。

また国土の半分が高地で山地も広く自然に恵まれた場所です。さまざまな自然環境が楽しめることから観光地としても人気があります。「地球上すべての生物種のうち5%が生息する」と言われるほどたくさんの種類の動植物が生息しており環境保護の先進国としても有名です。

コスタリカの気候

季節は雨季と乾季がありますが、地形の違いから地域によって気候は異なります。海の近くの低地は高温多湿の熱帯気候で、平均気温と温度が高く一年を通して日本より蒸し暑い一方、標高が高い地域では昼と夜の温度差が激しく気温は17〜23度でほぼ安定しています。

コスタリカは赤道に近く、どの地域も日射量が安定していたり降水量が豊富なため、植物が育ちやすい環境です。コーヒー豆を栽培している主な地域は7つ(トレスリオス、セントラルバレー、ブルンカ、ウェストバレー、タラス、オロシ、トゥリアルバ)あり、ほとんどが標高1000m~1700mの高い場所に位置しています。

コスタリカのコーヒーの歴史

現在コスタリカのコーヒー生産量は約76,000万トンとなり世界20位以内に入っていてコスタリカにとってコーヒー豆は重量な農産物のひとつです。

中米は、コーヒー豆の産地として有名です。コスタリカ以外にも、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、パナマなどコーヒーの有名産出国も多数存在しています。

その中でも、コスタリカは「中米で初めてコーヒー産業を始めた国」とされており、18世紀にはすでにコーヒー豆の栽培が始まっています。19世紀に入りコスタリカのコーヒー豆の輸出が本格化されると、それがドライバーとなって経済が急成長し、中米の中でも経済的に安定し識字率も高い国になっていきました。

いわば、コーヒー産業はコスタリカのお家芸であったとともに、経済成長を推し進めた基幹産業でもあったというわけです。

コーヒー豆産業が発展していくと同時に、環境破壊の問題が起こりました。そこで20世紀初め(1933年)に国立のコーヒー協会(ICAFE)を設立し、生産から輸出の管理や、栽培地域の自然保護、コーヒー豆の品質の保持や向上などが行われるようになり現在でも国をあげてコーヒー産業に取り組んでいます。

コスタリカ産のコーヒーの特徴

国の管理と自然に恵まれたコスタリカで育つコーヒー豆は。非常に高品質です。コーヒー栽培に適した土壌や気候が揃うコスタリカ産のコーヒー豆の特徴を紹介します。コスタリカ産の特徴知ってコーヒーを味わってみてください。

コスタリカ産コーヒー豆の栽培方法

コーヒーの栽培は、コスタリカの国土でも標高1000m~1700m地域で主におこなわれています。熱帯地域ならではの温暖な気候と安定した日射量、高地ならではの昼と夜の温度差が高品質のコーヒー豆を栽培するのに役立っています。

またコスタリカの土壌は火山灰で有機酸を多く含み保湿性があるためコーヒーの木が丈夫に育つのもコスタリカのコーヒー産業を支える大きな要因です。

コスタリカのコーヒー豆栽培で用いられているのが「シェードツリー」です。シェードツリーとは日陰樹といって、コーヒーの木々の間に背の高い木を植えてコーヒーの木に直射日光があたらないようにすることをいいます。

植物によって適度な日射量があり、コスタリカは緯度が低く直射日光が強くあたってしまう傾向がありコーヒーの木の生育に影響が出るため人工的に影をつくり日射量を調整しています。

コスタリカ産コーヒー豆の味の特徴

コスタリカのコーヒーは、一般的に「酸味があり、苦みは少ない」「ライトな味わいだが、同時に深いコクがある」などと表現されます。爽やかで上品な中に感じられる豊かな旨みとコクは、日本人の味覚に非常に良くマッチします。

とはいえ、同じコスタリカ産といっても地域によって風味が異なります。コスタリカのコーヒーの産地を7つの地域にわけてコーヒー豆の味を酸味、苦味、香りを中心に解説します。コーヒー豆を購入するときの参考にしてみてください。

  • ウェストバレー(西盆地):酸味と苦味のバランスが取れた味
  • トゥリアルバ:苦味が少なく香りが豊か
  • トレスリオス:酸味が強く、香り高い
  • セントラルバレー:酸味と苦味がバランス良く香り豊か
  • オロシ:酸味、苦味、香りともにバランスが良い
  • ブルンカ:酸味、苦味、香りともに全てがバランス良い
  • タラス:酸味、苦味も効いていて香り高い

コスタリカ産コーヒー豆の味以外の特徴

コーヒー豆の特徴は酸味や苦味といった味だけではありません。地域によって豆の大きさや風味など様々な特徴があります。地域別に味以外の特徴も楽しみながらコーヒーを味わってみてください。

  • ウェストバレー:ピーチやアンズのようなフルーティーな風味
  • トゥリアルバ:コーヒーの実が大粒
  • トレスリオス:グルメコーヒーでコスタリカのボルドーと呼ばれている
  • セントラルバレー:チョコレートの風味
  • オロシ:まろやかでフローラルな風味でエスプレッソ向き
  • ブルンカ:コーヒーの実は大きく、ひと粒ずつ手で収穫している
  • タラス:コーヒーの実は小さく、カフェイン含量が少ない。少しチョコレート風味

奥が深いコスタリカのコーヒー

コスタリカの恵まれた気候や土壌がおいしいコーヒーの実を育て、国をあげての環境対策や品質管理があって高品質なコーヒー豆を世界中に輸出しています。コスタリカ産のコーヒー豆といっても地域によって味わいに特徴があるので、地域の違いを感じながらコスタリカのコーヒー豆を楽しんでみてください。

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