アメリカのボストン美術館には国宝級の日本作品がある?その理由を解説

2019.08.27

アメリカのボストン美術館は、ニューヨークの近代美術館同様、研究者がコツコツ収集したものを集めた民間組織で運営する美術館。そのため、細かなものも数えると所蔵品は50万点以上!当然1日ですべてを見ることはできません。その見どころを、紹介します。

浮世絵など日本ならではの作品を多数保有

ボストン美術館は、実は日本古来の作品を、いくつも所有しています。その中には、もし、日本にあれば、国宝と認定されるはず、というぐらい貴重なものも。どうしてそんなものがアメリカにあるのでしょう?その秘密を探っていきましょう。

日本にとても縁の深い美術館

文明開化が起こった明治時代、海外のものが流入した反動で、江戸時代までの日本古来の美術品は、粗雑な扱いをされていました。

それに危惧したアメリカからの留学者であるモースやフェノロサが、教え子の岡倉天心と共に、それまでの仏画、浮世絵、絵巻物、陶磁器などを収集し、のちに、故郷のボストン美術館に寄贈しました。

天心は、その後「日本美術院」を設立、同じくアメリカから来たビゲロー医師がその理念に共感し、美術院のパトロンとなり、続けて日本美術を収集します。

岡倉天心は、日本部の部長に就任

その後、天心は、師フェノロサの後を追い、ボストン美術館日本部の部長として、メイドインジャパンの美術品の研究をアメリカで続けます。それを見たビゲローは、自身が収集した絵画や浮世絵、金工、漆工などを、ボストン美術館に寄贈したのでした。

モネやルノワールなど印象派の作品も

もちろん日本の作品以外にも、ボストン美術館には見るべき作品がたくさんあります。人気のあるものは、やはりモネやルノワールなど印象派のもの。ほかにも何があるか紹介しましょう。

8部門に分かれた所蔵品

50万点以上ある所蔵品は、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、古代、写真など8部門に分かれ、収集、整理、展示されています。自分の興味ある特定の部門をじっくり見るのもおすすめですし、事前に所蔵品を公式サイトで探し、見たいものを選んで見ることもおすすめです。

公式サイト|ボストン美術館

日本語のガイドもある

音声ガイドの一部やパンフレットは日本語のものもあります。また、コレクションごとに約1時間ごとのツアーガイドがあったり、部門ごとにわかれたパンフレットがあり、自分の興味ある作品や部門、コレクションを体験しやすく、調べやすいスタイルとなっています。

じっくり鑑賞できる長めの開館時間

ボストン美術館は、曜日にょって、開館時間が大きく変わります。月、火曜日と土、日曜日は10時〜17時ですが、水曜日〜金曜日は、22時閉館です。ほかにも、ゆっくり鑑賞するためのポイントを紹介しましょう。

チケット半券があれば、10日間は無料で観覧できる

所蔵品の多さと広さを考えると、1日で回りきることは、ほぼ不可能。そのため、大人、学生、シニアチケットを購入した場合は、チケットの半券があると10日以内であれば1度、無料で再入場できる仕組みになっています。

また、何度も訪れたい人には、注意したいことが。ボストン市内は非常に混雑し、駐車場代が高いことでも有名です。そのため、地元の人でも市内にくるときは、自宅から最寄り駅までは車を使っても、そこから市内までは地下鉄などを使うことがしばしば。美術館は地下鉄の駅からすぐそばなので、そのルートを使うほうがいいかもしれません。

お土産はオンラインショップでも!

大きなミュージアムショップでは、お土産を探して購入するだけでも時間はかかります。そのため、事前にオンラインショップで何を買いたいか調べることもおすすめです。見ているだけで楽しくなるオリジナルグッズも多数あり、旅の準備の合間に見ることもおすすめです。

全米有数の貴重な作品とその点数

アメリカ建国100周年を記念して、1876年に開館したボストン美術館。日本を含む世界各国の貴重な美術品が収集されています。その範囲はとても広く、全てを網羅することは難しいもの。やはり、日本人は日本古来のものから鑑賞するのが、なじみやすいかもしれませんね。

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