甘酒は栄養豊富な健康ドリンク。主な成分や働きなどを紹介

2019.08.24

栄養豊富な甘酒は、健康ドリンクとして役立ちます。主な栄養成分と働きを知って飲めば、毎日の元気をサポートしてくれる存在となることでしょう。2種類の甘酒と、飲むのに適切なタイミングや量についても解説します。

甘酒の特徴

まずは、飲む点滴とも呼ばれている甘酒の基本事項からチェックしていきましょう。甘酒の特徴や種類について紹介します。

甘酒とは何?

甘酒とは、日本の伝統的な甘味飲料の一種で『甘粥(あまがゆ)』とも呼ばれる飲み物です。

古墳時代に起源があるとされ、長い歴史を持った飲み物であると言えます。江戸時代には、栄養豊富なことから体力回復に役立つ『夏のスタミナドリンク』として重宝されていました。現在も健康や美容に関心を持つ人々の注目を集めています。

酒という字を名前に含むものの、全くのノンアルコールか、アルコールを含んでいても1%未満です。このため未成年者でも飲めますが、微量でもアルコールを含むものを大量に飲めば、酔ってしまう可能性はあります。

甘酒は米麹と酒粕の2種類

甘酒には『米麹(こめこうじ)』で作られたものと『酒粕(さけかす)』で作られたものがあります。両者の違いを簡単に説明しましょう。

米麹を使った『米麹甘酒』は、米と水を混ぜ数時間かけて発酵させて作るタイプです。ノンアルコールで、砂糖由来でない、麹のやさしい甘さを味わえます。

酒粕を使った『酒粕甘酒』は、酒粕・水・砂糖を火にかけて作ります。酒粕に含まれるアルコールは、煮る過程でほとんど飛びますが、いくらかは残るため『アルコールに弱い人や子供』は注意が必要です。

両者を比較すると、その栄養価の性質は、必ずしも同じではありません。したがって、自分がどのような栄養を必要としているかを考え、どちらのタイプを飲むかを考える必要があります。

米麹甘酒の栄養と働き

では、米麹甘酒にはどのような栄養成分が含まれているのでしょうか。主な栄養成分と健康に役立つポイントについて紹介します。

米麹甘酒の主な栄養成分

米麹甘酒に含まれている主な栄養成分は以下の通りです。消化吸収を助ける成分や腸内環境を整える成分が揃っており、米麹甘酒の栄養成分が『飲む点滴』や『飲む美容液』と言われている理由が分かります。

  • 糖類(ブドウ糖やオリゴ糖など)
  • アミノ酸(9種の必須アミノ酸など)
  • ビタミンB群(エネルギーを作り出す代謝ビタミン)
  • 食物繊維

米麹甘酒に期待できること

ブドウ糖などの単糖類は、消化吸収が良く、効率的に体内に取り入れられるエネルギー源です。『疲労回復や消費したエネルギーの補給』に最適な栄養素と言えるでしょう。

また、ビタミンB群は血行と代謝に関わる栄養成分でもあるので、相乗効果による健康維持のサポートが期待できます。

その他にも、必須アミノ酸を含む『30種類以上のアミノ酸』や、腸内環境を整える食物繊維も、元気に毎日を過ごすために有用な成分です。

このように健康の維持に最適なものを含んでいることから、米麹甘酒は健やかな生活を支援してくれる飲み物と言えるでしょう。

酒粕甘酒の栄養と働き

では、『酒粕甘酒』には、どのような栄養が含まれ、どのように作用するのでしょうか。米麹甘酒と同様に、栄養成分と期待できることに分けて紹介します。

酒粕甘酒の主な栄養成分

酒粕甘酒に含まれている主な栄養成分は以下の通りです。『麹菌と酵母菌の二つの発酵作用』による、栄養価の高い成分となっています。

  • タンパク質
  • 炭水化物
  • 食物繊維
  • ミネラル
  • アミノ酸
  • β-グルカン
  • 葉酸

米麹甘酒とは異なる成分もあり、必ずしも米麹甘酒の代用ということにはなりません。次の項目で期待できることをチェックしてみましょう。

酒粕甘酒に期待できること

肌のきめを整えたり、血流を促し、体を温めたりが期待でき、またコレステロールの上昇抑制作用や、血圧を下げる作用などもあると言われています。

酒粕はもともと、米麹に酵母菌を加えて発酵させた『もろみ』から生まれているものなので、米麹甘酒にも負けず劣らず栄養成分が豊富です。アルコールが含まれているので、その点は忘れないようにしましょう。

