焼酎甲類って何?焼酎の分類や甲類の特徴について理解しよう

2019.08.26

日本酒と並んで日本人にはなじみ深い焼酎ですが、焼酎の分類や甲類、乙類などの特徴まで理解してお酒を楽しんでいる人は少ないのではないでしょうか。焼酎をより深く味わって楽しむため、焼酎の持つ特徴や美味しい銘柄を学んでいきましょう。

焼酎の基礎知識

まずは、焼酎にまつわる基礎知識から見ていきましょう。焼酎は何からできているのか、原料や醸造方法について取り上げます。

焼酎の原料

芋焼酎や麦焼酎は耳にする機会もメジャーな品種です。しかし、実は焼酎醸造にはそのほかにもたくさんの原料が用いられています。

さとうきびから取れる糖蜜などを主原料としているものもあれば、サツマイモ・シソ・ジャガイモを原料としているものもあります。最近では、米で作られた米焼酎も話題となっています。タイ米を原料とする沖縄特産の泡盛も焼酎の仲間です。

焼酎好きなら風味が強い芋や麦がおすすめですし、焼酎初心者であれば、すっきりとクセの少ない米や黒糖焼酎がおいしくいただけるでしょう。

製造方法

焼酎は蒸留酒に分類されます。蒸留酒はアルコールと水の沸点の違いを利用して、発酵後に加熱した蒸気を冷やし、液体を抽出して作られます。

「連続式蒸留機」を使い、蒸発、分縮、還流といった複数の作用を経ながら高純度のアルコールを作り出す方法もありますし、「単式蒸留機」で一気に蒸留してしまう方法もあります。

連続式蒸留器で製造すると、クリアな味わいの焼酎に仕上がります。蒸留すると不純物が除かれ、無色透明になるのも特徴的です。さらにアルコールの純度が増すので、必然的にアルコール度数も高くなります。

他方、蒸留の仕組みがシンプルな単式蒸留器で仕上げると、アルコールの風味のほかに、材料特有の香りも生かして造ることができます。

焼酎の分類

改めて焼酎の甲類と乙類を比較していきましょう。普段気にせずに飲んでいるかもしれませんが、甲と乙、実は似ているようで原料や製法に大きな違いがあります。ここでは、焼酎の二つの分類について紹介していきます。

焼酎甲類

『焼酎甲類』は、焼酎乙類よりも比較的新しい焼酎で『新式焼酎』と呼ばれていた時代もありました。連続式蒸留機で蒸留を行なう製法で作られます。

アルコール度数は36%未満と焼酎の中では低めなので、割り方次第ではお酒に強くない方も楽しみやすいお酒です。透明感のある味わいは、夏の暑い時期に炭酸で割って飲むのもおすすめです。

さらに、クセがないからこそ、楽しみ方の幅も広くなっています。酎ハイやサワー、カクテルにするのも焼酎甲類が使われることが大半です。風味を邪魔することがないので多くの割材と相性がよく、食材の風味も邪魔しないため、広く親しまれている焼酎です。

焼酎乙類

焼酎乙類は単式蒸留機で作られる焼酎で、伝統的な醸造法から、かつては『旧式焼酎』と呼ばれていましまた。アルコール度数が45%以下と高めなので、ロックやお湯割りで楽しむ方が多いでしょう。

一度の蒸留で一気に仕上げるためアルコール以外の原料独特の香りも一緒に抽出されます。それが焼酎乙類独特の風味を醸し出し、要因となっているのです。

サツマイモ・米・麦・そば・黒糖などの原料で作られ、原料によって楽しめる風味や味わいが異なります。

焼酎甲類乙類混和

焼酎甲類乙類混和は、その名の通り焼酎甲類と焼酎乙類を混合したものです。いわば両者のいいところを合わせた焼酎で、甲類のすっきりした味わいと乙類の独特な香りや味わいを同時に楽しめるお酒です。

甲類が50%以上なら『甲類乙類混和』、50%未満なら『乙類甲類混和』と甲類・乙類どちらをベースにするかで呼び方が異なるので、購入の際には気を付けましょう。

焼酎甲類の特徴

焼酎の中でも、実は隠れた魅力が多いのが焼酎甲類です。すっきりとした風味は酒があまり得意でない方でも親しみやすいですし、糖質ゼロなのでメタボリックシンドローム(メタボ)を気にしている方にもおすすめです。健康に気を使いながらお酒を飲みたい人は、焼酎甲類がぴったりです。

クセのない味わい

焼酎甲類の最大の特徴は、焼酎ながらクセのない味わいを楽しめるという点です。原料の風味を最大限に生かす乙類とは対照的です。

価格もリーズナブルなので家で飲むのにも適しています。オリジナルなアレンジを加えていって、『自分だけのブレンド』を楽しめるのも、焼酎甲類が人気の高い理由と言えるでしょう。

糖質やプリン体ゼロ

ビールに含まれている糖質やプリン体は、メタボの原因になると言われています。焼酎甲類は醸造酒のアルコールやエステルなどの香気成分のみを蒸留によって取りだすので、糖質やプリン体は含まれません。

中性脂肪になりにくいのでアルコール太りに悩んでいる男性にも、ダイエット中の女性にもおすすめです。ハイボールに含まれているウィスキーも蒸留酒のため、同様に太りたくない人におすすめのアルコールとなります。

