ムソルグスキーの代表作とは?亡くなってから有名になったロシアの作曲家

2019.08.24

ロシアの作曲家ムソルグスキー(1839年~1881年)は、19世紀後半のロシアで民族主義的な芸術音楽の創造を志向した作曲集団「ロシア五人組」の一人です。裕福な家庭で育ちましたが、世界情勢の変化やアルコール依存症で、生前は名声とは無関係な不運な音楽家でした。孤独の中で書かれた代表作や生涯についてご紹介します。

モデスト・ムソルグスキーはどんな音楽家だったのか

ボロディン、キュイ、バラキレフ、コルサコフと共に「ロシア五人組」と言われたムソルグスキーの生涯について簡単に振り返ります。

ミリイ・バレキレフに師事し作曲活動を開始

「イスラメイ」で有名なミリイ・バレキレフ(1837年~1910年)は「ロシア五人組」のひとり。仕官学校でバレキレフに出会ったムソルグスキーは、バレキレフの指導を受けピアノ曲や歌曲などを書くようになり、その後独学で作曲活動を行ったと言われています。

アルコール依存症に長年苦しむ

ムソルグスキーは長きに渡りアルコール依存症と戦い続けていました。養生に専念していた最中に、誕生日祝いとして友人から貰ったブランデーの大瓶を飲み干してしまい42歳の若さで亡くなってしまいます。

死後、代表作が出版される

ムソルグスキーの代表作となる「展覧会の絵」は、生前は日の目を浴びる事はなく、演奏も出版もされませんでした。ムソルグスキーの死後、同じくロシア五人組の一人であるリムスキー=コルサコフ(1844年~1908年)が遺稿を整理する中で発見し、ピアノ楽譜を出版した事で世に広まることとなりました。

ムソルグスキーの代表作

ムソルグスキーの作品の中で最も親しまれている作品は、1897年に描かれた「展覧会の絵」です。原曲はピアノ曲ですが、後にラヴェルが管弦楽に編曲したことで広く親しまれるようになりました。

「展覧会の絵」

友人ヴィクトル・ハルトマンの遺作展を歩きながら鑑賞した10枚の絵からインスピレーションを得て書かれたと言われている作品です。5回登場する「プロムナード」はムソルグスキーが作品を鑑賞しながら美術館の中を移動している様を表現しています。

涙 :ト短調

ゆったりとした曲線を描くようなメロディーに伴奏が添えられます。3分程度の短い曲で、41歳の頃に書かれたといわれています。

紡ぎ女(スケルツィーノ):変ニ長調

32歳の時に書かれました。サンクト・ペテルブスルクの雑誌「新報」に掲載されました。紡ぎ歌は速いテンポの曲が多いですが、この作品も速いテンポで演奏されます。

ラヴェルの編曲で一躍有名に

この曲は「オーケストラの魔術師」と言われたモーリス・ラヴェル(1875年~1937年)が管弦楽用に編曲し、クーセヴィッキー指揮によるオーケストラで初演されて脚光を浴びました。ラヴェルの編曲はオーケストラ作品として華やかな色彩や躍動感、重厚感を与えています。

ホロヴィッツの編曲よるピアノ版

ムソルグスキーは一流のピアニストではなかったので、原曲はオーケストラ版のような色彩が豊かではありませんでした。ピアノの巨匠ウラディミール・ホロヴィッツ(1903年~1989年)が独自の編曲をし、コンサートで披露するようになりピアノ版の原曲も有名になりました。

ムソルグスキーの「展覧会の絵」を聴いてみよう

「展覧会の絵」は30分を超える大作ですが、思わず時間が経つのも忘れ聴き入ってしまうほど素晴らしい作品です。長年に渡り人々を魅了し続けるムソルグスキーの代表作品をぜひ一度視聴してみてください。

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