甘酒のおすすめ利用シーン

では、甘酒はどのようなときに飲めばよいのでしょうか。おすすめのシチュエーションを三つ紹介します。

アウトドアなどのアクティビティに

登山やキャンプなどのアウトドア活動では、『消費したエネルギーを補うための飲み物』として甘酒が役立ちます。失われたエネルギーと一緒に、水分や疲労回復に役立つ栄養成分をまとめて摂取できるためです。

休憩時間に、コーヒーやお茶ではなく、甘酒を取り入れてみると良いでしょう。缶や瓶に入っているものよりも、持ち運べてゴミも出にくい紙パックやフリーズドライの製品を選べば、より便利に活用できます。

普段の栄養補給や夏バテ対策に

栄養成分が豊富に含まれていることから、仕事などで疲れたときの栄養補給にも甘酒は最適です。夏バテ対策としても優秀でしょう。

こうした目的で飲むのであれば、『米麹甘酒』を選ぶのがおすすめ。酒粕甘酒では、微量でもアルコールの分解に水分を消費してしまうほか、体温の上昇など逆効果に繋がることもあるので注意しましょう。

甘酒の栄養をよりよく摂る方法

最後に、甘酒の栄養成分をより効率よく摂取するポイントを二つ紹介します。飲むタイミングや、一日あたりの摂取量についても触れているので、参考にしてください。

甘酒を飲むタイミングや量にも注意

甘酒に含まれている栄養成分を効率よく摂取するためにも、飲むタイミングは基本的に『朝』がおすすめです。

朝は腸の活動が鈍く、エネルギー代謝もそこまでよくありません。甘酒を35〜40℃ほどにあたためてから飲めば、腸の活動を促し、栄養素の吸収を効率よくできます。

ただし、あまり温めすぎてしまうと、甘酒に含まれる酵素が死滅してしまうため、注意が必要です。

一日に飲む量は、『200mlを目安』にするのがおすすめです。一度に飲みすぎるのもよくありません。必要十分な分量を、毎日継続して摂るのが、健康維持に役立てるポイントと言えるでしょう。

酵素の働きを取り入れるなら手作り甘酒

市販されている甘酒も良いものですが、品質を保つために高温殺菌を施しているものが多く、『酵素が死滅してしまっている』可能性があります。より酵素の働きを実感したいなら、米麹甘酒を手作りしてみましょう。

以下は簡単な米麹甘酒の作り方の一例です。この甘酒は、米などを使用せず麹だけで作ります。発酵には炊飯器やヨーグルトメーカーを使うなど、温度を保つ方法はたくさんあるので、自分に合ったものを選んでみてください。

  1. 保温できる容器を清潔にし、米麹100gを入れる
  2. 沸騰させたお湯を60℃まで冷ましてから注ぐ
  3. 60℃の温度を保ちつつ7時間置く

市販品でも『生甘酒』と記載されているものであれば、高温殺菌が施されておらず、酵素が生きていると考えられます。なかなか手作りに手が出ない、という場合は、そうした品を活用するのも良いでしょう。

栄養豊富な甘酒を味わおう

栄養豊富な甘酒を利用できるシーンはたくさんあります。疲労回復や健康増進など毎日の生活の力強い味方となってくれるでしょう。

良質な市販品を選んで、あるいは自宅でこだわりの一品を自作して、甘酒を楽しみながら栄養補給をしてはいかがでしょうか。

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