お化けって幽霊とは違うの?ハロウィンやお化け屋敷の雑学を紹介

2018.10.17

お化け屋敷、各地に伝わる幽霊・妖怪伝説は、怖いけどなぜか惹きつけられる不思議な魅力を持っています。近年は日本でもハロウィンを祝う人が増えていますが、これもれっきとしたお化けです。お化けと幽霊の違いや歴史などを紹介します。

お化けや幽霊って何?

人間にとってお化けや幽霊は「実態がつかめない恐ろしいもの」というイメージがあるでしょう。昔話や都市伝説に登場するだけでなく、実際に見たという人もいることから「一体何なのか?」という好奇心が湧くのは当然です。

厳密にいえば、お化けと幽霊は似て非なるものです。まずはその違いを理解しましょう。

お化けとは

『お化け』は本来あるべき姿や状態から、大きく変化したもの、所謂『化け物』のことを指します。大別すると幽霊や妖怪もお化けの一種ともいえるでしょう。

逸脱した姿形は人びとに畏怖の念を植え付け、『危害を加えるもの』として、退治の対象になることがあります。例えば、狐や狸が化けたもの、鬼婆などが挙げられるでしょう。

また、お化けという発音は『化け物』をやや口語的に柔らかく表現したものです。

小さい子供に対して「怖い何か」や「大きいものや異常なもの」を示すときに、『お化け』という表現を使う傾向があり「お化けかぼちゃ」や「お化け提灯」は、その代表的な例といえるでしょう。

幽霊とは

『幽霊』は、この世に未練を残して成仏できない人間の魂が、この世に迷い出て、因縁のある場所や人の元に現れたもの、所謂『亡者』のことを指します。

妖怪やお化けは神出鬼没で、不特定多数の人の前に現れるのに対し、幽霊は、「何かを訴えたり、要求するため」に特定の場所・人の前に現れることが多いようです。

代表的な幽霊には『番町皿屋敷のお菊』や『四谷怪談のお岩』、『飴買い幽霊』などが挙げられるでしょう。

また、動物などの霊魂は、妖怪や化け物とよぶことはあっても、幽霊とはよばないことが多いです。

妖怪とは

『妖怪』は化け物とやや似たニュアンスを持っています。

古来日本には、植物、動物、身近な物に至るまで、全てに魂が宿り、良いものは人間に豊かさを、悪いものは凶事をもたらすという考えがありました。

『妖怪』は、後者に大別され、もののけや魔物と同様に退治や鎮魂の対象になりました。人間の理解を超える異常な姿形をし、奇怪な現象を起こす特殊な能力を備えていることがあるためです。

妖怪の代表的なものに、ろくろ首、一つ目小僧、天狗、鬼、河童、大蛇などが挙げられます。

お化けが馴染み深いハロウィンについて

近年は欧米の文化の影響で、日本でもハロウィンパーティーや仮装が楽しまれるようになりました。ハロウィンの主役は『お化け』です。

一見、華やかでユニークなお化け達ですが、背景や歴史を見ると、深い意味があることが分かります。

ハロウィンとは

ハロウィンとは、10月31日に行われるお祭りのことで、アメリカやイギリス、オーストラリアなどの英語圏で大々的に行われています。

特にアメリカでは民間行事として定着しており、宗教的な意味はほとんどありません。

お化けに仮装した子供達が、近所の家を1軒ずつまわり「Trick or treat. (お菓子をくれないと悪戯するぞ)」といって大人を脅します。

「お菓子を配ること=魔除け・お供え」の意味があり、悪霊による災難が降りかからないようにしているのです。

家庭では、カボチャを人の顔型にくり抜いてランタンを作り、部屋や玄関などに飾ります。このカボチャは『ジャック・オ・ランタン』とよばれています。

このランタンの由来については諸説ありますが、生前の悪事で天国にも地獄にも行けない死者が、魂がこの世をさまよう姿であるといわれています。

意味や歴史

ハロウィンはキリスト教の『万聖節』の前夜祭にあたります。古代ヨーロッパに広く居住していたケルト人(ドルイド教)の習慣で、もとは『サムハイン祭』とよばれていました。

彼らの暦では、10月31日は1年最後の日、つまり大晦日にあたります。

この日は収穫祭であると同時に、死者の霊や悪霊がこの世に戻ってくる日ともされていました。悪霊は町中をうろつきながら、人の魂を乗っ取り、子供達をさらいます。

悪霊から魂をとられないように、自らが悪霊の格好をし、悪霊祓いの焚火をしたのが、ハロウィンのはじまりです。

子供達のお化けの仮装は悪魔や悪霊を意味し、お菓子はお供え物の代わりといえるでしょう。

ジャック・オ・ランタンはなぜ作る?

ジャック・オ・ランタンのモデルになったジャックについて紹介しましょう。

ジャックは、生前、堕落した生活を送っていました。魂をとろうとやってきた悪魔と『死んでも地獄に行かない』という契約を交わしたため、死後、天国はおろか、地獄にも行けず、この世をさまよい続けたのです。

真っ暗な道をとぼとぼと歩くジャックに、悪魔は地獄からとった鬼火を与えました。ジャックは転がっていたカブをくり抜き、ランタン代わりにしたのです。

これが『提灯のジャック(ジャック・オ・ランタン)』のはじまりです。

ハロウィン時にランタンをともすのは、悪霊を追い払うためや鎮魂の意味があるとされています。

祭りがヨーロッパからアメリカに伝承される際に、カブがカボチャに変化しました。

ハロウィンのお化けの種類

ハロウィンの代表的なお化けの種類を3つ紹介します。もともとは日本にはないお化け達です。特徴をつかんでハロウィンの仮装の参考にしてみましょう。

ヴァンパイア

ヴァンパイヤは、ヨーロッパの昔話に登場する『吸血鬼』のことで、人間の生き血を吸って何百年も生き続けます。

ヴァンパイヤというと、男性のイメージがありますが、性別はあまり関係ありません。血を吸われた人間もヴァンパイヤになるという説があります。

外見の特徴は、吸血する際の長い牙です。獲物である人間を惹きつけるために、容姿端麗であることが多いとされています。

フランケンシュタイン

『フランケンシュタイン』は、1800年代出版のイギリスの小説に登場する架空の怪物です。

墓の死体を集めてつなぎ合わせた『人造人間』で、人間の心とずば抜けた身体能力があるものの、容姿が驚くほど醜くできてしまったのです。

皮膚は死体を繋ぎ合わせたために色が悪く、ところどころに縫い目を合わせた跡があります。ネジが付いた角ばった頭部は、フランケンシュタインをあらわすポイントともいえるでしょう。

ハロウィンのキャラクターの中では王道です。

ゴースト

ゴーストとは、幽霊全般のことを指します。この世をさまよう未成仏の霊魂で、ハロウィンでは、白いシーツのような布で頭から足までを覆う衣装であらわされます。

顔や姿がはっきりしない不定形なものが動く様子は人々に恐怖感を与えます。

お化けの夢を見る意味とは

夢と潜在意識には密接な関係があります。つまり普段自分が意識していない心の奥底の事象が夢になってあらわれるのです。

夢を読み解く研究は、19世紀以降、さまざまな欧米の心理学者らによって分析が行われてきました。日本では『夢占い』という名前で定着し、気軽にできる心理分析として親しまれています。

夢占いでは内容により諸説あり

夢占いで幽霊が示す意味は1つだけではありません。

恐怖感や悪い印象をもたない場合は『吉夢』、逆に恐怖感を感じる夢は『凶夢』です。つまり夢の中で遭遇した幽霊がどんな姿形をしていたか、それを見てどんな気持ちを抱いたかで解釈が異なります。

たとえば、恐ろしい幽霊に追われる夢は、深層心理からの強いメッセージが込められていることがあります。

「苦しい」と感じれば、何らかのトラブルに巻き込まれる暗示、または苦しい状況を逃避したい心のあらわれかもしれません。

夢のシチュエーションをよく思い出し、意味を考えてみると解決の糸口が見つかることがあります。

また、『自分が幽霊になる夢』は、生まれ変わりや再生、新しい物事のはじまりと意味するため、『吉夢』となります。変化のタイミングを逃さないことが大切です。

怖い夢はストレスなどが原因の可能性も

悪夢が起こるほとんどは『レム睡眠』といわれる浅い眠りのサイクル時に起こり、長く続くと睡眠障害に発展します。

悪夢や怖い夢を見る原因は人それぞれですが、その多くは『ストレス』や『心理的背景』が影響しています。

怒り、悲しみ、恐怖、憎悪感など不快な感情を伴う場合は、日常生活で同じ立場を経験しているか、または幼少期にストレスにさらされていた可能性があるといえるでしょう。

繰り返す悪夢で、疲労感が蓄積する、うつ状態になる、眠ることに恐怖を感じるという人は、適切な治療が必要です。

お化け屋敷の歴史や種類

縁日や遊園地の人気の催し物といえば『お化け屋敷』です。歴史は古く、その起源は1830年代に遡ります。その後お化け屋敷は変化を遂げ、現代のお化け屋敷は主に3種類に大別されます。

お化け屋敷の変遷と特徴を見ていきましょう。

お化け屋敷の始まり

お化け屋敷が始まったのは1830年頃の江戸時代(天保)です。

江戸の大森(東京都大田区大森)に住む町医者・瓢仙が自宅の庭に小屋を建て、壁一面に鮮やかな妖怪を飾り付けたものを一般の人々に公開したのです。これが日本で最初のお化け屋敷だったといわれています。

「大森の化け物茶屋」とよばれ、連日大勢の人が集まったものの、「悪趣味」という理由から、わずか数カ月で閉鎖を命じられてしまいました。

しかしその数年後、両国回向院の御開帳の際に『寺島仕込怪物問屋』という見世物小屋が開かれます。ここでは、からくり仕掛けの人形によって怪談の名場面が演じられ、まさに現代のお化け屋敷の原型となったといわれています。

3つのタイプ

日本にあるお化け屋敷には3つのタイプがあります。

  • ウォークスルータイプ
  • 乗り物タイプ
  • サウンド・シアタータイプ

『ウォークスルータイプ』は、お化け屋敷の中を自ら歩く徒歩移動型のことです。縁日のお化け屋敷のほとんどはこのタイプで、幅広い年齢層に馴染みがあるといえるでしょう。

『乗り物タイプ』はディズニーランドのホーンデットマンションに代表されるもので、観賞者はジェットコースターのような乗り物に乗って建物の中を移動します。

意図したストーリーが順番に展開されるのが特徴で、恐怖感はそれほど高くはありません。

『サウンド・シアタータイプ』は、文字通り、特殊な映像・音響効果で恐怖体験を増幅させるものです。五感フルに刺激されるのが特徴で、花やしきのゴーストの館がこのタイプにあたります。

演出について

文化祭などで、自分がお化け屋敷を手掛けることになったらどのような演出をすれば盛り上がるのでしょうか?相手を驚かせる技や演出をいくつか挙げてみましょう。

まず、人は真っ暗で先が見えないときに恐怖感を感じます。

暗闇の中で突如光る物体や浮遊物、突然の大きな音(悲鳴含む)、わけの分からない触感を感じると、驚きが大きくなります。これらは人の五感を利用したもので、効果は絶大です。

必ずしもお化けの役者や人形を使う必要はありません。ただの段ボールや箱でも、置き方や開け方を工夫すると、何かが出てきそうな怪しい雰囲気を作ることができます。

また、『心理的な恐怖』を利用したものには、藁人形、心霊話、写真などが挙げられます。お化け屋敷に入る前に、不安感を与えることで、より効果が高まります。

東京近郊で人気のお化け屋敷

日常生活の中にちょっとした刺激やスリルが欲しい時、人は無性にお化け屋敷に行きたくなるものです。東京近郊にある人気のお化け屋敷を紹介します。

台場怪奇学校

お台場にあるウォークスルータイプのお化け屋敷で、小学生未満は保護者の付き添いがあっても入場することができません。それだけ恐怖度の高いアトラクションであることが分かるでしょう。