飲み方が多彩

前述のとおり、焼酎甲類は飲み口がピュアでクリアです。そのため、多彩な飲み方を楽しめます。自分のアイデア次第で、楽しみ方は無限に広がっているのです。

レモンサワーやウーロンハイ、緑茶割りなどの健康的な成分が含まれる飲料などとももブレンドできますし、炭酸水を入れてすっきりとした味わいに爽やかなのど越しをプラスしても美味しくなります。

おすすめの銘柄

ここからは、焼酎甲類のおすすめの銘柄を3種類に厳選して紹介します。どれもリーズナブルなだけではなくおいしい逸品ぞろいです。これから焼酎甲類を試してみたい人は、ぜひボトル選びの参考にしてください。

宮崎本店 キンミヤ焼酎

宮崎本店のキンミヤ焼酎は、ボトルのラベルを見ればどこかで見たことがあるかもと思う人が多いほど有名な焼酎です。

「キンミヤ」というのは愛称で、「キッコーミヤ焼酎」の名前でも親しまれています。

ミネラル分がほとんど入っていない、三重県の鈴鹿山系天然水で作られているので、透明感のあるすっきりした味わいが格別で、ほのかな甘みとまろやかな口当たりも感じられます。

酎ハイベースとしても優秀で、割材の美味しさを邪魔せずに引き立ててくれます。

  • 商品名:宮崎本店 キッコーミヤ焼酎 [ 焼酎 25度 720ml ]
  • 価格:672円(税込)
  • Amazon:商品ページ

宝酒造 極上宝焼酎

宝酒造の極上宝焼酎は割材の味を生かすミックスベースとしても優秀ですが、ロックや水割りで飲んでも美味しくいただける焼酎です。

サトウキビ糖蜜・大麦・とうもろこしが原料となっており、芳醇な味わいの幅が生まれています。真っ直ぐで雑味が少ない味わいの中に、ほんのりと感じられる甘さが、角の強いアルコール感を少なく感じさせ、飲みやすく仕上がっています。

酒専門店・スーパーで買えるレギュラー商品なので、初めて焼酎甲類に挑戦する初心者にもおすすめです。

  • 商品名:極上 宝焼酎 紙パック [ 焼酎 25度 千葉県 1800ml ]
  • 価格:1301円(税込)
  • Amazon:商品ページ

キリン 匠麿

原材料は、糖蜜のみでできた『キリン 匠麿』は、非常にまろやかで糖蜜由来の甘味がふわっと口に広がる銘酒です。アルコール感が穏やかなので、女性でも気軽に楽しめる焼酎と言えるでしょう。

スッキリとした後味も舌に楽しく、とげとげしさのないうまさを楽しめます。香りが立ちすぎるということもないので、どんな割材にもマッチします。緑茶やウーロン茶はもちろん、ジャスミンティーと合わせても華やかな風味を楽しめます。

パッケージもおしゃれなので、ギフトとしてもおすすめですよ。

  • 商品名:25度 三楽焼酎 TAKUMA 匠磨
  • 価格:700円(税込)
  • キリン:公式HP

甲類焼酎のアレンジ

焼酎甲類は、ストレートや水割り、お湯割りで飲むだけが魅力ではないんです! アレンジをすることで、よりおいしく、飲みやすくなります。

女性にもおすすめしたいアレンジを2種類用意しましたので、ストレートの味が苦手な人や、一味違ったアレンジを楽しみたい人はぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

はちみつ割り

焼酎をはちみつで割るのは意外かもしれませんが、甲類焼酎ならその風味を最大限に生かせて、かつ健康的なお酒に仕上がります。甲類焼酎のクリアさにはちみつの甘さが絶妙にマッチするのです。

はちみつを少量のお湯で溶かしておき、焼酎と氷を加えてステアしましょう。混ざり合ったら、炭酸水で割ると暑いシーズンにぴったりののどごしがいいはちみつサワーに仕上がります。

はちみつはビタミンやミネラルが豊富に含まれていますし、お湯割りやホットミルク割りにすれば夜に寝る前のほっと一息タイムにもぴったりです。アルコールが強いのが苦手な人は、焼酎の量を少なめにしても十分楽しめます。

シナモンやクローブなどのスパイスを加えれば、甘いだけではない少しビターな『大人の味』に仕上がります。

ジンジャーエール割り

ジンジャー(生姜)は甲類焼酎との相性がいいので、生姜湯で割って飲むのも美味しく仕上がります。ただ、市販の生姜湯はとても甘く、ホットにするとさらに甘みが増してしまいます。甘すぎると焼酎の風味が消えてしまい、せっかくの味わいが台無しになってしまいます。

そのため、甲類焼酎に合わせる際は、ハチミツやシロップで少し控えめの好みの甘さにしたスライス生姜を入れて、ミルクやお湯で割って飲みましょう。ほっと温まるおすすめです。

もう一つ提案したいのが『ジンジャーエール割り』です。生姜をあらかじめ甲類焼酎に漬けておいて、炭酸で割ればフレッシュなジンジャーエール割が完成します。面倒な場合は、市販のジンジャーエールで辛口のものを準備するのがおすすめです。

こちらも、甘みの強いジンジャーエールと合わせると風味が消えてしまいます。ただ、割り方は個人の自由ですので、甘いものがいいという場合ははちみつを加えたり、甘い生姜を漬けたりするのもいいですね。オリジナルの割り方を楽しみましょう。

甲類焼酎を好きな飲み方で楽しもう

甲類焼酎は、独特の華やかな香りやピュアなクセのない味わいを楽しめる焼酎です。クリアだからこそ、アレンジの可能性は無限大です。その日の気分や食事に合わせて飲み方を選んで、甲類焼酎を楽しんでみてはいかがでしょうか?

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME