エジプト考古学博物館が唯一所蔵。古代ファラオの黄金マスクとは

2019.08.22

カイロにあるエジプト考古学博物館は国営の博物館。なんといっても世界中で知らない人がいないツタンカーメン王の黄金マスクがあることで有名です。約3300年前の副葬品とは思えないほど、当時の輝きのまま残されているマスクは、一見の価値ありです。

見どころは、黄金マスクとミイラ室

黄金のマスクはもちろんですが、古代エジプトの王たちのミイラが多数保存・見学できるのは、エジプト考古学博物館ならでは。ほかにもエジプト以外では、なかなかじっくり鑑賞できない副葬品などの所蔵品がたくさん保存されています。

国外不出と言われる黄金マスク

1922年、イギリス人の考古学者により発見されたツタンカーメンの王墓は、他の王墓に比べほとんど盗掘されていませんでした。そのため、3000年以上たっていたにも関わらず、王のミイラにかぶされた黄金のマスクや、副葬品が、当時のまま発見され、王墓の研究がかなり進みました。

エジプトは今までこのマスクを国外へ貸し出したことがなく、これからも国外に出すことはないと言われています。芸術品としても考古学的資料としても興味のつきない黄金マスク、じっくり鑑賞したいですね。

ミイラがたくさん! 鑑賞時間はたっぷり必要

ほかにも4700年前の王の等身大像や、4300年前の神官木像などが、信じられないほど精巧で色鮮やかな姿で今も展示されています。

そしてなんといっても注目すべきはミイラたち。髪の毛が残ったり、埋葬時の表情が残っていたり…と、想像以上に生前の姿が連想できる姿で埋葬されていることに気づくでしょう。

また、埋葬されたミイラから取り出した臓腑を入れていた壺や、その壺を納めていた大きな厨子(ちゅうし)なども展示されています。あの世で健やかに過ごすためには、肝臓、肺、胃、腸が必要と考えられており、当時の死後の世界の捉え方も興味がつきません。

入場料以外に複雑な料金

エジプト考古学博物館では、入場料以外に、カメラ持ち込み料、ミイラ室入場料が別途必要となります。入口でチケットを買う時に、合わせて購入する必要があります。

カメラ持ち込みは、別料金に

意外なことに、エジプトの観光地では、カメラを持ち込むと別途料金が必要な場所が多いそう。この博物館では、一部の場所をのぞいて撮影は可能なので、入場料に加え、別途撮影チケット50エジプトポンドが必要です。

ちなみに、携帯やスマホは持ち込み無料なので、スマホで撮影するのは問題ありません。

ミイラ室も別料金が必要

入館料だけでなく、ミイラ室を鑑賞する場合は、特別料金が変更されます。チケットを購入するときに、入館料のみか、ミイラ室も入館するのか決めて、チケットを購入しましょう。また、ミイラ室と黄金のマスクは撮影不可となっています。

エジプト革命の災難をこえて

じつは、エジプト考古学博物館は、2011年のエジプト革命時に盗賊に侵入され、数多くの盗難に遭いました。今でも行方がわからないものもあり、当時の国内の混乱で、観光客は一時大幅に減りました。

そのため公式ウェブサイトは閉鎖されましたが、ここ数年、少しずつ観光業も復活してきており、国を挙げた復興計画も実行されています。

充実してきたお土産屋

博物館の出口を出ると、そこにお土産屋さんが並んでいます。日本語訳の本も並び、所蔵品とは関係ない、エジプト産らしい小物やアクセサリーが並んでいたり、布製品などの手工業品が並んでいたりしています。チョコレートなど、すぐに食べることができるものもあるので、楽しめそうです。

2020年に大エジプト博物館として再誕生予定

20万点ともいわれる所蔵品は、現在建設中の大エジプト博物館へ一部移送されています。大エジプト博物館は、ギザのピラミッド群のすぐそばに立地し、ピラミッドと博物館が連なるような視覚的効果を狙って建設中です。

たびたび完成時期が延期され、予定どおり、2020年にオープンするかどうかもはっきりしていないのですが、英語の公式WEBサイトがあるので、様子をうかがうことは可能です。

公式Webサイト(英語版)

古代エジプト文明を知るなら訪れるべき場所

視覚的な古代エジプト文字や、まるでイラストのような彫刻、親近感の沸く塑像などがたくさんあるエジプト考古学博物館。エジプト語や英語が読めなくても、考古学的な価値がわかりにくくても、鑑賞するだけで楽しめる施設と言えそうです。

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