『40年前に廃校になった呪われた小学校』がテーマで、懐中電灯の灯りを頼りに暗闇の中を進みます。途中でリタイアすることができませんので、怖がりの人は入場しない方が賢明です。

カップルやグループで楽しめば、絆がより深まることは間違いないでしょう。

  • 施設名:台場怪奇学校
  • 住所:東京都港区台場1-6-1デックス東京 ビーチシーサイドモール4F
  • 電話番号:03-3599-1664
  • 営業時間:11:00~21:00
  • 公式サイト

浅草花やしき お化け屋敷

ウォークスルー型の王道といえば、浅草花やしきのお化け屋敷です。『桜の怨霊』という怪談話がテーマになっており、陳列されている日本人形やレトロ感が恐怖心をかきたてます。

お化け屋敷の演出も怖いですが、花やしき自体が古い遊園地なので、「本当に幽霊が出る」という噂が絶えません。

もちろん、噂に過ぎませんが、お化け屋敷の古びた外観や人気のない場所などは、背筋がゾクッとする怖さを感じます。

年齢制限はありませんので、家族や友人と一緒に楽しみましょう。

  • 施設名:浅草花やしき お化け屋敷
  • 住所:東京都台東区浅草2-28-1
  • 電話番号:03-3842-8780
  • 営業時間:10:00~18:00(天候などにより変更あり)
  • 公式サイト

富士急ハイランド 絶凶戦慄迷宮

従来のお化け屋敷の概念を覆すような世界最大級のホラーアトラクションです。現在は「絶凶・戦慄迷宮~収容病棟篇~」で、人体実験が繰り返されていた隔離病棟跡地が舞台になっています。

五感を刺激するリアルな仕掛けが沢山あり、思わず絶叫してしまう人、トラウマ寸前になってしまう人が続出です。所要時間は50分と長めなので、覚悟を決めて入場しましょう。

  • 施設名:富士急ハイランド 絶凶戦慄迷宮
  • 住所:山梨県富士吉田市新西原5-6-1
  • 電話番号:0555-23-2111
  • 営業時間:8:30~21:00
  • 公式サイト

お化け屋敷が怖い人は

お化け屋敷の怖さを軽減させる3つの方法を解説します。

あえて声を出してみよう

恐怖が勝ると、声も出なくなってしまいますが、そうなる前に、あえて大きな声を出してみましょう。

叫び声でも笑い声でも構いませんが、特に、『自分の感情を素直に出すこと』が大切です。

恐怖を少しでも感じたら「怖い!」と言ってみて下さい。感情に蓋をせず発散させと、不思議と気持ちが安定するでしょう。

違う視点で見てみよう

お化け屋敷の恐怖を克服するには、『物の見方を変えること』がポイントです。

そもそも、お化け屋敷の中にいる幽霊は、本物ではないため、人間に危害を加えることはありません。

幽霊に変装した誰かが、相手を驚かそうと一生懸命になっていることを考えてみて下さい。自然と、怖さが薄れませんか?

特殊メイクやセットのすごさなどに目を向けてみるのもおすすめです。

このように、怖がりの人は、ちょっと視点を変えるだけで、お化け屋敷が『発見と驚きのワクワクした場所』に変わるでしょう。

作り物だと思い込もう

お化け屋敷に入ったら、全ては作り物であると思い込みましょう。怖がりの人は、見たくないという思いが先だって、目をつぶってしまいがちです。

目をつぶらず、敢えて周りをよく見渡してみて下さい。セットもお化けもじっくり見ればリアリティに欠けていることが分かるでしょう。

全ては作り物だと分かれば、恐怖心が次第に薄れていきます。

雑学でハロウィンやお化け屋敷をより楽しく

お化けやハロウィンの歴史や意味が分かると、また違った視点でイベントが楽しめるはずです。

得体のしれないものに対しては、誰もが恐怖心を抱きます。思い切って幽霊やお化けの正体に向き合ってみると、意外な発見があるかもしれませんよ。

また、幽霊の悪夢にうなされる人は、自分を見つめ直すことが必要といえるでしょう。

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